選択「し」
手の中にあるのは無数の可能性。
これからを生きるための可能性。
指の一本が可能性の一つである。
分かりやすく数え教えてくれる自分の指が目に映る。
手の中にあるのは数えられる程の財産。
生きるためは必要である財産。
しかし、自分がこれからもっと視野や可能性を広げられる代償としてその財産をいくつか失うのは果たして誰が決められるものか。
自分が決めるしかないのは重々承知だ。
敷かれたレールは自分専用なのだ。
だが、このレールの先に道が二つある。
その分かれ道の生き先なんてのは分かりはしない未来の道。
誰しも可能性に振り回されて生きていて、自分もその一人なのだ。
布団の中で悶々と考える自分の思考はいかに今のステータスを維持したまま可能性を増やせるかを考えているがこの現実はそんな自分の理想を叶えてくれそうにない。
自分に絶望し世間に絶望し、更に簡単に叶えられない何も得られない自分に失望を絶望の上から重ねる。
この思考をぐるぐると繰り返している。
未来の自分のレールは一体いつ頃灯りが灯されるのだろうか。
自分はまた未来の自分に今日の思考と不安を押し付けて
今日の自分はしんでいく。
さぁ、自滅しない程度に頑張れ明日の自分。
可能性と不安に翻弄されながらも生きていけ。
by 今日の自分より、なんてな。
いろんな「し」ありますよね