鍛冶屋についた……
どう書いていくか……小説を書くのは難しいです……
「……じゃあ……杖を探しに行こうか?」
「……えっ?」
「……場所分からないんでしょ?……案内してあげるわ」
「……良いんですか?」
「……えぇ……任せて?
……レン君に……怒られちゃうかも……」
門番ちゃんは、そう言うと歩き出した……振り返る時……何か言ってなかったか?
俺は、門番ちゃんについていく。
「……ここが鍛冶屋か……」
「……そうね、ほら……入りましょ?」
俺と門番ちゃんは、鍛冶屋に入っていった。
……鍛冶屋まではお互いに無言だった……コミュ障なんだから仕方ないだろ?
……だって俺だぜ?
「……いらっしゃい! 武器と防具のどちらもあるよ!」
ムキムキのおじさんが出てきた。
「……杖を見たいんだけど……あるかしら?」
「…………」
門番ちゃんが、俺の代わりに言ってくれた……頼れる女性だよな……俺って……はぁ……
「……おう! 一番右の隅にあるぜ!」
鍛冶屋のおじさんは、門番ちゃんに向かって言う。
「……ありがとうございます。
……あなたに合う杖を探しましょ」
門番ちゃんは、鍛冶おじさんにお礼を言うと、俺に振り返り微笑み言った。
「……お、お願いします……」
「………任せて……元冒険者の先輩として選んであげるわ」
……門番ちゃん……なんか楽しそうかも……ここまでしてくれなくても……優しいなぁ……
「……おぉ……沢山ある……」
「……それはそうよ……武器がその人に合わなきゃ……
……少しの隙を突かれて……死んでしまうもの……」
門番ちゃんは、俺に真剣な表情で言う。
「……はい……分かりました」
……そうだよな……戦いを舐めちゃいけないだ!
「……ごめんなさい……脅かしちゃって……」
「……いや、そんなことはないです……」
「……そうね……どんな杖にしようか……」
門番ちゃんは、真剣な表情から、元の表情に戻り俺を上から下に見る……ドキドキする……
「……初心者向けの杖って……それはそれで、良いんだけど……魔力値を低くしてあるから……」
門番ちゃんが、ゴニョゴニョと何か言ってらっしゃる……
「…………」
……ちょっとみて見るか……杖……
一本を手に取った……軽さから見ると、木だな……周りは綺麗に丸くなってて黒色にペイントしてある感じ。杖の先端に、綺麗な石が杖からはみ出ないように同じ幅に加工されてて、赤色の……魔石なんだろうかぁ……これみてると……
……額に傷がついたメガネの人を思い出すよな!
「……値段は……846銅タプ……高い……」
「……ん? ……それくらいはするわね……そう言えば、ケイゴってタプは、どのぐらいあるの?」
「……20銅……タプです……」
「……えっ? 声が小さ過ぎて聞こえないわ」
門番ちゃんは、少しこちらに近づく。
「……20銅タプです!」
「……えっ……じょ、冗談……よね?」
門番ちゃんは、びっくりした顔でこちらを見る。
「……本当です……」
「…………」
……さっきまで…….忘れてた……だって俺だぜ?
「……まだ冒険者じゃないから……し、仕方ないわよね……」
門番ちゃんは、困惑してから、納得したような顔になる。
「……タプが無いんで……その……今日はありがとうございました……」
……門番ちゃんには、時間の無駄なことさせちゃったな……でも……鍛冶屋の場所を教えてもらったから次に買いにくれば良いか……
「……待って……」
「………えっ?」
門番ちゃんが、俺が出口の方に向かおうとした道を先回りした。
「……私に任せてって……言ったでしょ?」
門番ちゃんが、優しく微笑み言う。
「……ど、どういう……」
「……私から……そう!……冒険者になるケイゴにプレゼントしてあげるわ!」
門番ちゃんが、少し考えてから、そう言った。
「……い、いや! 大丈夫ですから! お気持ちだけで充分ですから!」
……おいおい! 門番ちゃん……どんだけ優しいんだよ……でも……もう俺は、ローブと方位マッフだって貰ってるのに、流石にそれはダメだろ!
