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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
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7話 町ました…

「魔石? ……ですか?」


 5つの魔石を見せながら、眉をひそめるケイゴ。


「ここら辺では見ない魔石ね…とても綺麗だわ」


 手にのる魔石を見つめそう呟く門番ちゃん。


「ああ、ここまで綺麗なのはなかなか、ないんじゃないか?」


「そ、そうなんですか……」


 へ〜、確かに綺麗だけど……最初ってまず何円かお金って持たされていると思ったんだけど……


「あのーすみません、魔石ってなんですか?」


 一応聞いとく。


「「えっ?」」


 二人の門番は同じようにこちらを驚いた表情で見てくる……こ、この反応って……


「魔石知らないって…田舎でもあり得ないんじゃないか?」


「今までどう生きてきたのよ!?」


「え、う……あの……」


 流石に怪し過ぎか……でも今聞いとかねーとわかんないしな


「この魔石、あれですか? モンスターの核みたいなものですか?」


 俺が読んでいたファンタジー小説のよくある設定を言ってみたわ


「当たり前だろそんな事!」


「そうよ、それ」


 おお〜当たってた。 うぇーい


「今、これしかないんですが……足りますかね?」


 今からしかないし、足りなかったら俺牢屋行きだぞ……


「う〜ん、なんとも言えないわね…鑑定してみないと」


 門番ちゃんは、魔石をジッと見ながら顎に手を添えながら悩ましそうだった。


「あの……これ全部あげるので町入っていいですか?」


 お願い! なんとかこれでお頼み申します!


 俺は魔石を微妙に動かして、光の屈折を利用しキラキラと反射させ、門番ちゃんの顔が色々な色に照らされていた……少しでも高価に見せる作戦!


「タプないのよね? そう、ならこれでいいわ」


 ふ〜〜なんとかなったぜー! 下手したらあのまま捕まってたかもしれん


「えー鑑定俺らがすんの? こいつにやらせりゃーいいじゃん」


「この人にやらせるより私達がした方がいいわ」


「まぁそのままバックられる心配しなくていいしな……」


「そんな事しないわよ、ね?」


「あっハイ……しません」


「ほらね? こう言ってるし、でも私達がした方が早いでしょ?」


「口ではどうとでも言えるし〜」


「まちに待ったでしょ? ス〜ようこそ! 私達の町、ライトセルへ!」


 門番ちゃんが綺麗な笑顔でそう言った


「………」


「…何か言ってちょうだい…これ恥ずかしいんだから」


「……あ、お邪魔しまーす?」


「毎回しなきゃいけないの、ごめんなさいね?」


「いえ……お疲れ様です……」


 俺はそのまま門番たちの横を通り過ぎていく……なんか門番ちゃんかわいそう……














「お前のお陰で町に入れたよ♪」


 全身を覆うローブを着た人が、ニタァと笑っていた。

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