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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
43/335

現実を知る……


「…………」


俺は今、解体室の端……さっきまでいた場所にいる。


「…………俺の反対の奥に袋が20袋ぐらい置いてある……何が入ってるんだろう……」


ケイゴの反対の奥に、パンパンの袋が20袋くらい置いてあり、大きさは俺の袋がパンパンの時と同じかそれ以上くらいだ。


「……解体室は寒いな……」


ニューケイゴは、寒さに弱いようだ……


「……へへ」




……私の……受付に来た方が……オススメです……よ?



「……ヤバくね?……もう……へへ」


ケイゴは、解体室の端の壁に寄りかかり座禅の状態でフードを被りニヤニヤしている……


「……ギャルッポイ人もいたけど……受付嬢ちゃんの受付がいい……」


ケイゴは、ニヤニヤする……ブスキモさパワーアップ!


「……ケイゴさん?」


「……かわい……っはい!」


「……かわい? どうしたんですか?」


声のする方を見ると、受付嬢ちゃんはこちらを見て立っていた…….相変わらず少し遠い……


「……あっ、いや! 何でもないです……」


「……そうですか? 終わりましたので……換タプしましょう」


「……はい……お願いします」


俺は、その場を立つ。


「……結構な額になると思いますよ? 魔力ソウネが61本もあるので……毒ソウネは……1つ2銅タプです」


「……毒ソウネは2銅タプか……なかなかじゃないか? 47本 × 2だから……94銅タプか……串焼きめっちゃ食える……」


「……そ、そうですね……


……やっぱり太ってる人は、食べ物で例えちゃうのかな?……ふふ」


ん? 受付嬢ちゃん、笑ってね? 何でだろう……かわいい


「……えっと……薬ソウネは1つ5銅タプです」


「……22本だから……えっと……」


「……110銅タプですね」


「……あ、110か……」


計算も早いな……かっけー


「……魔力ソウネは、1つ8銅タプですので……488銅タプです」


受付嬢ちゃんは、サラッと言う。


受付嬢ちゃん……ドヤァってなったなぁ……前も見たけど……か、かわいいよ〜


「合計で……488と110と94で……692銅タプです」


「……おぉ……すげぇ……そ、そんなにもらえるなんて……」


「……そうですね……薬ソウネなどは、選別が大変なので……集める人が少ないんですよ……」


「……なるほど……」


……まぁ……薬ソウネと毒ソウネは素人に選別するのは無理だろうな……一生、俺無理な気がするけど……だって俺だぜ?


「……そ、そのぉ〜……ケイゴさん?」


受付嬢ちゃんは、凄く申し訳なさそうに言う。


「……どうかしたんですか?」


「……冒険者じゃない方は……その……」


「……あっ! ……半額か……」


忘れてたぜ……692銅タプ……半分って何だ?


「……そ、それともう1つあるんです……」


「……え? ……もう一つ?」


おいおい……な、何があるんだ……


「……私が手伝ってしまったり……代わりにやる事になると……そ、その……」


受付嬢ちゃんは、怯えたように言う。


「……人件費……ですか?」


「……は、はい……ご、ごめんなさい!」


「…………」


受付嬢ちゃんは、ビクビク震えていた……何故そんな怖がる必要があるのか……


「……どのくらいなのでしょうか?」


「……え、えっと……150銅タプです……」


「……なかなかですね……」


「…………」


受付嬢ちゃんは、ビクビクしながらこちらをチラチラと見る……本を抱えているので、強く抱きしめていた。


「……692 ÷ 2 −150……何銅タプですかね?」


「……え、えっと……196銅タプです……」


俺は、選別された雑草を袋に詰めて、薬ソウネなどを抱える。


「……換タプしましょう……お手伝いしていただきありがとうございます」


「……え?」


受付嬢ちゃんは、驚いた顔でこちらを見る。


「……自分の取り分は196銅タプですよね?」


「……は、はい……」


「……ではそれでお願いします」


「……い、いいんですか?」


受付嬢ちゃんは、じっと俺を見て言う……コミュ障っす……


俺は、目を逸らしながら……


「……えっと……ほとんど……自分何も出来なかったので……あなたの取り分が少ないって事ですか?」


「……あ! いや! そう言うことでは……なくて……」


「……ならこのままでいいですかね……」


「……あ……えっと……はい……」


受付嬢ちゃんは、何か言いたそうにしながらも、諦めたように言う。


「…………」


……ほとんどが消えたな……690くらいから196だぜ? でも、タプ無しよりマシだろ……


……冒険者に早くなれって事なんだよな?


「…………」


「…………」


受付嬢ちゃんが……本を抱えながら固まってしまった……なんか変なこと言ったか?


