34話 再戦のリベンジ
……泥人形って弱いのか?
……頭使って逃げたし……俺の攻撃避けるし
……ファイティングポーズなんてするし、誰が教えたんだよあれ……
……拳がダメだから剣でいったのに、負けたし
……でも拳よりは長く戦えたように思えるけど
……てか最後泥人形の背中の模様が泥って字に見えたんだよ……見間違いかな……
……俺は死んだのか?
……泥人形の軍団にボコボコにされてるのかな……
……ならこの感じはなんなんだ? 俺は今どうなってるんだ?
バシャッ!
「……うわっ!」
な、なんだ! 顔に何かかけられた!
目を開く。
目を開いて目に入ってきたのは……瓶だった。
「……瓶?」
すると……にゅ〜と瓶が左側に動く……目が追っていくと……
「……」
泥人形が瓶を両手で胸の位置で持ちながらこっちを見ていた……
「………」
こ、こいつら……倒した相手に水をかけるのか!
「……」
泥人形はじっとみながら首をかしげる。すると、泥人形は水たまりの方に行き、瓶に水を掬うと、こちらに来て……
バシャッ!
「うわっぶーー」
顔に水をかけた。
「……」
じーーー
そしてじっと俺を見ている……なめやがって!
「うおおおおーー!」
ケイゴはいきなり大きな声を出し、剣を握り適当に振り回す。
泥人形はビクッとした。
その時、振り回した剣が泥人形の持っていた瓶に当たり飛ぶ。
「はぁはぁ……俺は……まだ! 負けてねー!」
「…っ?!」
泥人形はその飛んでいった瓶を走って取りに行き大事そうに持ち上げた。
「…っ!!」
泥人形は俺から離れてファイティングポーズした。
「体がだるい……体力が少ないのかもしれねーな……ははは……いいじゃん! こんな負け方で終わるより、最後くらいカッコつけようぜ!」
ケイゴはニヤける……涙が顔の水と合わさり頬をつたう。
「……結局、俺の弱い理由わかんなかったけど、まぁ……俺だから仕方ねーや……恩返し……あの子を救いたかったけど……俺以外の人が幸せにしてくれるさ……」
ケイゴは剣を構える。
「……」
泥人形はケイゴをじっと見ていた。
「……オメーのロッパー効くな! つえーよ……最初のモンスターが……本当つえーな! 俺が狩る方かと思ってたけど、狩られる方だったとは……でも! お前に一太刀は与えてやるよ!……冥土の土産だぁぁぁぁーーー!!」
ケイゴは、更に重くなった重い体で走る。
「……」
泥人形は、ケイゴの命をかけた声に……動かなかった。
「くらえーーー!!」
ケイゴは剣ををしたから地面を削るようにして斜め上に切り上げるようにする。
「…っ」
泥人形は……バックステップで避けて、剣が上に切り上がる時に出来たスキに、ボディーブローをかました。
「くっ! がはっ!」
そしてケイゴが顔を下げた時……そこにはもう脚があった。
「っんん!! っぐあーー!!」
ケイゴは宙を舞う。
……泥人形はケイゴの顎を蹴り上げた脚をピンと伸ばし、バク宙のように回転し着地した。
……なんだよ……蹴りも出来んのかよ……
意識が遠のいていく……泥人形を見ると……
瓶を念入りに見て、こっちを見てから、プイッと顔を前に戻して去っていった。
「……リベンジって、勝てるフラグじゃないの?……女神様……」
ケイゴの意識が白色へと落ちていく……
アニメや漫画で起き上がる時、これ勝ったなって思うんですよ……
そう上手く行きませんよ……だってケイゴだよ?




