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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
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31話 俺は君を……

「……くそっ!」


 俺はそう呟き、ライトセルを歩く。


「……アニメ通りに行くわけないのに……バカだ」


「……ブレイク……やはりイケメンだと弱気になってしまうな……俺の勝てる要素ないし……」


「……受付嬢ちゃんも嫌がってるわけないよな……イケメンだぜ? 俺も美少女と話したいと思う……コミュ障だから話したくないけど……」


 ……だって俺だぜ?


 俺はフードを深く被る……微かに門番ちゃんの匂いがする……はぁ〜……


「……門番ちゃんにも……受付嬢ちゃんにも……嫌われてるのは知ってるさ……でも……もっと嫌われたよなぁ……ははは……」


 ローブのポケットに手を入れる。


「……こんな俺に優しくしてくれたのに……」


 自分の膨らんだお腹を見て、顎と頬を右手でさする。


「……ヒゲ生えてきてるな……鼻毛も出てるかも……」


 俺は自分の身だしなみをあまり正そうとしない。それは……女性に恋愛対象にされないと分かっているから、する意味がないからだ……


 俺が高校生の時……鼻毛もヒゲも生やしすぎてふわふわしてた状態でも学校に行っていた……クラスは全員男だったし……副担は女性だったけどね


「……まぁいいか……もう……いや……最初から何もないから……それに、髭剃りとか持ってないしな……」


 俺は顎を触った手の平を見た。


「……泥?……顎に? な訳ないか……さっき突き飛ばされた時地面に触れてたもんな……」


 そう決めつけて門に向かう。


「……門に向かう前にあそこに行くか……」


 ケイゴはフードの中で顔を引き締めた。




「……こっちだっけ……うーむ……覚えてないや……」


 俺はある所に向かおうとしていたが……迷ってますわ……


「……俺はもう君しか居ないのに……なんかストーカーみてーだよ……それっぽいし……」


 俺はフードの中で笑う……不審者にしか見えんよな……


 すると……



「そこはしなくていい! 何度言ったら分かるんだ!!」


「でも…さっき…片づけとけって言ってました…」


「あぁ? 俺のせいだって言いたいのがぁ? 住まわせてもらってる身のお前が? 口答えするつもりか! このクソガキが!!」


「……っ!」



 ガシャン!



 机の上から瓶が落ちた音が聞こえた……くそっ!


「昨日は何故スって来なかった。 オメー見てーなガキはな! どこも雇わねーんだよ!! だから教えただろうが! この前の500銅タプの様にやりゃーいいんだよ! そこら辺の奴を適当に選べばいいんだ! 分かったか!」


「はぃ…ちゃんとします…」


「……チッ! タプ持ってくるまで帰ってくるな!」


 声のしていたボロい家から少女が出てきた。


 ……泣いていた……


「……俺は君を、助けたい……でも……俺には無理だ……」


 俺は弱いから……俺はバカだから……俺は無力だって知っているから……


 それを言い訳にして動けない自分が……大っ嫌いだ!


 俺はギルドの受付嬢ちゃんが首を振るシーンを思い出していた。


「……俺に主人公補正があれば……今すぐにでも助けてあげられてるんだろうけど……俺じゃ無理なんだ……」


 少女を虐待した男を……憎みながら


 何もできなかった自分を……もっと憎みながら


 俺は少女が歩いていった反対に歩き出す。


「……ごめん…もう少し待ってくれ……きっと強くなるから……君を助けられる様に……」


 俺は自分に言い聞かせ……門に向かう。

 良かれと思ってしたことが、逆に悪い方に行ってしまう……とても多くて動けなくなって行く……


悪循環……辛いですよね……


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