どこにいっても……勉強だ……
「……ケイゴ君……そこに立ってないで君も授業を受けたらどうだ?」
「……えっ? ケイゴさん?」
「…………っ!」
俺が、少し離れた所で見ていたら、シートに座っている女性がそう言う、すると、受付嬢ちゃんとそこにいた少女もこちらを見た。
「……あっ! お、おはようございます……」
「……おはようございます……ケイゴさん」
「……あぁ……おはよう」
「…………」
俺が挨拶すると、受付嬢ちゃんとその女性が挨拶を返す……少女は、マフラー的なもので顔の半分を隠していて顔がよく見えない……
「……ケイゴさん……遅刻ですよ?」
受付嬢先生は、少し頬を膨らまし怒ったような顔をする……なにそれ……また遅刻したくなるんですけど……
「……す、すいません」
「……遅刻はいかんなぁ……ケイゴ君は、そこで立っているといい……私も昔は、よく立たされたものだよ……」
シートに座っている女性……ポニーテールでスレンダーな体つきの目つきが少し鋭い感じの女性だ……この人は何故俺のことを知っているんだ?
「……わかりました……」
「……そうですね……それに……忘れ物をするような人は立って授業を受けて下さいね?」
「……えっ? 忘れ物?」
……忘れ物って……何?
受付嬢先生は、ポケットから紙を取り出した……そ、それって……まさか……
「……この子が、持ってきてくれました……」
受付嬢先生は、シートに座るマフラーちゃんを見てから、俺の方に向きそう言う。
「……あ、えっと……ごめんなさい!」
俺は、受付嬢先生に頭を下げる……知ってらしたようだ……
「……わかりました……別にいいですよ……この子に感謝して下さいね?」
受付嬢先生は、頬を膨らませていたが、優しくそう言ってくれた。
「…………」
その子は、俺の方を見るが、すぐに目をそらしてしまう……人見知りな子なのか……
「……見つけてくれて、ありがとうございます」
「………っ!」
「……ふふ♪ じゃあ……ケイゴさんも座って下さい……授業を始めたいと思います」
「…………」
……授業? どゆこと? てか、座っていいの?
「……ケイゴさん? とりあえず……教科書のある場所に座って下さい……説明しますので……」
「……分かりました」
俺は、その教科書が置いてある場所に座る……マフラーちゃんの隣か……
マフラーちゃんは、こちらをチラッと見ると、ポニーテールの女性の方にズレる……まぁ、そうなるわな……
「……では、始めますね……今来たケイゴさんは、よくわからないと思うので……先に説明してもいいですか?」
「……良いぞ」
「…………」
コク
受付嬢先生がそう言うと、ポニテちゃんが返事をして、マフラーちゃんは頷いた。
「……えっと……簡単に説明しますと……薬ソウネと毒ソウネの選別方法など、植物の特徴などを教える場所です……」
「……植物の特徴を教える……」
「……そうです」
受付嬢先生は、俺の顔をジッと見つめてくる……そ、そんなに見んどいて……
「……あ、えっと……それは……助かりますね……自分……薬ソウネの選別出来るようになりたかったので……」
「ほ、本当ですか!?」
受付嬢先生は、いきなり大きな声でそう言う。
「……っ! ……本当ですよ?」
「……私もそう思うぞ……」
「…………コク」
俺がビクついてから返事を返すと、ポニテちゃんとマフラーちゃんが賛同する。
「……ありがとうございます……少し心配だったんです……この授業を受けて……必ず薬ソウネを選別出来るようにお教えしますので……よ、よろしくお願いします!」
受付嬢先生は、嬉しそうな顔をするとお辞儀をして言う。
「………こちらこそよろしくお願いします」
「……あぁ……頼んだ」
「…………コクコク」
……これだったのか……昨日の紙の内容は……教科書らしきものも……何やら手作りらしい……読めんが……マフラーちゃんの方の教科書を見るとおんなじ感じでまるでコピーしたかのようだ……コピー機あるのか?
「……毎朝と夜にこの授業を開こうかと思います……すみません……あまり時間が取れないので、何度か来ていただくことになると思います」
「……私は構わないから気にするな……」
「……コク」
「……別に大丈夫です……」
「……それと……これがその予定表です……」
受付嬢先生は、紙を配る……これは昨日もらったやつ……
「…………次、無くしたら本当に立って授業を受けてもらいますからね?」
受付嬢先生は、俺だけに聞こえるようにそう言う。
「……分かりました……ごめんなさい」
「……はい」
受付嬢先生は、残り2人にも配ると元の位置に戻る。
「……1回目の授業は、ここまでです……お疲れ様でした……」
「……お疲れ……良い時間だったよ」
「……コク」
「……お疲れ様です」
「……今日から始めたので、まだまだ至らないないところがあるかもしれませんが、授業を受けに来ていただけると嬉しいです」
受付嬢先生は、嬉しそうにそう言う。
「…………」
受付嬢先生は、凄いなぁ……植物の先生をするなんて……俺は、出来るだけ来た方が良さそうだな……バカだからさ……だって俺だぜ?
「……これからも頑張ってくれ……私は、出来るだけ来るようにしよう……」
ポニテちゃんが受付嬢先生に、そう言うとその場を立つ。
「……はい! ありがとうございます……お忙しいと思うので、無理に来ないで良いですから……ギルマス」
「……良い返事だ……」
ポニテちゃんは、そう言うと手を片腕あげながら去って行った。
「………………えっ? あの人ギルマスなんですか?」
「……そうですよ? MTL級最強と言われる……
……戦闘の花嫁……そう皆さんは言います」
勉強は……生きてる限り逃げられない




