32話 俺は再戦に出る……
「………」
俺は、迷ってようやく門に来た……道順の看板誰か立ててくれないかな?
「………」
門には鎧姿の後ろ姿が見える……門番さんだな
「……俺は再戦にいくぜ……ブレイクに負けたとかじゃないから……門番さんもイケメンだからってわけじゃないからな……俺は怒ってるんだから」
ブレイクには何も言えなかったが……門番さんは言えそうな気がする……多少な?
だって……門番ちゃんが認めた相手だから……悪いやつじゃないんだろうし……
「……おはようございます」
門番さんが振り返る……なん、だと……
……この時間じゃ、ないんじゃ……門番ちゃんだった……
「…え? あっ…おはよ、ケイゴじゃない。おはよう…今日も泥人形を倒しにいくの?」
「……えっと……そ、そうです……」
どどど、どうしよう……やばい……避けられたら……いや避けられてたけど……
「どうしたのよ…体調でも悪いの?」
「全然大丈夫です! 」
「そう、なら良かった…ローブ着れてよかったわ、フードは外したら? 少し怪しいわよ?」
門番ちゃんが微笑む。
……そんな優しくしないで……心の中ではそんなこと思ってないのは知ってるんだから……そんな顔しないでよ……可愛いよぉ……
「……俺はこれでいいですから……もう行きますので……門番を……が、頑張ってください」
「ありがとう…ケイゴも頑張ってね」
門番ちゃんは少し悲しそうな顔をしていたような気がする。
「……はい……では……」
俺は歩き出した……が、俺の道の前に門番ちゃんが出てきた。
「ケイゴ!」
「えっ?」
門番ちゃんがなんか覚悟を決めた様な顔をして言う。
「帰ってきたら私にカードを見せて? レン君が見たら…ほら? ね? 悪いやつじゃないんだけど…私に職業を見せにきて?」
門番ちゃんが脚をモジモジしながら言う。
「………」
……え? どう言うこと? 何が起きてるの? 訳わかんないんだけど……門番ちゃんは俺の職業を見た時……嫌がってたのに……なぜ?
そのモジモジかわいい……
てか門番さんって、レンって言うの? 初めて知ったよ……いや! そんなこと関係ないよ!! 今はもっと考えることがあるだろ!?
門番ちゃんは……俺の職業を知ってるよな? 見てなかった?……な訳ないよな……
「…ケイゴ? や、やっぱりそういうのは男同士の方が良いのかしら?」
門番ちゃんが申し訳なさそうにモジモジする。
「……えっと……出来れば……レンさんには知られたくないです……」
絶対あいつ馬鹿にすんじゃん! ゲラゲラ笑ってバカにすんじゃん!
「そ、そうなのね…もしかしたら、お節介かもしれないかと思ってて…(レン君に代わってもらってよかった…)」
「いや! そんなことは無いです! ありがとうございます!」
俺は出来るだけはっきりと答えた……最後なにか言った?
「…じゃあ…そろそろレン君来るから…頑張ってね?」
「……あっはい……では」
俺は森に向かい歩き出す。
……やはり門番ちゃんは優しいなぁ……彼氏が来るから去れとも言われたけどさ……はぁ〜……
そう言いながらもケイゴはフードを外し……
ニヤける。
「……門番ちゃんは気にしない訳でもないけど……今まで通り接してくれるらしい……それがわかっただけでも頑張れる!」
俺は朝見た夢が正夢になる事がなく安心した。
「……後は……君を……」
………
はぃ……ちゃんとします……
………
俺はニヤけ顔を普通に戻す。
「……タプを稼ぐ!」
方位マッフを取り出し、その矢印の指す方に進んだ。




