解体室は明るい
「…………え?」
「……だから……私の受付の所に、これからは来てください……」
「…………」
……な、何故そう言う話になるんだ?
「……け、ケイゴさん?」
受付嬢ちゃんは、緊張した面持ちで俺を見る。
「……はい!……そ、その……どうして受付の話になったのでしょうか……」
こういうのは、聞いとかないとなぁ……また、勘違いするわけにはいかないから……
「……えっ? そ、そうですよね……いきなりでしたよね……」
受付嬢ちゃんは、びっくりした顔をして、辛そうな顔になる……びっくりした瞬間……
……揺れた
「……今朝……ブレイクさんが……ケイゴさんを、突き飛ばした時……ごめんなさい!!」
受付嬢ちゃんは、頭を下げて謝る……ちょ、ちょっと待って!
「……そ、それは! あ、頭をあげて下さい! あの時は……自分が邪魔をしてしまったのがいけないんですから……」
おいおい! 受付嬢ちゃんは、謝る必要ないだろ! 確かに俺は邪魔したからと言って、突き飛ばすのはいけないと思うよ? でもそれは、ブレイクであって……受付嬢ちゃんじゃないだろ!
「……すみません! 私がもっと、ちゃんと言えてたら……ごめんなさい……」
受付嬢ちゃんは、まだ……頭をあげない。
「…………」
こ、こういう時どうすればいいんだー!! 全部俺が悪いのに〜受付嬢ちゃんが、頭をあげてくれない!!
主人公達なら……いや! 今は俺がどうにかしなきゃ!
「……頭を……上げてくれませんか? お願いします」
俺は、出来るだけ、優しく聞こえる声だと思うのを選択して言う。
「…………」
受付嬢ちゃんが顔を上げてくれた! 顔は泣きそうになっていた……俺が……泣かせてしまった……
「……俺が、あれはいけなかったんです……ブレイクさんとあなたが話してるのを邪魔してしまった……割り込みしたんですよ? 自分は……」
「そ、そんなこと……は……」
受付嬢ちゃんは、心当たりがあるようで……そのまま黙った。
「……ブレイクさんにも……悪いことしてしまった」
ブレイクさんだって……受付嬢ちゃんと話したくてああしたんだ……俺だって……いや! あそこまではしないけども? イラッと来てしまうと思うし……突き飛ばしたりはしないよ? ……せいぜい心の中でぐちぐち言うだけだし!
「…………」
「……あなたにも……迷惑を掛けてしまいました……ごめんなさい」
今度は、俺が頭を下げる。
「……ケイゴさん……」
「…………」
「……ケイゴさん?」
「…………」
受付嬢ちゃんは……気にかけてくれた……それだけで……十分だ……煮くなり……炒めるなり揚げるなり蒸すなり焼くなりしてくれ!!
「……ケイゴさん!!」
受付嬢ちゃんが大きな声で言う。
「……はい!!」
びっくりした……つい返事して顔を上げてしまったわ
「…………ボーとしないで下さい! 早く終わらせましょ?」
受付嬢ちゃんは、毒ソウネ? 薬ソウネかを掴み、俺に投げる……おおう
「…………」
「……それは……毒ソウネ……です……ケイゴさん……」
受付嬢ちゃんは、毒ソウネの山を指差して……草の選別をテキパキやり始める。
「…………」
「…………」
俺は、毒ソウネを……見る……薬ソウネと見分け付かねーよ……すげーよ受付嬢ちゃんは……
毒ソウネの山に置く。
「……私ぐらいなんですから……色々な種類の植物を知ってるの……ケイゴさんは……その……あまり知らないみたいなので……
……私の……受付に来た方が……オススメです……よ?」
受付嬢ちゃんは、首を少し傾げて、なんの種類かわかんない草を顔の横に持ってきて言った……
……ギルドの受付って……一つしかなかったよな?
「……わかりました……次からは……そうします」
受付嬢ちゃんは、ケイゴが顔を下に下げ、作業してる時に、聞こえないよう呟いた。
「……こ、怖かった……けど……そこまでじゃ……なかったかなぁ……」
受付嬢ちゃんの出した、白いフワフワが優しく二人を照らしていた




