ギルドに……
「…………」
……串焼き5本買っちった……タプ少ないのになぁ……ふっ……
「……まぁいいか」
ケイゴは、嬉しそうに……でも、少し寂しそうな笑顔を作る。
「…………ん?」
ケイゴが、歩いているとボロい教会が見えてきた。
「……あの子達どこかで……」
ボロい教会を見ると、小さい女の子が女性と手を繋ぎ扉から出てくるところだった。
「……ミンねぇちゃん! 今日はね♪ 今日はね! おねぇちゃんが、すっご〜く楽しそうだったね♪」
「……そうね……お姉さん、いつもより張り切ってたわね……昨日も、夜遅くまで何かしていたみたいだし……」
「……おねぇちゃんがね? 勇者語りをね、読んでくれたのぉ〜♪ 勇者がね! マヨウをね! 懲らしめてたんだよ!」
「……へ〜♪ よかったね♪
……私も昔は読んでもらってたなぁ……」
「……うん♪」
……あの時の子たちか……ボロい教会に住んでんのか……家知っちゃった……ストーカーじゃないからな! たまたま知っちゃっただけだからな!
「…………」
……顔とか似てないよなぁ……孤児達かな……にしては、綺麗な服と清潔感のある感じだよなぁ……
だいたい孤児とかは、ボロボロで汚い服に、お風呂入ってないから髪が油でベトベトな感じだと思ってたが……彼女達は、そんなことはなく……痩せ細いわけでもなくて、元気な印象を受けた。
……それに……とても可愛い……マヨウって魔王だよなぁ♪ ……ロリコンになっちゃうよ♪
「……元からだけどさ……」
ケイゴは、少しニヤける。
「……ギルドは、もう目の前だ……何があるのかなぁ……」
ケイゴは、受付嬢ちゃんに言われたことを思い出していた。
「……そうだ……紙だ……持っててって言われたやつ……」
ケイゴは、自分のポケットに手を突っ込む、ギルドの扉の前に着いた。
「…………」
ガサガサ
「…………」
バックを下ろす。
ガサガサ
「…………」
……ない……
「……ケイゴさん……これを……」
「……最初はケイゴさんに見せたいと思ってたんです……準備が出来たらお教えしますので……持っててもらえませんか?」
「……なんて事を……俺は……」
受付嬢ちゃんが、紙を渡す時の顔を思い出す……嬉しそうだった……それを俺は……無くしちゃったなんて……
「……クソ野郎だ……謝ろう……ちゃんと……」
ケイゴは、ギルドの扉を開いて入って行った。
「…………」
いつものように静かなギルド内を、ケイゴは、緊張しながら歩く。
「……受付嬢ちゃんは……いない?」
ケイゴは、受付嬢ちゃんの受付を見たがそこは誰もいなかった。
「……解体室か……」
ケイゴは、重たい足が更に重くなった気持ちで解体室の扉を開いた。
「……え?」
解体室の中を見たケイゴは、その場で固まる。
「……何してんだ?」
目にしたのは……解体室の端っこの所で、空中にカラフルな字をバックに受付嬢ちゃんが何やら話していた、受付嬢ちゃんの対面には、シートの上に女性と女の子が座ってそれを聞いている感じだった。
「……空中に字が浮いてるなんて……すげぇ〜」
俺は、ゆっくりとその場所に近づく……魔法って素晴らしいなぁ……
「……次のページを開いて下さい……え、えっと……魔力ソウネについてですね……魔力ソウネは、名前の通り魔力を宿したソウネです……しかし、魔力は少ししか含まれておらず、魔力瓶を作るには沢山の魔力ソウネが必要になります……最近は、取る人が減ったために、薬ソウネと同じ値段だった5銅タプだったのに8銅タプに値段が上がりました……」
受付嬢ちゃんは、一生懸命に文字を書いたりしたり消したりして話していた。
「……まるで……先生のようだ……」
……そこには、受付嬢ちゃん……いや……
……受付嬢先生がいた。