……また……やっちまったのか……


「……ケイゴさん……では、受付の方に行きましょう……他の受付の方に渡してきてください……換タプしてくれると思うので……私はもう……帰らないと……」


「……あ、すいませんでした……長い時間引き止めてしまって……本当に助かりました……ありがとうございます」


「……い、いえ……私こそ……で、では……お先に失礼します……」


「……はい……お疲れ様でした!」


受付嬢ちゃんは、本を抱えてそのまま解体室を出て行った……なんか元気なくなったよな途中から……俺は何をしたんだー


「…………」


ケイゴはその後、受付嬢ちゃんの受付に行き、別の人が変わっていたので、その人に草を渡して、196銅タプをもらってからギルドを出る。


「……ここに来てしまった……」


ケイゴはいつもの場所に来ていた。


「……タプあるし宿に泊まろうと思ってたけど……勿体無いし……ここでいっか」


ケイゴは、その場で荷物を置き、いつもの位置に座る。


「……よし……分けるか……」


ケイゴは、タプの入った袋を取り出した。


「……196銅タプか……3で割ると?……65.3か……」


ケイゴは、地面に数式を書き、解いた。


「……これは……あの子の分……どうやって渡すかだが……後で考えるか……


そして……これが……門番ちゃんの分……本人に直接言ったもんな……門番ちゃんは分かってないと思うけどさ……へへ」


「……はぁ……門番ちゃんとレンさん……」


ケイゴは、夕日で見た二人の影が重なるところを思い出した……


「……くっ……押しつぶされそうだぜ……でも……恩は……返す!」


「……虐待されていた子は……俺家なしだし……ホームレスだし……まだ……あいつの元にいた方が……いいのかなぁ……このタプは渡さなきゃ……」


ケイゴはズボンにその子用のタプを入れる。


俺の分と門番ちゃんの分は……袋に入れた。


「……めんどくさいけど……雑草は捨ててくるか……邪魔だし」


「……よっこいしょっと」


俺は、ローブを左脇に持ち、右肩に雑草の入った袋を担ぎ立つ。


「…………この袋便利だよな……大きいしポケットいっぱいついてて……」


ケイゴは、歩き出し近くに捨てられそうな場所を探しに行く。


「……人が少なくなって来たな……夜だしな……」


人通りは……ほとんどというより俺しかいない……こ、こわい……


「…………」


道の通りは明かりが付いている……白いフワフワが柱の先にフワフワと飛んでいる……かわいいな


「……フワフワ♪ 白〜白〜フワフワ♪」


変な歌を歌う。


「……俺も使えるって言ってたな……受付嬢ちゃん……使って見るか……[ ヒカ……」


ドンッ!


「うわぁーー」


「……ごめんなさい!」


俺が魔法を唱えようとした時、後ろから人とぶつかった……ガチびくった! 死ぬかと思ったよ!


「……こちらこそごめんなさい」


ぶつかった人は少女の声で、もう走って去ろうとしていた……え? あの子は……虐待されていた少女!


「…………あっ! ちょっと待って!」


「……ごめんなさーい!」


「……ちょ……はや! 少女なのに……はや!」


「…………」


俺は彼女を追いかけようと走ったが……速すぎてもう見えなくなった……俺遅すぎ……


「……タプ渡したかったのに……ん?」


俺は、彼女の為に分けといたタプの入っているポケットを探るが……


「……入ってない……タプ……さっきまで確実に入れといたはず……」


「……流石に俺でも……こんなすぐ無くすか?」


ケイゴは、その場で止まり思考する。


……俺は……ポケットに入れていた……歩いてる時足に当たるし分かる……あの子とぶつかる前は確実に持っていた……


「……あのスカートの乱れた走り……どこかで……いい脚していた……あっ!」


俺は前にも……ぶつかったことがある……500銅タプを失う前に……女の子とぶつかった……


「…………彼女を虐待していた男がそれっぽいこと言ってなかったか?」



確か……500銅タプのようにスって来いって彼女に言っていたような……


「……と、するとだ……彼女は昨日スっていなかったのは……俺が居なかったからとか?」


「…………ここら辺で前もぶつかったよな……」


「……俺狙い? ……いやぁ〜流石にそれは……無いよな?」


「……でも……俺は……良いことを思いついてしまったよ♪」


ケイゴは、凄くニヤける……ブスキモさパワーアップアップ!


ケイゴは、袋の中に入れたタプを見る……入っていた……


「……彼女はポケットからスルのか……ふ、ふふ……面白いじゃねーか♪」


「……タプを渡さなくてもいいんだよ……そう……彼女に……


……スらせる!」


ケイゴは、ニタッと笑う。


「……スリちゃん……俺はタプを稼ぐから……存分に!


……スルがいい♪」


ケイゴは、適当な場所に雑草を捨て上機嫌にいつもの場所で眠る。


「……少しでもタプをあげられるように、宿は諦めよう……」


ケイゴは、ブルブル震えながらもニタニタと笑いその日は眠った。






「……65銅タプ……少ない……けど……これで帰れる……」


ケイゴが去っていった家の角で少女が呟いた。

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