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勇者召喚、おまけ付き ~チートはメガネで私がおまけ~  作者: 渡琉兎


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第18話:森の異変 4

 翌日は三人で朝食を食べ終わると、夏希はパタパタと準備を終えてから道具屋をあとにした。

 夏希を見送った明日香は、イーライが戻ってくる昼に早くならないかと思いつつ仕事に励んでいく。

 カフカの森の調査が冒険者ギルドで大々的に行われいるからか、今日は道具屋に足を運ぶ冒険者が多く忙しい。

 そのおかげもあり時間はあっという間に過ぎていき、気づけば昼を回って休憩時間になっていた。


「……まだ、来ないよね」


 休憩中の札に交換しながら通りを見ていたが、昼食時間だからか誰の姿も見えない。

 僅かに表情を曇らせながら店内に戻ると、ジジがお茶を入れてわざわざ店頭まで持ってきてくれた。


「お疲れ様です、アスカさん」

「あっ……ありがとうございます、ジジさん」

「イーライが心配ですか?」


 心の内を読まれていたのかと恥ずかしくなりながらも、明日香は素直に頷いた。


「彼は強い。アースドラゴンの時も大丈夫だったでしょう?」

「……そうですよね。うん、イーライは強いですもんね」


 その場で大きく深呼吸をした明日香は、お茶を喉に流し込むと小さく息を吐いた。


「……美味しいです」

「ほほほ。一息ついたら、食事にしましょうか」


 ジジの言葉に笑顔を返した明日香は、お茶を飲み干してからリビングへと移動する。

 二人で料理を準備してテーブルに並べ、腰掛けようとした――その時だった。


 ――ドゴオオオオォォォォォォォォン。


 重低音が聞こえてきたかと思えば、建物がガタガタと揺れる。

 そしてドンッと大きな音がしたと同時に地面が大きく横に揺れた。


「きゃあっ!」

「アスカさん! テーブルの下へ!」


 明日香が悲鳴をあげるのと同時に、ジジがテーブルの下に隠れるよう指示を出す。

 すぐに二人でテーブルの下に隠れたのだが、揺れはしばらく続いてから、ようやく止まった。


「……だ、大丈夫ですか、アスカさん?」

「……は、はい。でも、何があったんでしょうか?」

「わかりません。とりあえず、外に出ましょうか。また地震が起きないとも限りません」


 テーブルを出て周りを見回すと、テーブルに乗っていた料理は地面に落ちてしまい、棚に置いていた食器はほとんどが床に転がっている。

 調合室に保管してあるガラス瓶が気になってしまうものの、まずは外に出て状況の確認が必要だと思い一緒に飛び出していく。

 すると、周囲の建物からも多くの人が飛び出してきており、何が起きたのかとちょっとした騒ぎになっている。

 地震によって建物が壊れているということはなく、とりあえずは一安心の明日香だったが、次に目に飛び込んできた光景に顔を青ざめてしまった。


「……あれ、なんなの?」


 明日香が目にしたのは、外壁のその先から立ち昇る大量の砂煙。

 そして、砂煙が立ち昇っている方向を見てさらに絶句してしまった。


「……あの方向は、ラクシアの森じゃと?」

「……嘘……そんな、夏希ちゃん! ガゼルさん!」


 砂煙が立ち昇っている南にあるのは、ラクシアの森。

 現在そこには夏希とガゼルが中級ポーションの素材採取のために向かっているのだ。


「ジジさん……私、行きます!」

「ダメです、アスカさん! きっとイーライが駆けつけてくれますから、それまで待つんです!」

「でも!」

「イーライが来た時、あなたがいなければ彼も焦ってしまいます。お願いですから、今は待っていてください!」


 ジジの言うことはもっともだ。

 明日香だけでは魔獣を相手にすることなどできるはずがない。

 そして、先ほどの爆発によって森の中は荒れているだろう。メガネの力を使っても、完全に魔獣を避けて通ることは難しいはずだ。


「それに、アスカさんのメガネの力があれば二人を探し出すのにそれほど時間は掛からないでしょう。心配なのはわかりますが、あなたが危険に晒されてはどちらも助からないかもしれません」

「……わかり、ました」


 明日香はこの時ほど、自分が無力だと感じたことはなかったかもしれない。

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