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波の魔法  作者: 唯野 ひとり
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プロローグ

これは、我々のいる世界での現代科学では再現不可能な事象を、あちらの言葉で「魔法」と呼ばれている何かで強引に片づけてしまっている何とも奇怪な物語である__。

 この世界は、波でできている。

 この世界に存在するあらゆる分子は微少ながら動きを持っており、その分子がエネルギーを持つほど__その拠り所である物質の温度が高いほど__その動きは活発になる。いや、本来は逆なのだが。

 まあとにかく、この世界を構成する粒子それぞれのもつエネルギーと、その温度とは相関を持つ、ということだ。エネルギーに限界はなく、よって「温度」というものに上限はない。しかし、下限はある。...


 その程度の話なら現世で腐るほど聞いたわ。どうして死んでまで物理学の授業を受けねばならない。

 いくら私がいわゆる「オチコボレ」であったって、それなりに知識はある。どの分野の学問も、少々齧るくらいには学んでいたのだ。

 それを、よりにもよって、どうして死後に。学が足りなすぎるとでもいうのか、ああ__

 __早く終わらないかな。

たぶん、行きついた先で大学の講義でも受けてるんでしょう。

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