ギル……マス……
「……戦闘の花嫁……ですか?」
「……はい」
「…………」
……花嫁って……随分可愛い二つ名ですなぁ……戦闘はちょい怖いけどさ……
「……ギルマスは、戦う事が好きな人でして……それにあの、綺麗な容姿ですから……
……ある人が、ギルマスに「貴方を倒したら俺と結婚してくれ!」と、言った結果……その後もそう言う人が後をたたなかったらしいです……本人は、嫌ってるらしいのであまり言わないようにしてあげてください……」
「……それで、戦闘の花嫁になったんですね……」
「……はい……何故最強と言われてるのは、MTL級の人もそう言う目的で挑んで……
……容赦なく倒したらしいので……ギルマスは、怒ると大抵の人はトラウマにされる程、ボロボロにしてしまうので……」
「…………」
……全然可愛くなかったよ……花の嫁さん……あまり関わらないようにしなきゃな……にしても……綺麗な脚していた……あれなんて言うんだろう……短パンとは違う、太もも全開放するズボン……遠くから見るなら良いよな♪
「……でも、凄く優しい方なので……あまり怖がらずに接してあげて下さい」
「……あ、はい……分かりました……」
……いや無理でしょ……普通に女性全般が怖いのに……近づかなきゃ、あっちから来るなんて事無いだろ? デブスのこの俺に……
「…………」
「……あっ、ごめんなさい……待たせちゃって」
受付嬢ちゃんが、マフラーちゃんにジッと見られていたことに気づき話しかける。
「どうだった? 分かりずらかったかな?」
「…………ブンブン」
受付嬢ちゃんが聞くと、マフラーちゃんは、首を横にフル。
「……良かったぁ……来れる日でいいから来てくれる?」
「…………コクコク」
「……ありがとう……その教科書は、持って帰って良いから……読めば大丈夫だと思うけど、分からないことがあれば、いつでも聞きに来て良いよ」
受付嬢ちゃんは、マフラーちゃんの持っていた教科書を指差し、優しくそう言う。
「……ぁ……りがとう」
「……うん♪ じゃあね……次の授業で会いましょう」
「……うん」
受付嬢ちゃんは、マフラーちゃんの頭を撫でて手を離すと、マフラーちゃんが帰っていった。
「……ケイゴさんが、来る前は……普通に話してくれてたんですけど……ケイゴさん何か知ってますか?」
「……い、いや……知りません」
……えっ? それって俺が嫌で喋らなくなったって事? ……ふっ……傷つかねーし♪ 全然傷つかねーし!
「……ケイゴさん」
「……はい? 何でしょうか……」
受付嬢ちゃんは、マフラーちゃんが帰っていった方を見ていたが、俺の方に振り返りそう言う。
「……また……来てくれますか?」
受付嬢ちゃんは、ジッと俺の目を見る……そんな見られるの困る……
「……はい……まだ全然、薬ソウネ選別出来ないですし……」
「……私に任せてください……必ず、見分けられるようにしてあげます♪」
受付嬢ちゃんは、微笑んでそう言う。
「……じゃあ、片付けをするので……先行っててもらって良いですか?」
「……あ、はい」
受付嬢ちゃんは、俺の返事を聞く前にもう片付けを始めていた。
俺は、邪魔になると思うのでその場を離れる。
「…………」
……でも……ギルドに来る目的終わっちゃったし……まっ……いっか
「……これから沢山の人が来てくれたら良いなぁ……」
受付嬢ちゃんは、嬉しそうに呟いた。
「…………」
俺は、ギルドにある、休憩場で座っている。
「……だんだんと人が来るようになったな」
ギルドは、人が増え始めていた。
すると……俺の近くの場所に2人の男性が座る……ムキムキの盾持った人とローブを着た魔導士だ……どっかで見たような……
「……なぁ〜今日はどこ行くよ……」
「……うーん……あそこが良いんじゃないかな……泥人形の沢山出るところ」
「……え〜……あそこは、初心者達が行くところだろ? もう行ってる奴いないんじゃないのか?」
「……まぁ、そうかもね……じゃあさ……ゴブリンの出る場所に行くか」
「……まぁ……俺たちの実力じゃあ……余裕?」
「……だな♪」
「…………」
……パーティか……俺も欲しいぜ……てか……
……泥人形舐めんなよ? マジ強いかんな?
「…………」
「……ケイゴ君」
「……え?」
「……ふむ……やぁ、さっきぶりだね」
後ろを振り返ると……花の嫁さんが座っていた……
……関わらないように思った途端これだよ……だって俺だぜ?




