人は……己によって
「…………回復瓶……」
ケイゴは、回復瓶を右手に持ち、それを見ながら歩いていた。
「……最初にもらったアイテムも回復瓶だったな……受付嬢ちゃんに……はぁ……」
……初めてをいろいろくれていた……変な意味じゃねーよ?
……本当だよ? あれだけの美人だ……ありえねーよ……それに……ブレイクがいる
「……俺……回復瓶使う前から……
……心が回復した……本当に嬉しい……誕生日プレゼントって事にしてもいいかな?」
……スリちゃん……随分と明るくなったよな……
「…………」
……スリちゃん……最初は、暗い目をしていたし泣きそうに辛そうだった……でもさ?
今日のスリちゃんは、あのスリ男に言い返せたし、髪も整えていた……綺麗な茶髪にストレートヘアで……笑顔で……串焼き食べる姿すごく可愛くて……回復瓶をくれて……嫌そうにじゃなくて普通に接してくれた感じしたし……
……あれ? ……めっちゃくちゃ……成長してね? ちゃんとなり過ぎてね? スリ男にも言い返せるならさ……もう俺……必要なくね?
「…………俺……何もしてないのに……彼女は、自らの力で……
……救われたんじゃないだろうか……」
……私は……一時期……レン君以外……
……信じられなくなった時があるの……
………えっ?
……ごめんなさい……内容は教えたくないの……
……ケイゴも…….秘密にしたでしょ?
…………
……門番になった理由ってそれがあったからなの……たくさんの人に出会えるでしょ?
……克服するためになったの……
「……そうか……そう……か……
……よかったね……スリぢゃん……おんどに……」
俺は、目に何かが込み上げるのを感じるた。
「……君は……本当に強い女性だ……俺よりよっぽど男らしい……素晴らしい……女性だ……」
……君が幸せになれると……思う……会う理由が無くなりそうで……
……寂しいなぁ……
ケイゴは、回復瓶をバックに大切にしまう。
「……さぁ……必要なくても……元から俺はここの住人じゃねぇから……俺のしたいようにさせて下さい……オークの恩返しを……」
ケイゴは、屋敷の前に着き、それを見上げながらそう呟いた。
「……掃除は……戦いだ……俺が……皆と平等に立てる戦場……あとは……やる気だけだ」
ケイゴは、バンドを腕にはめて招き猫をした。
シュタッ!
黒執事が現れた……ローゼさんをお姫様抱っこしながら……
「…………」
……うぇ? なんでローゼさん抱っこしてんの?
「……おはようございます……ケイゴさん」
「……おはようございます」
ローゼさんは、黒執事から降りると挨拶をする。黒執事も挨拶をした。
「……おはようございます」
……びっくりして……目が覚めたわ……
「……この方が早いので……」
ローゼさんは、さも当然のように言う。
「……そ、そうですか……」
「……こちらに来たのは、少し状況が聞きたかったからです」
ローゼさんは、こちらを見て言う。
「……状況ですか?」
「……そうです」
「……そうですね……もうそろそろ終わりそうです……なかなか手強いんですよ……」
……汚れがな……長い時間放置されてただろうから……
「……やはり手強いでしたか……私達もいろいろと試したのですが……うまくいかなかったんです……」
ローゼさんは、黒執事の顔を見る、黒執事もそれに答えるように頷いた。
「……それで、冒険者に頼む事にしたんですね?」
……業者さんでも落とせないって……なぜ俺出来るん? も、もしかして……掃除に対しての何かしらの力があったりしちゃうのだろうか♪
「……はい、ケイゴさんにお任せして良かったです……この屋敷を再建しようと思ってまして」
「……えっ?! 再建ですか?」
「……古くなりましたので」
「…………」
……再建って……じゃぁ……
「……あとはよろしくお願いします。では、メイズス行きますよ」
「……かしこまりました……ローゼ様」
ローゼさんを黒執事がお姫様抱っこをして……
シュッ!
去っていった。
「…………抱っこしてあのスピードは……バケモンやん」
……再建……か……
ケイゴは、屋敷を見る。
「…………盾士ちゃん」
ケイゴは、屋敷に入って行った。
「……今日はこの服でいいかな? 盾士必須 1ケイゴが来るからね……
……ねぇ? どう思う? リメ……ス……」
盾士ちゃんは鏡の前で服を選んでいた時、そう問いかけ後ろを向くが……誰もいなかった。
「…………」
盾士ちゃんは、しばらく振り向いた先を見てその服を着ると……消えた。




