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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
92/335

第捌歩 いつもの道……

「……ケイ……ゴ……さん?」


……ん??


「……ケイゴ……さん!!」


……なは!? ……ここは?!


ケイゴが呼ばれて目を冷ますと……そこは解体室だった。そして一定の距離を保ちケイゴをよんでいたのは……


……黒スーツに黒のタイトスカートに黒ストッキングの黒ぶち眼鏡の受付嬢先生だった。


「……先生?」


「……そうですよ♪ 先生です!」


先生は、白いワイシャツがはち切れそうな胸を張りながらドヤッとした……先生ぃ……


「……今日は保健体育ですか?」


「……え? ど、どうしてそうなるんですか!」


受付嬢先生は、持っていた教科書で胸を隠すようにする。


「……あっ……今声出ちゃってましたか……」


……まじか……心の声が漏れたわ……


「……変態さんですね……問題児です」


受付嬢先生は、俺を攻めるかのようにニヤッと笑った。


「……す、すいません……」


「……ケイゴさん? 質問いいですか?」


「……は、はい……何でしょうか」


……な、何だろうか……俺は何されてしまうんだろうか〜♪


「……これって何ですか?」


受付嬢先生は、教科書の間から何かを取り出し俺に見せた。


「……これ……ですか?」


そこには……綺麗に鋭く光った……


……刃物……包丁だった……


「…………包丁……ですか?」


「……そうです……正解です♪」


受付嬢先生は、そう言うとケイゴを抱きしめる。


「……な、何ですか……先生……」


……凄い……胸がむにゅっと……すぎょい♪……


「………ケイゴさんがいけないんですよ?」


受付嬢先生は、耳元でそうささやいた。


グサッ!!


「……えっ!? ……うぐぅ!!」


ケイゴは、受付嬢先生に抱きしめられた瞬間に……腹に包丁が刺さっていた。


ケイゴは、その場で倒れる


「……痛いですか? ……ケイゴさん」


受付嬢先生は、ケイゴを見下ろしながら言う。


「……うぅ……ど、どうして……」


……なぜ……俺は刺されたんだ……どうして……先生ぃ……


「……どうして? どうしてって……わからないんですか? ケイゴさん?」


受付嬢先生は無表情……ゴミを見る目を向けていた。


「…………はぁ……はぁ………授業を受けなかったからですか?」


ケイゴは、血が出て来る包丁の刺さった腹を抑えながら言う。


「……そうですよ……正解です……うそつき……」


受付嬢先生は、こちらをジッと見る。


「…………」


……うそつき……約束守らなかったもんな……


「……悪い子にはお仕置きをあたえるのも……先生の義務ですから」


「……ごめんな「……遅いですよ! 何故昨日謝ってくれなかったんですか!! ギルドに来てたのに! どうして! そこで謝ってくれれば良かったのに!」………」


ケイゴの言葉を遮り、受付嬢先生が叫びながら涙を流した。


「……ごめんなさい……」


「……最低です! ケイゴさんはもう私の前に顔を見せないでください!」


受付嬢先生は、俺を放置して解体室から走って出て行った。


「…………」


……はぁ……俺は……現実で謝れなかったから……夢で満足しようとしてるのか……こうなるよな……


ケイゴは、ゆっくりと立つ。


「……俺……最低ですね……」


ケイゴは、解体室の扉を見た。






「……君は……死ぬといい……


……醜いオーク」


ケイゴの前に、急に現れたブレイクが刀を振り上げ、斜めにケイゴを切り落とした。











「……だあは!! ……はぁ……はぁ……」


ケイゴは、お腹を見てさすった。


「……はぁ……刺されてない……やっぱり夢か……………受付嬢ちゃん……」


俺は、夢の中の受付嬢ちゃんの顔を思い出す……うそつき……か……


「……ごめんね……俺は……もう……」


ケイゴは、汗まみれの顔を手でぬぐいその場を立った。


「…………今日も1日が……始まる……」


ケイゴは、路地を出た。






「…………」


ケイゴは、いつもの道を歩く。


「……俺……もう……21歳か……早いもんだな……」


……年取ると時が早く感じるんだなぁ……俺はもうおじいちゃんの域に入ったようだよ……気持ち的にね?


