36話 独り言は、起きてから言う……
皆さま……嬉しいことがありましたよ!
pv2000突破しました〜♪♪♪
うぇーーい!
読んでくれて皆さまありがとう!
……最近……自分が読んだ時もpv増えることを知りました……だって私だよ?
はい! という事で、ケイゴの冒険は進んでいく! でもなかなか進まない!……どうぞ!
「本当に方位マッフ使えるな……」
ケイゴは方位マッフを見ながら言う。
「……これもらってなかったら俺、帰ってこれねーぞ、ライトセルに……」
ケイゴはパンパンに膨らんだ袋を右肩から左肩に移し言う。
「……門番ちゃん……俺の職業知ってるよなぁ……だからあんな事言ってきたと思うんだけど……あそこまでしてくれるのって……俺のこと好きだったりするのかな……」
「いやぁさ? 彼氏いるのに……そんな事無いとは分かっているんだけどさ……そう思うよ? これもらったし」
ケイゴはローブと方位マッフに意識を向ける。
「でも……惚れられる要素なくね? ダメ人間が良いとか? なんだろう母性本能? そう言う人いるって聞くし……」
曖昧な知識で都合の良い解釈をする、ケイゴ。
「一途だろうし……レンさんに……門番ちゃんは……」
………
「えへへ♪ すまねーお前はオレのもんだから」
「うん♪ 貴方にしか心の門は開かないわ……」
………
「……門番さん……いや、レンさんはこんなやつじゃ無いと思うよ? でも……はぁ〜……実際、そんな感じだしな……仲良いし……」
ケイゴは、前に見た二人の会話の風景を曖昧に思い出す。
「………」
方位マッフを見る……誰にでも優しそうだよな……門番ちゃんは、身内とか特に……
「………」
……別のこと考えよう! そうしよう! うーんとねー……
「……泥人形はアッパーする頻度高い感じ。てか、攻撃二、三発くらってやられちゃうからわかんないけど……一発じゃねーし! 今日は俺、結構いけたし! あと少しだったんだって……」
一人でもう一人居るように話す……独り言が多い……
「……俺ならいけたって? 無理だね! あのロッパーは避けられる気がしねーよ? マジで……だって変な歩法で近づいてきたし、片足上げたままこっちきたんだぞ?! なにあれ!! 怖すぎだし!」
「それに! あのボディーブロー? みぞ殴られて顔を下に向けちゃったんだよ……そしたらもう脚が見えたんだぜ? そして、蹴り上げた脚を綺麗に伸ばしてた……綺麗な脚してたよ……くそ! モンスターのくせに……あの蹴りなんかのゲームでも見たような気がしたけど……よく待ってる人が使う気がした……」
ケイゴは周りに人がいないのをいいことに独り言を言う。
「……ああいうの、コンボが決まったって言うんだろうな……ロッパーでいいや泥人形は言い辛いし……ロッパーって、倒したやつに水をかけるもんなの? あの瓶って回復薬の瓶だよな……」
「……俺が瓶を弾き飛ばした時、凄く慌ててたように見えた……そんなに大切なもんかねー……瓶に傷入ってたし剣先の跡……一太刀は浴びせられたのか?……瓶だけど」
「……おっ! ライトセルが見えてきた……門前に二人がいる……」
ケイゴはそう呟き、早歩きで会いたい人の元に向かう。
「……生きて帰ってこれた……」
ケイゴが近づいていくとこちらに気づいたようだ。
「お疲れ様。その袋…パンパンね…」
「……お疲れ様です」
門番ちゃんはケイゴの持つ、草でパンパンになった袋を見ていう。
「……薬草があれば、タプになるかなぁと思って……」
「そうなの…薬草をそんなに見つけられるなんて、凄いじゃない」
門番ちゃんは、凄く驚いた顔で言う。
「……あ、いや……薬草の見た目わからないから適当に取ってきました……」
「そ、そう…ギルドの人なら見分けられると思うから、きっと大丈夫」
「……ですよね」
まぁ、それがわかった上でこうしてるんだけど……俺が見分けられるわけないじゃん……
…….だって俺だぜ?
ケイゴと門番ちゃんが話していると……
「おつかれ〜…最強さん♪」
来たよ……門番さん……そう、レンさんが……
「……お疲れ様です」
ケイゴはさっきよりテンション低めのお疲れ様を言う。
「ぷっ、オメーの顔おもしれ〜〜あはは♪」
はぁ? いきなり顔おもしれーって……馬鹿にしすぎだろ! お、オメーだってな!