「……大丈夫よ……杖の1本や……2本くらい……」
門番ちゃんは、自分のタプを確認して……辛そうな顔をした……大丈夫じゃなさそうだよ?
「……おいおい……どうしたってんだい?」
鍛冶おじさんがこちらに来た。
「……い、いえ……なんでもないわ……気にしないでちょうだい」
「……そ、その〜タプが無くて……20銅タプしか……」
門番ちゃんが、こっちをジッと見つめてくる……そんな目で見ないでぇ……
「……そうかい……なら……」
鍛冶おじさんは、店の奥に引っ込むと……何か持ってきた。
「…………」
「……歪な杖が……たくさん入ってるわね……」
「……これはな……買取した杖だな……」
「「……買取した杖?」」
鍛冶おじさんが持ってきたのは……まるで箸みたいに容器の中に詰められた杖だった。
「……いらなくなったからって買取してやってるんだよ……でもよ?……ここにあるのは、その人専用に作った品なんだぜ?……なんとなくわかったか?」
「……なんとなく」
……わかんないんですが……
「……その人に合うようにつくっているから……使える人が……いないって事?」
門番ちゃんは、顎に手を持って行きそう言った。
「……当たり! あんた頭いいな! その通りよ……だから……お前の持ってるその20銅タプでも売ってやるぞ?……使いこなせるかは知らんが……」
「……えっと……」
……使いこなすも何も……使えるならなんでも良くね?
「……ケイゴ……自分に合った杖じゃなきゃいけないわ……私が買っ 「これにします!」 て……あげ 「あいよ! 20銅タプな♪」 ……ダメって言ってるじゃない!」
門番ちゃんが、こちらを睨みつけて怒る。
俺は、適当に選んだ杖を持っていた。
「……ごめんなさい! これがほしくて……」
……だって……門番ちゃんにこれ以上貰うわけにはいかないから……
「……まぁまぁ……落ち着きなって、綺麗なお姉さん……初心者なんだろ? 実際、どんな杖使ったって同じだ……おぅ……怖い怖い」
鍛冶おじさんは、門番ちゃんをなだめようとしたが、睨みつけられて……そのまま持っていた杖を戻しに行った……頼りにならんな……人の事言えんが……
「……ケイゴ……」
門番ちゃんは、腕を組んで俺を睨む……ぉぅ……
「………はい……」
俺は、杖を持ちながらいつでも土下座出来る準備をした……ガチで怒ってるよ〜
「……はぁ〜……そんなビクビクしないでよ……怒るに怒れないじゃない……ケイゴは、それで本当にいいの?」
門番ちゃんは、杖を指差し心配した表情をする。
「……はい……これがいいです……」
杖を見る……くの字になっている杖で、色は黒。先端には薄緑色の魔石が付いていた。
「そう……ならいいわ……はぁ……」
門番ちゃんは、諦めたように言った……ごめんなさい……
「……杖を手に入れた事だし、ここを出ましょ?」
「……はい」
俺は、門番ちゃんの後ろをついていく形で鍛冶屋の外に出た。
「……またのお越しをお待ちしてまーす」
鍛冶おじさんの声が、奥の方から聞こえた。
「……ケイゴは、これから泥人形倒しにいくの?」
「……えっと……そうしようかなって思ってます」
「……気をつけてね? 夜は危険だから早めに帰ってくるようにして?」
「はい! 分かりました」
「……それと、モンスターと対峙した時は、ちゃんと動きを見て……相手がどの攻撃をするかを見極めるようにね?」
「……は、はい……」
……それが出来たら……もう冒険者になってると思う……
「……最初からできるはずないわよ……負けそうになったら……逃げる事……分かった?」
門番ちゃんは、歩きながら真剣な表情でそう言った。
「……分かりました」
門に着いた。
「……じゃあ……いってらっしゃい」
「……行ってきます」
門番ちゃんは、そう言うとレンさんの方に走って行った。
「……俺は……信じてもらえるよう頑張るか」
ケイゴは、門番ちゃんとレンさんが話している横を通り過ぎ、門を出た。




