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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
35/335

35話 俺は誓ったから……

「………」


 ここは……夢の白い場所か……


「……また来てしまった……」


 ここに来たって事は……


「わぁーへへ♪」


 夢の少女さまだ〜♪……可愛い声だ……


「頑張って! 負けないで!」


 ん? 今日は何してるんだ?


 遠くにいる少女は、座って何かを読んでいた。


「…もうっ! レッちゃん! まだめくらないでよ〜、もうちょっと絵を見たいの!」


 夢ちゃんは、レッちゃんに邪魔されてるようだ……


「ルーちゃ〜ん、レッちゃんを止めて〜」


 レッちゃんは、先が読みたいのだろうか……ルーちゃんは仲裁に入る感じか……


「ミッちゃん! 今のうちにミッちゃん♪ 次読んで〜、レッちゃんが来る前に!」


 ミッちゃんが読んであげてるのか……レッちゃんとルーちゃんはバトルしてるんだろうか……


「次は? 勇者さまはどうなったの〜? ねぇっ、ねぇー♪…わぁーー勇者さま♪ カッコいいなー」


 ……勇者の出る絵本かなぁ?……やっぱり勇者だよなぁ……俺全然カッコよくないもんな……どうせイケメンだろ? 勇者って……


 俺、補欠だぜ?


「ねぇっ、ねぇ〜♪ 勇者様って、このそうりょ(僧侶)さんを助けてあげられるくらい強いんだよね♪」


 勇者のヒロインは僧侶か……どんな話なんだろうな……


「私もこのそうりょさんみたいに…ううん…ミッちゃん、続き読んで〜」


 ……俺の妄想の夢ちゃんは、悲しそうに言う。


「…あっ! レッちゃんとルーちゃんが勇者と魔王みたいに戦ってるー♪ レッちゃんは、意地悪したから魔王ね♪」


 レッちゃん、強制的に魔王にされちゃった……ドンマイ! 勇者役が良かっただろうに……


「ルーちゃん頑張れ〜!! レッちゃんなんか倒しちゃえー♪ 」


 なんか……レッちゃん可哀想だぜ……続き早く読みたかっただけだと思うんだけど、無慈悲だね? 夢ちゃんは……小悪魔的で好物です♪


 俺ってMに近いからだと思う……さすが夢だな……


「ルーちゃんの勝ち〜♪ レッちゃん負け〜♪ 悪いことするとダメなんだからね? 分かった?」


 ……レッちゃんは追い討ちをくらい体力0だな……


「…私も勇者が来てくれないかなぁ…助けてくれるなら助けて欲しいなぁ…無理なら…」


 その声は、いつもよりも儚さの含まれた少女にしては、大人びていた……









「……殺して」



「……っはっ!」


……俺の妄想の夢ちゃん……いつも最後……人が変わったように言う……



 ……殺して



「……どうしてそんなことを俺は……彼女になぜ言わせたんだ? 暖かい感じから、いきなりシリアスにもっていくなし! 夢って、ある程度操作出来るはずなのに、勝手に進むんだもんな……夢ちゃんとお話ししたい……遠いいからか、俺が声出しても反応しないし、顔遠くて見えない……なんも話さず終わるだろうけど……」


 ……だって俺だぜ?


「……年って10歳から20歳の中間だと思うんだよなー」


 ケイゴは周りを見て、ゆっくり立つ。


「慰めて欲しかったなぁ〜……泥人形に負けたから……へへ」


 周りはもう暗く、空はオレンジ色に染まっていた。


「……俺朝に出たよな? 何時間寝てたんだよ……」


 ケイゴは空を見る。


「………」


 空から、今度は剣を見た。


「………」


 そしてポケットから方位マッフを取り出し、それを見る。


「……俺……生きてる……」


 方位マッフを手が痛くなるくらい強く握る。


「……うぅ……俺ぇ……もうダメかと……もう死んじゃうっで!」


 ケイゴは歪んで見える方位マッフを見続ける。


「俺が、何をやっでも! 全然攻撃あだんなぐで! 今度ごぞ! っで! おもっだんにー……くぅぅ……」


 ケイゴはその場で立ち続ける。


「……死ぬ気で……本気で戦ったんだ! もう死んじゃうんだって思って! 俺の全てをぶつけたんだ! でも……モンスターの方が、一歩も百歩も上手で……何もできなかった……」


 ケイゴはその場で座禅して座る。


「………」


 ケイゴは顔を歪ませ、鼻水をタラタラと垂らしながら歪む地面を見る。


「なぜ俺は、弱いんだよ……戦闘技術ないのわかってたから、俺はカンストを選んだのに……敵の攻撃だって避けられる訳ないから、選んだのに……どうして!」


 ケイゴは女神様の笑顔を思い出す。


「……女神様……助けてください……」


 無理なのをわかった上でも、言ってしまう……


「……俺以外の人ならもっと、ちゃんとやっていけたはずじゃないですか……異世界に来たかったけど……こんなのじゃないよぉ……」


「……小説みたいに……モンスターをバッタバッタと倒したり……悲鳴を聞いて、その子を助けて惚れられたり……獣人をモフモフしたり……地球で知った事広めて領主になったり……メイドさんに逆に襲われたり……お姫様を、お姫様抱っこしたり……力で従えて、でもベットの上では立場逆転してしまったり……種族の色々な掟とかで、お嫁さんもらえたり……可愛いモンスターが俺に惚れたりとか……そんなことが良かったのに!」


 ケイゴは色々と想像したせいか……ポジションを変える……


「……イテテ……落ち着け……」


 ケイゴはその場を立つ……たった!


「……体力少ないはずなのに……お前は元気だなぁ……」


 俺は左手の平をくの字に曲げ。


 [スタスオン]


 ケイゴはカードを出して、見る。


「回復薬とかは……泥人形に使っちゃったよな……はぁ〜……馬鹿だよなぁ……こんな事になるくらいなら他の泥人形を探しに行って、回復薬は残しとけば良かった……」


 体力はすぐ回復するもんじゃないしな……宿行かないと回復できないんだよなぁ……ゲームだと……



  名  ケイゴ


  職


レベル  99


  体  999


  魔  999


 攻撃  999


 防御  999


 攻魔  999


 防魔  999


  速  999


  運  999



 どれどれ?……ん?


  体  999


……ん?


  体  999


 全回復してる……え? なんで? 俺はロッパー食らってさらに腹にパンチくらって蹴りも食らったのに……回復はやくね?


 まぁ……寝てたからか……夕方だし……


 ん? 職業は見ないようにしてるだけだよ?


 ケイゴは方位マッフを見る。


「門番ちゃんに……また会える! あんたそこでなにしてるのよ……へへ♪」


 ケイゴは涙と鼻水をローブをめくり服で拭う……門番ちゃんにもらったらからな……


「負けても諦めない。俺は誓ったから、恩返しするって……」


 ケイゴは真剣な顔して、方位マッフを裏返して五回ボタンを押す。


「……覚えてたよ、受付嬢ちゃん……」


 ……はぁ……受付違う人にするかな……


 ケイゴは方位マッフを見ながらライトセルに向かう。


「適当に草抜いてくか……薬草とかあれば金になるし……」


 ケイゴはそこら辺の草をたくさん抜き、袋に詰めて帰る。


「タプを稼ぐんだ……そのタプであの子を少しでも……救えるなら……」


 ケイゴはそう呟き森を進んで行った。

 願望が爆発してしまいました……ケイゴの……


 私の願望ではないんですよ?……本当だよ?

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