いつもの道を……
「…………モグモグ」
……ノエさんねぇ〜………受付嬢ちゃんじゃないよな……もしそうだったら……まぁ……いっか……
「…………ゴクン」
……俺とそう言う関係になるわけ無いしなぁ……デブスで、脚フェチで……約束を破る男……
「…………はぁ……」
……協会が見えてきた……そろそろギルドか……今日は……
「……ミンねぇちゃん! ミンねぇちゃん!」
「……ん? どうしたの?」
協会から2人の女の子が出てきた。
「……おねぇちゃん、喜んでたね♪ 美味しかったってぇ〜♪ 言ってたね!」
「……そうね♪ リリが手伝ってくれた、ニトリスの親子焼きが美味しいって言ってたね〜」
「……えへへ〜♪ 腕にマヨクを乗せたもん!」
「……魔力だね……ま、りょ、く」
「……マヨク」
「……ま、りょ、く」
「……マ、ロ、ク〜」
「…………私もね……腕にマヨク乗せたからね……」
「……うん♪」
「…………」
……………マジュやぷぇ〜〜〜〜!!
2人ともかわぷぇ〜〜〜〜!!
「……ふっ……」
……かわいいって……最高っすね……あんな子たちと暮らすとかもう……天国でしょ……
「…………いい男……見つけるんだぞ……少女達よ……幸せにな……」
……俺がその相手になることは……ないのだよ……稼げねーデブスって需要無さすぎだろ?
……だって……俺だぜ?
「…………ギルドについてしまった」
ケイゴは、少女2人の健康的な脚を見ながら言う。
「……今日は……寄らなくていいや……」
……来たところで何もすることないし……
ケイゴは、ギルドによらずそのまま歩き出した。
「…………」
……俺は……最低な……醜いオークなんだから……
「…………」
……そろそろ……スリちゃんの家……
すると……
「……オメェ……最近どこ行ってやがる……」
「……じゅ、授業を受けに行っています」
「……授業……テメ〜みたいな使えねー奴が勉強したところで対してかわんねぇ〜だろ! お前は黙って酒買ってくりゃ〜いいんだよ!」
「…………」
……スリちゃんと、あのスリ男……また怒っているのかよ……スリちゃんが可哀想……
「…………買って来ました! 朝早くに、これでいいですよね?」
「……んぁ? ……あぁ……それだよ……」
「……もういいですか? ちゃんとしましたから……」
「……いや……掃除だ! ちゃんと綺麗にしとけって言ったよな!」
「……ちゃんとしました……ゴミは出しておきました」
「…………」
「…………おじさん……私……もう……スルのは嫌です……なので……勉強したいんです! これも授業を受けて作ったんです……回復瓶……薬ソウネから先生に教わりながら……薬ソウネの選別が出来るようになればタプを稼げるんです! だから……勉強に行かせてください! 家事とかいろいろなことをちゃんとしますから! お願いします……おじさん」
「…………」
「……ちゃんとします!」
「…………チッ! 好きにしろ!」
「……ありがとうございます」
「…………」
……スリちゃんが……スリをやめたいらしい……スリ男……何も言い返せないくらいの正論……ちゃんとしすぎなんじゃなかろうか……
スリちゃんが玄関から出てきた。
「…………」
……彼女がスリをやめたら……お金が渡せんのやが……これは……直接渡すしか無さそうやな……串焼きと一緒に……
……フードをセット!! 俺はロデーブだ!
「……串焼きを君に届けるよ」
ケイゴ……ロデーブは、自分の出せるカッコいいと思っている低い声を出す。
「……おはようございます」
「……ッ!? ……ロデーブさん! おはようございます」
スリちゃんは、俺の挨拶にピクッとなった後、後ろに振り返り俺を見ると明るい笑顔で挨拶した。
「……う、うん」
……ん? なんか……前と全然違うよね……あんなに警戒してたのに……逆にびっくりしてしまう……
「……ロデーブさん、どうしました?」
「……い、いや……何でもないです」
「……あの……」
スリちゃんは、こちらをチラチラと見ながら言う。
「……ん? 何でしょうか……」
「……その串焼きって……」
「……あ、あぁ……一緒に食べる?」
……どうせ一緒に食べたいとは思わないだろうが……こう言えば、もらうだけならと思うことが出来る気がする……
……作戦名……一緒は嫌です。でも、串焼きは好き作戦! 開始!!
「…………えっ? 良いんですか?」
「……あぁ……やっぱり串焼きだけでも良いぞ?」
「…………」
スリちゃんがこちらをジッと見る。
「…………」
……ん? 何だこの間は……そんなジッと見ないで〜やっぱり怪しいよな……去るか……
「……嫌なら……そうい「あそこで一緒に食べましょう」うう? ん? 一緒に?」
「……はぃ……」
スリちゃんは、顔を俯きながらちょっとだけ頷いた。
「…………」
……一緒には嫌です。でも、串焼きは好き作戦!
失敗!! ……………なのか?
「…………」
「…………」
ロデーブとスリちゃんは、近くの……路地で、地面に座っていた……2人の距離は少し遠い。
「……6本あるから……好きなだけ食べて良いよ」
「……ありがとうございます……ハム……モグモグ」
スリちゃんは、串焼きを一本取ると口に含み食べた……かわいい……
「…………」
「……美味しいです」
スリちゃんは、ニコッとこちらを見て笑った。
「……ロデーブさんも食べてください……私一人だけだと……食べづらいです」
「……そう……だよね……じゃあ、いただきます……モグモグ……美味しい」
「……はい……とっても……」
ロデーブとスリちゃんは、そのあと3本ずつ無言食べた。
「「ごちそうさまでした」」
スリちゃんは、手を合わせて言う。
俺もそれを習う……最近してないからやらなくなっちゃうだよね……
「……ロデーブさん」
「……何ですか?」
「…………あの……こ、これ……」
「……これって……」
スリちゃんは、立ち上がると俺の方に近づいて両手で持っているものを渡した。
「…………回復瓶です……私が作ったんです……」
「……えっ? お、俺に?」
スリちゃんの回復瓶を俺は受け取った……さっき言ってたやつだよなぁ……
「……先生につくり方教わりながら……
……ロデーブさんの傷が少しでも早く治ると思って……ちゃんとした回復瓶は高くて買えなかったから……」
「……あ、ありがとうございます……すごく嬉しいです」
……お、俺のために……作ってくれたのか……
「……あっ! そろそろ授業の時間だ……ごめんなさい! ロデーブさん……私行かないと……」
スリちゃんは、荷物を持ちこちらを見る。
「……これありがとう……大切に使わせてもらうよ……勉強頑張って」
「……はい! ロデーブさんも頑張ってください!」
スリちゃんは、そう言うと、めっちゃダッシュで去っていった……やはり素晴らしい脚だ……
「…………」
……俺は……君を助けたいと言っていたけど……いつも助けられてるのは……
……俺の方だ……
「……必ず……返すと誓う……この回復瓶と……今までの気持ちを込めて……
……君が笑って暮らせる日々を送ってもらうために……恩を返す」
ケイゴは、歩き出した。
「…………」
(……ロデーブさんのように自分が大変でも手を差し伸べられる人になりたい……
……もっともっと勉強して……人からタプを取るようなことはもうしたくない。たがら……
今日もまた先生に会いに行くんだ♪)
スリちゃんは、マフラーを首に巻く。
「…………ギルマスさんと先生と一緒に……
……勉強したい♪」
スリちゃんは、マフラーの中で嬉しそうに笑った。
スリちゃんが……かわゆい