……モテそうな顔しやがって! 馬鹿にさせろし!
「レン君、酷いこと言わないの…」
門番ちゃんがレンやろーに優しく言う。
「わかった、わかったって…ごめんな♪」
レンヤローはテヘペロして言う。
「……いいですよ? 全然……」
「ごめんなさいね? レン君には後で厳しく言っとくから…」
「……ありがとうございます」
ふっ! ふはははは♪ 後で厳しくされとくがいい! 馬鹿め!
……でも、門番ちゃんに構ってもらえるのは……いいなぁ……その後、なんやかんやいいながら……仲良く笑いあったりするんだろ?
「………」
「…ケイゴ? 大丈夫? 下向いて…何か落としたの?」
「……いえ……なんでもありません」
ケイゴは作り笑いを浮かべ、顔を上げる。
「…あっ!」
門番ちゃんは、いきなり何かに気づいた風に言うと……モジモジし始める
「お、おいどうしたんだよ…急に、びっくりした〜」
レンやろーは、ビクッとした後そう言う。
「っ!……どうかしたんですか?」
ケイゴも、ビクッとした後にそう言った。
「…い、いいえ? 何でもないのよ? 」
門番ちゃんは、少し声が高くなって言う。
「そ、そうか…ならいいんだけど…」
明らかにモジモジしている門番ちゃんを、怪訝に見ながら言う、レンやろー。
「………」
な、なんだろう……門番ちゃんが俺をチラチラ見てくる……どうしたんだ?
……マジモジなんだけど……
「それでよ〜お前さ? 泥人形倒せたんだろ? 昨日言ってたよな?♪」
「………」
うっ……聞かれたくないことを……バレたくないなぁ……こいつには絶対に!
「……み、見つからなかった……」
レンヤローはこっちを見て……ピクピクと肩が揺れ始め……口角が上がる。
「あははは♪ マジかよ! ぷっ! あははは♪ アハハハ♪」
「………」
……チクショ〜! 笑うんじゃねーよ! しょうがねーじゃん……ロッパーは誰でも倒せるモンスターなんだぞ……恥ずかしくて言えねーよ!
「ふふっ♪ あっ…ご、ごめんなさい…レン君につられちゃって…」
「……い、いいですよ別に……気にしてませんし……」
……門番ちゃんにも笑われちゃったじゃん! このヤロー! つられて笑っちゃう時とかあるから門番ちゃんは許すけど……お前はユルサン!
「あははは♪ 息が苦しい♪ ふーふー…ぷふっ♪ こ、こっち見んな♪……こっちを見んなし♪」
ケイゴはじっとレンを見る。
レンヤローは更に笑う……笑い苦しめ!
「ふふっ♪ 仲良いわね? 二人共……羨ましいわ♪ 」
門番ちゃんが、優しく笑う……仲良くないし……でも……その笑顔が見れて嬉しい……
「……いや? 仲良くねーよ?」
レンやろーは今まで何もなかったかのように無表情でそう言った……少し頬がピクピクしてる……
「そうは見えなかったわよ?♪」
「こいつと仲良いわけねーじゃん! こんな……ぷふっ♪ 見んじゃねーて言っただろーが♪」
ケイゴはレンヤローを無表情で見ていた。
……ふっ! 雑魚め……
ちょっと待って? 俺の顔ってそんな……オモロイン?
「…ケイゴ? 今日も見つからなかったのね? 泥人形」
「……そうです……狩場変えたんですけどね……先に人が来ていて……」
パラ魔ちゃん来てたし……やべ! あの時思い出してめっちゃ耳暑いんだけど……恥ず!
