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 目尻を人差し指で拭うと、一転、柄ちゃんは溌剌とした表情を浮かべてこう言った。


「さ、帰って、ちゃっちゃとご飯食べたら仕事に取り掛かるよ。市内のパン屋、ギフトショップ、あとお姉ちゃんのカフェ、連絡つけておいたから。ジャム、まずはみんなに試食してもらわないと始まらないでしょ」


「うお、仕事早い……」


素直な驚きを表す僕に、


「盤ちゃんがトロすぎるんだよ」と彼女。


「おお、なんだか急に忙しいな」


たじろぎながらそう返すと、


「何言ってんの」


 軽く背中を叩いてくる。


「ったく、自分の殻に閉じこもってウジウジ小説なんて書いてる場合じゃないっての。だいたい自意識過剰すぎるんだよな、盤ちゃんは。いちいち些細なことでこの世の終わりみたいに落ち込まないでよね、面倒くさい」


 これじゃあどっちが男なのか分かったものじゃない。


 僕は頭を掻いてから感謝の意を小さな声で告げると、軍パンのポケットに突っ込んでおいたミニバンのキーを取り出したのだった。

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