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灯台の地下で

昨日は遅くまで飲み会。

そろそろ年齢的に深酒は控えないと。。。と思いつつ、飲んじゃうんですよね。


今回も物語を進めます。

お付き合いください。

僕の家はいつの頃からか、灯台を見守ってきた一族だ。

大昔は「灯台守様」と呼ばれて、町の中でもそれなりの地位を得ていたらしい。


すっかり今ではそんな地位も廃れてしまって、「灯台守」という仕事よりも、「薬師」としての顔の方が知られているくらいだ。

灯台の根元で薬を売る、変わり者だと思われているふしもある。



この町の灯台がいつ出来たのか、正確なことを知っている人は誰もいない。

大体1200年くらい前だろうとは言われている。

でも、我が家の書庫にも正式な資料は残っていなかった。


この近くの町は、灯台ができたのと同じころに出来たらしい。

初めに出来た中心街からだんだんと拡張するような形で町が広がってゆき、今では280平方キロメートル程もある。

その町のどこからでも灯台の明かりを見ることができる。


町を見守るように高くそびえる灯台は、つやつやとした外壁が美しく、

スラっと伸びた塔の先端付近に、真っ白く光る明かりが灯っている。

この明かりは一年中消えることがなく、大昔からこの町に住む人々の目印として、

大切にされてきた。


そんな灯台の明かりが真っ赤になった。

どんなお年寄りに聞いても、灯台の明かりの色が変わるなんて見たことも聞いたことも無いと答える。

町中は蜂の巣をつついたような大騒ぎだ。


「おい!あれ見てみろよ!灯台の色が真っ赤だぞ。」

「馬鹿なこと言ってからかう、、な、、、!?ほんとだ!!」

「サークリ爺さん、なんかやったのか?」

「知らねえよ。それにしても、なんだか不気味な色だな。」

「何も起こらなきゃいいが。。。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


僕はおじいちゃんと灯台の中へ急ぐ。

灯台の中へは、家の裏からつながる通路から入ることができる。


・・ヴィン・・


おじいちゃんが入り口扉横の黒い板に手を当てると、灯台の扉が開く。


中に入ると円形の小部屋があり、(今では表示されているほとんどの内容は意味が分からなくなっているが)壁にいくつかの情報が表示されている。

普段は毎日この表示に変化がないか確認し、記録に残すのが僕らの仕事だ。


いつもは整然と様々な情報が表示されている壁に、大きく「Warning」と表示されている。

また、床の一部が開いて、地下に伸びる階段が出現していた。


「おじいちゃん、この部屋に階段なんてあったっけ!?」


「わしもこの部屋しかないと思っておったわ。階段なんて初めて見るぞい。」


おっかなびっくり二人で階段を降りてゆく。

だいぶ長い螺旋階段で、なかなか終わりが見えてこない。


「叔父さんは叔母さんに状況知らせてくる!って飛び出して行っちゃったけど、大丈夫かな?」


「あいつは昔っからせわしないのう。状況も何も、明かりの色が変わったこと以外何もわからんというのに。。。」


話をしながら進んでゆくと、ようやく階段が終わり、また円形の小部屋にたどり着いた。


壁際にはいろいろとボタンが並んだ机のようなものがあり、ここでも壁に色々な情報が表示されている。


「たくさん表示があるけど、なんの情報なんだろうね?」


もっとよく見ようと壁に近づき、机のようなものに手をついた途端


『マスター権限の遺伝子を確認しました。おかえりなさい。マスター』


「うわぁ!なんだなんだ!!?」


急に空間全体に響くような声が聞こえ、思わず僕は飛びのいた。


『現在、エネルギー通信ユニットに不具合が生じています。再接続申請中・・・・・失敗。現状の状態が続くと、38日でエネルギーが不足します。』


「エネルギー通信ゆにっと??なんのことだろう?」


「わしにもさっぱりわからん。。。こんな事は聞いたことも無い。」


『再接続申請中・・・・・失敗。状況の詳しいサポートが必要でしょうか?』


「よくわからないから、説明してもらえると助かる。。。」


『承知いたしました。私はサポート端末のユーフィです。現在エネルギー通信ユニットに動作エラーが発生し、エネルギーの受信ができない状態となっています。自己診断・および修復を試みましたが、本体ユニット側に今のところ故障は見つかっておりません。通信先機器に故障、ないしエラーが発生している可能性が高いものと推測されます。現在外部へのエネルギー送受信以外の通信は制限されているため、通信先機器の状態確認を行う場合はマスター権限にて制限解除を行ってください。』


「ますます良くわからないけど、、、とりあえずそのナントカ権限っていうので、制限を解除すればどうにかなるのかな?」


『その通りです。マスター権限にて制限解除を行っていただけましたら、エネクス1~エネクス18に搭載されているサポーターに連絡の上、復旧・もしくは何らかの対策が可能かと存じます。』


「そのマスター権限っていうのは?」


『失礼いたしました。すべての情報をお忘れのようですね。あなた様がマスターです。ご命令いただければ、制限解除が可能です。』


「じゃあ、とりあえず制限を解除してくれる?」


『承知いたしました。。。。。通信の制限解除完了。エネクス1~エネクス18へ通信中。。。。。通信失敗。サポーターを呼び出しましたが、何らかの障害により、応答がありません。いかがいたしますか?このままの状態が続きますと、あと38日でエネルギーが不足します。』


「エネルギーが不足するとどうなるの?」


『環境維持システムの稼働率が低下し、中央街区以外のエリアで大幅にヒト端末の生活環境が悪化します。』


どうやら大問題発生らしいのであった。

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