「…そう…明日も頑張ってね?」
門番ちゃんは優しくそう言う。
「はい」
門番ちゃんはレンヤローに向き……
「レン君、持ち場に戻ってて? 後は私がしとくから」
「わかった…じゃあ任せた…最強さん? 明日こそ頑張れよ? 泥人形は余裕だからさ? 俺、ちょちょっとやれば倒せるし♪ じゃあな!」
そう言うとレンヤローは持ち場に戻っていった。
「……」
「………」
門番ちゃんは、レンが持ち場に戻ったのを見てからこちらを向き話し出す。
「…これで、大丈夫よ…か、カードを見るから出してちょうだい」
門番ちゃんはモジモジしながら手をこちらに出す……なんだろうか、この気持ち……
「……はい……お、お願いします!」
[スタスオン]
なんか今から……門番ちゃんにいけないことをしてしまうような……この気持ち……
……ドキュドキュする♪
ケイゴは、なんとも言えない気持ちを押さえ込みながらもカードを門番ちゃんに渡す。
「…見させてもらうわね?」
門番ちゃんは、顔を少し赤らめながら……モジモジする
「……どうぞ」
……めっちゃ門番ちゃんがかわええんだけど! 鎧着てるからモジモジする時、カチャカチャ音する
名 ケイゴ
職 脚フェチ(<魔導士>)
レベル 7(99)
体 3502(999)
魔 2637(999)
攻撃 3654(999)
防御 2023(999)
攻魔 4370(999)
防魔 2239(999)
速 1309(999)
運 1060(999)
「…レベル上がってるわね、確か…6じゃなかったかしら?」
「……え? 6ですか?」
「…私よりあなたの方がわかるでしょ?」
門番ちゃんは、モジモジしながら呆れてる。
「……もしかして……前見た、カッコって見えないのか?」
「…え? カッコって何かしら?」
「あっ、いえ……なんでもないです……」
「…そ、そうなの…」
……門番ちゃんには……俺がレベル7って言っていた……カッコの前に、7と書いてあるってことは……
……カッコの中は見えないようになってるってことだ……
「やっぱり…速さと運が低すぎるわ…」
「そうですかね……」
「…レベル上がって行けば大丈夫よ…きっと…ねぇ? ケイゴ…」
「……はい?」
門番ちゃんは、真剣な顔をして話し始める……
「…無理はしないでね? その…私、最初は戦闘をする時、怖かったわ…ケイゴは…まだしてないのだろうけど…門番をしてるとね?……色々な冒険者と顔見知りになれるの、私はそれが嬉しいの…」
門番ちゃんは、嬉しそうに微笑み言う……
「………」
門番ちゃん……
「…でも…ね?…それが辛くもあるの…顔見知りになればなるほどに…ケイゴ…だから…無理はしないで? ね?」
門番ちゃんは、辛そうに言う。
「……はい! 毛が抜ける思いで頑張りますから!!」
ケイゴは、出来る限りの笑顔で答える。
「ふふっ♪ 毛が抜ける思いって、よくわからないわよ♪」
門番ちゃんは、辛そうな顔から笑顔になる……
……やっぱり笑顔が一番いいな♪ 女性ってさ!
「……ライトセルに必ず戻ってきますよ……だって……自分は……恩を返したい人がいるんですから♪」
「…恩を返したい人?」
「はい! とても優しい人なんです!」
「そ、そうなの…恩を返せたらいいわね? その人に」
「……はい……だから……大丈夫です」
「…ごめんなさいね、引き止めちゃって…もう帰りたいでしょ? はい、これ…」
「……ありがとうございます」
門番ちゃんは、カードを俺に渡す。
「じゃあ、またね?」
「……はい、ではさようなら」
ケイゴは、そう言うと門の中に入って行った。
「……」
門番ちゃんはケイゴの後ろ姿を目で追う。
「…どうしたんだよ」
レンが、門番ちゃんに近づき聞いた。
「ケイゴ…大丈夫かしら…」
「…アイツに、気をかけすぎじゃないか? まぁ…気持ちはわかるけど…だって…バカだもんな…あれで隠せたつもりかよ♪ 顎に泥付いてたもん…嘘ついてんのバレバレだし♪」
レンは頭で手を組み、笑う
「……」
門番ちゃんは、ケイゴが去って行った方を見る。
「…優しすぎなんだよ…そのせいで、分からないかもしれないけど…太ったああ言う奴は、みんな危険なんだよ…あの時分かっただろ?」
「…でも…」
「…なぜ門番をするようになったのか…忘れたのかよ…もう…辛い思いをして欲しくないんだ…」
レンは辛そうに門番ちゃんに訴えるように言う。
「…ごめんなさい…気をつけるわ」
「もし何かあったら…俺が守るよ」
「…あの時も…助けてくれたわ…」
門番ちゃんは、レンの手を取り握る……優しく。
レンもその手を握り返す。
夕日が二人の影を作る……影が重なる
「……お幸せに……」
町の中から、草でパンパンになった袋を左肩に持つローブのデブがその瞬間を見ていた。




