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勇者召喚、おまけ付き ~チートはメガネで私がおまけ~  作者: 渡琉兎


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第14話:新たな出会い 7

本日もありがとうございます。

 少なからず騎士団で教えられた剣術に誇りを感じていたイーライだったが、明日香を守るためだと思えば誇りを捨てる事もできる、そう思うと不思議と楽な気持ちになっていく。


「……お願いがあります、ガゼルさん」

「なんだ? もう一度模擬戦をするか?」

「違います。俺を――あなたの弟子にしてください!」

「「……はい?」」


 驚きの声を漏らしたのはガゼルと、もう一人は明日香だった。

 ガゼルは当事者だから分かるが、なぜ明日香まで声を漏らしたのか。


「ちょっと、イーライ! それはダメだよ!」

「なぜだ? ガゼルさんに師事すれば、俺はきっと強くなれる!」

「いや、それは分かるんだけど、そうなんだけど~!」


 明日香が懸念しているのは、イーライが弟子になると夏希とガゼルの時間が少なくなるのではないか、というものだった。

 ただでさえ年齢の壁があり、夏希が恋心を抱いたとしてもガゼルがそうなるかは分からない。

 もしかすると、娘と思って接している可能性だって少なくはない。

 事実、ガゼルは結婚をしていないが娘がいたらこんな感じかな、くらいに思っている。

 夏希に対して恋心を抱かせる時間を作るためにも、イーライがガゼルの時間を奪うのだけは避けたかった。


「いいじゃないですか、明日香さん!」


 だが、夏希本人が声を大にして問題ないと口にしたのだ。


「……いいの、夏希ちゃん?」

「もちろんです! だって、イーライさんが一緒なら心強いですし、明日香さんだって嬉しいですよね!」

「ふえっ!? わ、私!!」

「……はっはーん? お前ら、そういう関係なのか?」

「うぐっ!?」


 夏希を心配していた明日香だったが、夏希も明日香の事を心配していた。

 二人の関係がガゼルにバレてしまったのは夏希も完全に予想外だったが、それでも四人でという事であれば全く問題はないと夏希は思っていた。


「……っていうか、勝手に話を進めているみたいだが、俺の気持ちはどうなるんだ? まだ弟子にするなんて一言も言っていないぞ?」

「ダ、ダメなんですか?」


 イーライが愕然とした表情で口にすると、ガゼルは頭を掻きながら確認を取る。


「俺にはイーライが扱う剣技を伸ばす事はできない。教えられる事は冒険者としての心構えと、狡猾に生き残るための下品な戦い方くらいだ。それをお前は良しとするのか?」

「もちろんです!」

「……ったく、即答かよ」


 大きく息を吐き出したガゼルだったが、ここまで言われて断るのは男が廃ると考えた。


「分かった、分かったよ! 俺に教えられる事があればやってやるよ!」

「あ、ありがとう、ガゼルさん! いいや――師匠!」

「師匠は止めろ、師匠は! ってか、お前のキャラでもないだろうが!」

「そうですか? 弟子なんだから、師匠と呼ぶのが普通では?」

「今まで通りガゼルさんでいいわ!」


 イーライのまさかの一面を見た明日香はクスクスと笑い、夏希も楽しそうに二人のやり取りを見ている。

 ガゼルだけは疲れたような表情を浮かべているものの、内心ではイーライの事を認めていたのでこれから何を教えていこうかと今から考えていた。


「まあ、イーライは若いからな。あっという間にジャズズや俺なんかは超えていくだろうよ」

「いや、ジャズズは超えられてもガゼルさんはまだまだ無理ですね」

「あ、ジャズズさんは超えられるんだ」


 本人がいないところで勝手に超えられると言われたジャズズだが、手合わせをしたイーライは間違いなく超えられると確信を持っていた。


「ガゼルさんに言われた通り、思い返してみると俺の動きが完全に読まれていた。それに、ファイアアローを消された時の隙を突かれたが、魔法が武器に負けるという事を今日も実感させられた。次は絶対に隙を見せないさ」

「まあ、同じ事を俺にもやられて隙を見せている奴が口にできるものじゃねぇよなぁ」

「うぐっ!? そ、それは……」

「がはは! 冗談だよ! まあ、三度目はないって事で信じてるぜ!」

「……き、気をつけます」

「それでいいんだよ! そんじゃあ、そろそろ戻るかい、お嬢さん方?」


 採取も無事に完了しているので、ガゼルは今後の行動について明日香たちに尋ねた。

 二人は顔を見合わせると、一つ頷いてからマゼリアに戻ると告げた。


「そうですね。今日は戻りましょうか」

「賛成です!」

「またよろしくお願いします、ガゼルさん!」

「まあ、程々に教えてやるさ」


 その後、マゼリアへ戻る道中ではイーライがガゼルの隣に並んで質問攻めにしている。

 ガゼルと夏希だけではなく、イーライも親と子ほどに歳が離れている。

 娘だけではなく息子までできてしまったなと、明日香は後ろから見つめながら勝手に思っていたのだった。

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