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勇者召喚、おまけ付き ~チートはメガネで私がおまけ~  作者: 渡琉兎


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第12話:新たな出会い 5

本日もありがとうございます。

 今日向かったのはラクシアの森だ。

 夏希は勤勉であり、仕事も丁寧だった事から中級ポーションの素材を採取しに来ていた。

 採取自体は明日香のメガネもあり順調に進んで行き、夏希もジジと共に予習していたので各素材を見つけては採取を繰り返している。

 しっかりと明日香に確認も取っているので誤った素材が混入している事もなく、昼前には予定数を超える素材が集まっていた。


「あっという間に集まっちゃったね」

「そうですね。明日香さんの教え方が上手だったんですよ!」

「いやいや、これは絶対に夏希ちゃんのおかげだって!」


 二人が褒め合い合戦を繰り広げる中、イーライは周囲の警戒をしながらガゼルの武勇伝に聞き入っていた。

 これもガゼルから話し始めたわけではなく、イーライから問い掛けたものだ。


「一番でかい魔獣だと、要塞亀(フォートレスタートル)だな」

「それって、一つの都市くらいに大きな亀の魔獣ですよね?」

「あぁ。まあ、これは合同依頼だったし、俺はその中の一人ってだけだがな」

「ですが、合同依頼には実績のない冒険者は参加できないと聞いています。さすがですね」

「……なあ、イーライよ。何度も言うが、俺を褒めても何も出てこないからな?」

「いえ、これは純粋に称賛しているだけです」


 ガゼルが武勇伝を語り、それを聞いたイーライが何度も称賛を口にする。

 これの繰り返しが続いており、ガゼルは小さくため息をついてしまう。

 とはいえ、握手をした時にイーライがガゼルの強さを理解したように、ガゼルもイーライが秘めたポテンシャルを見抜いている。

 面倒だからと遠ざけてしまっては、大事な金の卵を潰しかねないと考えていた。


「イーライ! ガゼルさーん! 少し早いけど休憩にしましょう!」

「おっ! 待ってました! 行こうぜ、イーライ!」

「あ、分かりました」


 明日香の声を聞いてすぐに立ち上がったガゼルはそそくさと歩き出し、それを追い掛けてイーライも女性陣のところへ向かう。

 武勇伝を早いところ切り上げたいという気持ちもガゼルにはあったが、一番は護衛依頼で楽しみにしている弁当を早く食べたいという思いからだった。


「おっ! こいつは俺が狩ったブルホーンの肉だな!」

「はい! 下味もしっかりついているので、美味しいと思いますよ!」


 ウキウキの夏希を見て首を傾げていたイーライだったが、彼は明日香からサンドイッチを受け取ると疑問も忘れて口に運んだ。


「……ん、美味い」

「よかったー」

「これも絶品だな! うん、美味い!」

「ありがとうございます!」


 少し早い昼食となったが、美味しい弁当だった事もあり全員がぺろりと平らげてしまった。


「私たちが採取をしている間、二人は何をしていたの?」

「ガゼルさんの武勇伝を聞いていた」

「……武勇伝?」

「言っておくが、俺から話し始めたわけじゃないからな! 聞かれたから仕方なくだからな!」

「そ、そこまで否定しなくてもいいんじゃないですか?」

「いいや、ここは否定させてもらう! 俺は嫌なんだよ、昔取った杵柄を自慢する奴とか」

「私も聞きたいです! ガゼルさんの武勇伝!」


 嫌そうに理由を説明していたガゼルだったが、夏希からも聞きたいと言われてしまいさらに困惑してしまう。

 ここはさすがにガゼルを庇うべきだと判断した明日香は別の話題を提供する事にした。


「そこはまた別の機会にするとして、イーライはガゼルさんと模擬戦をしたいんだよね?」

「もちろんだ! Sランク冒険者の腕前を実感して、今の俺に足りないものを見極めたい」

「イーライに足りないものねぇ……ないんじゃねぇか?」


 ガゼルは少ない時間ながら、イーライと行動を共にしてある程度の実力を把握している。

 遭遇した魔獣もイーライが討伐してくれたが、その動きも悪くはなかった。

 課題がないわけではないが、そこを直すかどうかはイーライ次第であり、直す事が彼にとってプラスになるとは限らない事もガゼルは知っていた。


「いいや、ダメです。俺はこの前、ジャズズと模擬戦をして負けました」

「ジャズズってぇと、Aランク冒険者になっていたんだったか?」

「はい。魔法を駆使しても負けてしまいました」

「まあ、元騎士ならではのところを狙われたんだろうなぁ」

「ど、どういう事ですか!」


 話の中でポロリと溢されたガゼルの言葉に、イーライは前のめりになりながら食いついた。


「……それじゃあ、いっちょ模擬戦をやってみるか?」

「お願いします!」


 立ち上がったイーライは頭を下げてからすぐに拓けた場所に移動する。

 行動の速さにガゼルは苦笑を浮かべてしまったが、それでも血気盛んな若者なのだと理解してゆっくりと立ち上がると、横に置いていた大剣を片手が軽々と持ち上げて歩き出した。


「アスカのお嬢さん、合図をお願いできるかい?」

「あ、分かりました」


 突然声を掛けられて驚いたものの、明日香はすぐに立ち上がった。


「えっと、準備はいいですか?」

「問題ない」

「大丈夫だ」

「それじゃあ、いきますね。模擬戦――始め!」


 始めの合図と共に先制攻撃を仕掛けたのは――イーライだった。

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