29話 トラリスに行こう……
「……はぁ〜……ふ〜階段疲れる……」
俺は受付嬢ちゃんに言われて二階にあるトラリスに向かう。
「……受付嬢ちゃんはきっと心の中で俺を……はぁ〜……朝の夢が……キツイぜ」
ギルドの二階は、何と言えば良いだろうか……とにかく教会のようで、違うと言えば良いだろうか……奥に人がいると言っておく
「……まるであのゲームの神殿ぽい……」
ある人気RPGのゲームを思い出す……転移魔法って室内だと頭ぶつけるんだよなぁ……
「すみません……」
俺は奥にいた男の人に話しかける。
「おはようございます」
「あっ、おはようございます」
「トラリスに来たという事は、転職をご希望ですか?」
「そうです……」
転職って言うけどさ……俺の職業って職業なの?
「カードを見せてもらってもよろしいですか? ここでは職業だけを見るので、ここのミチャイに入れてもらえますか?」
「………」
そうなるよな〜見せなきゃいけないよな〜俺の……女神様はなんてものを俺に与えてくれたんだ……
もう、気にしねーよ?……さっきのはいいの!
[ スタスオン ]
俺はカードをミチャイにセット!
「………」
ミチャイにカードを入れて蓋をすると、蓋についているガラスみたいなところから映像が上に投影された……魔法というより科学みてー
「こ、これは……」
トラリスの男は驚く顔をする。
「……職業なんでしょうかね? これ……」
俺は開き直っている。
「脚フェ、フェチは……違うでしょう……」
「ですよね〜」
「こんなの初めて見ましたよ! 新しい職業? か、どうか知りませんが! 発見する事ができるとは! 嬉しい?……嬉しいのか?」
トラリスの男がパニクってる……
「………」
「この職業の効果は…もしかしたら、勇者に次ぐ最強の効果を持つかも…」
職業 脚フェチ
綺麗な脚を好むものがなれる。
全ての脚を見通すもの
「……」
「……最強でしょ?」
ケイゴはニヤって顔をする。
「転職しましょうか…強すぎる職業なので、転職しましょう……別な意味で……」
トラリスの男は苦笑いしながら言う。
「カードは返却しますね…」
「……ありがとうございます」
[ スタスオン ]
カードを受け取りしまう……これも一種の魔法だったな……
「てっ、転職する上で、注意していただきたい事があります」
「はい」
「え〜転職はいくらでも出来ます。例えば、剣士から魔導士に転職したい場合、トラリスに来ていただければする事が可能です。」
転職はいくらでも出来るが……毎回トラリスに来なきゃいけねーのか……だるい
「トラリスはギルド内にある場合もありますが、別の場所にある場合もありますので、違う町などに行く場合には気をつけてください」
まぁ……今このライトセルから出る気無いしな……忘れちゃうだろうし……だって俺だぜ?
「転職で最も注意する事は、職業を変えるとまたレベル1から上げていかなきゃならないと言う事です…ステータスもレベル相応の値になりますので注意してください。しかし、前になった事のある職業であればその時まで上げたレベルになりますので」
やっぱりそうなるんだな……転職は出来るけど、弱くなるからどうするか、考えなきゃならない感じ……レベルの高い人が仲間にいれば寄生してれば気にならないけど……俺一人だしな……
まぁ……レベル99? なんか6とも書いてあったような……うーむ
「後は、わからない事があれば聞いていただければ良いので…レベルが低ければ早めにしといたほうが良いですね…低く無くてもした方が良いですけどその職業…」
トラリスの男は、めっちゃ転職を勧めてくる……
「転職してもらっても良いですか?……魔導士とかなりたいです……」
俺は正直なこと言うと近距離で戦う方がいいと思う……ゲームとかいつもそうだった、回復系のアイテムはすぐ空になるけど……だって俺だぜ?
でも魔法使って見たいし……近づく事が減れば攻撃も当たんないだろ? だから魔導士になる!
「魔導士にですか……この前も冒険者に成り立ての女性が魔導士にを選んでましたね…あなたはその……盾士とか向いてそうですけど良いんですか?」
トラリスの男は、俺の体をみてそう言った……デブだもんな……防御硬そうだよな……脂肪が多いだけだが?
「魔導士にします……」
「…はい、分かりました…では、職業を辞めていただきますね?」
「……はい」
……脚フェチやめるって何? 性癖変えろって事?
すると……トラリス男は本を服から取り出して、詠唱し始めた
「……」
「………」
魔導士になったらどんな魔法使おうかなぁ……まだ、あまり見た事ないから何使えるのか分からん……パラパラは人には打ちたくないわ……
「……っ!」
トラリス男は急に驚く顔をする。
「どうかしたんですか?」
「……あり得ない…そんな事って……」
「……え? な、なにがですか?」
え? どうしたんだ? 何があったんだ? もしかしてあれか? 魔導士にはなれない的なあれか? 異世界と地球の人の体の構造は違うから無理的な?
「…でも、一例だけ同じ事が起きた事があったと聞いた事がある…」
トラリス男は俺の言葉を無視して、本をパラパラとめくり。ブツブツと呟く……無視……
「……」
「………」
「これだ!」
「……っ!」
ケイゴがビクッとする……びっくりしたぁ〜
「勇者と同じくらい凄い職業でしたよ…」
「……え? 勇者と?」
「はい、今の勇者の前……その勇者はある日、トラリスに来て職業を変えたいと言ったらしいです」
「………」
前の勇者……ニートだったって言ってたな、女神様
「理由は…ある書物の大好きな女性が勇者に言ったらしいんです…「勇者様を汚さないで! あなたは勇者じゃないわ!」 と」
「………」
まぁ……なんだ……ニートだもんな……その女性の気持ちもわかる……でも、勇者も可哀想だな……敵役いねーのに勇者になれんもんな……
「勇者は転職しようとしたが…出来なかった様です」
「……そうなんですか……でも、なぜ今その話を?」
「それは、転職出来なかったんですよ……あなたが…」
「「………」」
「勇者と一緒で! ヨカッタデスネ!……脚フェチさん」
トラリス男は笑った。
「魔王は勇者に任せる!」
……だって俺だぜ?




