手伝いたいのに……
「……えっと……じゃあ……これとこれを持ってください」
「……はい」
俺と受付嬢ちゃんは今、解体室にいる。
俺は薬ソウネと毒ソウネの見分け方を受付嬢ちゃんから教えてもらうことになった……これは夢の続きでは無いよな……
「……右手に持ったのが薬ソウネで左が毒ソウネです……」
「……右が薬ソウネで左が毒ソウネ……どこが違うんですか?」
「……え〜とですね……私も言葉で説明するのは難しいんですよね……」
受付嬢ちゃんは、俺から少し離れたところから、軍手っぽいのした状態で顎に人差し指を触れないように持っていく。
「…………」
受付嬢ちゃん……職人の域にいってるのかもな……あのポイポイな感じだと……マジはえーからな?
「……根元見てもらえますか?」
「……あ、はい……」
俺は薬ソウネと毒ソウネの根元を交互に見る……同じだけど……
「……色が薄いと薬ソウネかもしれないです……」
「……薄い……」
薬毒ソウネはどちらも、根元らへんに近づくにつれ薄い緑になっていくので……そこが薄い方が薬ソウネね……
「……わかんないです……」
「……そうですか……教えるのは難しいんですね……」
その後は、実際に受付嬢ちゃんが選別した薬ソウネと毒ソウネを触りながら何となくわかっていけるんじゃね? と言うことになり選別をしていった……わかんなかった……だって俺だぜ?
「……全部……選別し終わっちゃいましたね……ごめんなさい……教えられなくて……」
「……こちらこそすみません……結局、何も出来なくて……」
「……そんな事はないですよ? 一人より二人の方が速いですよ……」
「…………はい……」
受付嬢ちゃん……逆に足引っ張る事だってあるんですよ? それが今……だって俺だぜ?
「……ありがとうございました……手伝って頂いて……」
受付嬢ちゃんは、こちらを申し訳なさそうに言う。
「……いえ、当たり前の事をしたまでですよ……」
俺は、笑うように言う……俺は出来るだけ笑わないとな……無表情がブスだから……
「…………」
受付嬢ちゃんは、こちらを見てくる。
「……じゃあ……自分は、冒険者になれるように泥人形を倒しに行ってきます……」
「……えっ……用があったんじゃ……」
「……大丈夫です……何となくギルドに来ただけなので……では……」
「……はい……では……気をつけてください」
「……はい」
俺は、解体室を出て……ギルドを出る。
「……薬ソウネと毒ソウネの見分け方を、覚えなきゃな……」
ケイゴは、門に向かった。
「……教えるって言ったのに……全然教えられなかった……」
受付嬢ちゃんは、ケイゴが練習で選別した山を見る……毒ソウネの山に薬ソウネが含まれていた。
「……やっぱり難しいよね……どうしたらいいんだろ……」
受付嬢ちゃんは、ケイゴの山の選別をしながら呟いた。
「……当たり前の事をしたまでですよ……か……私も同じ言葉を言ってたけど……あの時、ケイゴさんも同じ事を考えたのかなぁ……」
受付嬢ちゃんは、昨日の選別シーンを思い出す。
「……当たり前のことだと思ってた……受付が選別をするのは……でも……ケイゴさんが手伝ってくれたことで気づきました……
薬ソウネと毒ソウネが選別できない人にとっては、当たり前じゃない……しょうがないなんですね……だから皆さん怒るんだ……」
受付嬢ちゃんは、何をどうすればいいのかを考える。
「……先生……先生!」
受付嬢ちゃんは、何かを閃いたのか……選別した袋を片し……解体室を出て行った。
すぐに出来るようになるとは限らない……