「…………はぁ……」


……異世界来て……何でこんなになっちゃったのかなぁ……もっと輝いた物を想像してたのになぁ……


「……行きますか……仕事……」


ケイゴは、フードを外し斜め上を見ながら歩く。


「……傷も治ったしな……フード姿じゃあやしいだろうしね……」


「…………よってくか……」


ケイゴは、見覚えのある串焼き屋に近づく。


「……おう!」


「……おはようございます」


串焼きのおっさんは、俺の顔を見るとそう言った。


「……何本だ? 食いに来たんだろ?」


串焼きおっさんは、ニヤッと笑った。


「……5本で……10銅タプここに置いときますね」


「……あぁ……」


串焼きのおっさんは、俺の顔を見ずに串焼きを焼く。


「…………」


「…………」


……うまそう……いい匂いだし……手際いいよなぁ……流石おっさんだよ……


「……なぁ……」


串焼きのおっさんが、落ち着いたように言う。


「……はい? 何でしょうか……」


「……俺のな? ……娘が……変わったんだよ……」


「…………え?」


……えっ?? な、何だ? 娘がいたのね……って……え? これどう言うこと?


「……2日前からよ……変わったんだよ……急に優しくなりやがったんだ……」


「……それは……いい事ではないでしょうか?」


「……そうなんだが……急に変わるってことはよ……これが出来たんじゃないかと思ったんだが……どう思う?」


串焼きのおっさんは、小指を立てて俺に真剣な表情で言う。


「……それって……」


……彼氏?


「……男だよ! みりゃ〜わかんだろうが!」


「……す、すいません……」


「……たくよ〜……で? どうだと思うんだ?」


「……可能性はあると思います……でも……家族に親孝行したいとかもあるんじゃないでしょうか?」


……娘いるって羨ましいなぁ……やっぱり可愛いんだろうか……おっさんなかなかの顔してる……俺の68倍くらい……あれ? 心が苦しいなぁ……


「……親孝行……だよな? な? ……な?」


串焼きのおっさんは、そうであってほしい感丸出しで俺に聞く。


「……え、ええ……そうだと思いますよ?」


……こう言わんとかわいそうだもん……親の気持ち知らんけどね……はぁ……


「……そうか……良かったぜ……まだ嫁に行くには早いからよ……あと60年くらいはぇ〜」


「……そ、そうですよね……」


……それは……長くない? おばちゃんだよ? てかおっさん生きてないんじゃないかな? 娘さんの年齢知らんけどさ……


「……よしゃ! 今日は二本おまけしといてやる♪ 食いな!」


串焼きのおっさんは、すっごく嬉しそうに言う……これ彼氏だったら……殺されそうなんだが……


「……あ、ありがとうございます……モグモグ……美味いです!」


……ここは……食っとく……これが正解だ!


「……おめぇ……てぇ……出すなよ?


……わかったな? 出したら……分かってるな?」


串焼きのおっさんは、串を俺の方に見せながら言う。


「……モグモグ……だしゅません! ちかぉいます!」


……俺はまだ死にたくねー!!


「…………ならいいんだ……うちの娘は今受付嬢として働いてるんだよ……」


「……そうなんですか……」


……へー受付嬢さんにね……俺もあったことある人かな?


「……お前が手を出さねぇ様に名前を教えとくぞ? 名前はな……ノエって言うんだ……


……自慢の娘だ」


串焼きのおっさんは、笑顔で言った。


「……ノエさん……分かりました! 気をつけます!」


「……よし! なら消えな!」


「……はい! 失礼させてもらいます!」


ケイゴは、串焼き6本を容器に入れてもらい店を後にする。


「…………」


……ノエさん……気をつけねーと……串焼きにされてしまうぜ……お肉だけに……


……だって……俺だぜ?

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