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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
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強く……

「…………」


……はぁ……気を使ってくれたんだよな……俺から言っといて、受付に来たのに何も言わないでくれた……俺、本当最悪だよな……


「ケイゴくん」


「……えっ?」


ケイゴを呼んだのは、花の嫁さんだった。


「どうしたんだ? こっちに来て座るといい」


花の嫁さんは、休憩所で、足を組み座っていて、俺がいつも座る場所を指差した……すらっとしたいい脚だ……


「はい」


俺は、言われた場所に座る。


「いきなりで悪いが、君は一体何をしたんだ?」


花の嫁さんは、真剣な表情で言う。


「えっ? それはどういう事ですか?」


……本当いきなりだな……てか……もうちょい早くそこにいて欲しかったよ、そうすれば受付嬢ちゃんに会わなくて済んだのに……


「……苦情が来てね、ローゼ婦人が君に」


「ぇ……」


……何だと……も、もしかして盾は本当は受け取っちゃいけなかったとかな……俺殺されるの? 貴族に俺は無礼しちゃったって事でしょ?


ケイゴは、冷や汗を垂らす。


「まぁよく分からん苦情だがな?」


花の嫁さんは、姿勢を崩す。


「…………」


……ローゼさん最後泣いてたよな……あの時だよな……


「……ローゼ婦人が言うには……


……屋敷の中が綺麗になっているとのことだ」


「……?」


ケイゴは、顔をしかめる。


「依頼は、君がその盾を回収した事で良くなったそうだが……依頼してないのに掃除がされていたとの事だ……」


花の嫁さんは、盾を指差す。


「……? クエストは、屋敷の中を掃除する事では無いのですか?」


「……ふむ……君はそう解釈したのだな……」


花の嫁さんは、顎に手をやり頷いていた。


「…………」


……ん? えっ? そうだよね? だって掃除しろって言ってたじゃん……んん??


「そうか、分かった。私の方から伝えておくから安心してくれていい……ふ〜む」


花の嫁さんは、何やら満足げの雰囲気だ。


「……は、はい、よろしくお願いします」


「……ふむ


……おもしろい……知らぬうちに終わらせていたと言う事か……私が出来なかったクエストを……」


花の嫁さんは、ケイゴに聞こえない声で呟く。


「……えっと、苦情は何なんですか? 謝りに行く必要があるのでしたら、いつでも行きますが」


俺は、姿勢を正し、どう行動に移すかを聞く……土下座で許してもらえるかな?


「……いや、それはしなくていい……ローゼ婦人は、君にもう会いたく無いと言っておられた……それで君に何をしたか聞いたんだが、話を聞いてあらかた理解したから君はもう、何もしなくていい」


花の嫁さんは、真剣な顔から普通の顔に戻る。


「そうですか」


……会いたく無いって……結構な事じゃね?! いや本当何が何んだ? 俺何したの?!


ケイゴは、冷や汗が止まらない。


「……もう少し色々聞きたかった所だが、私はそろそろライトセルを出なくてはいけなくてね」


「……そうですか」


「……君は、字が読めないらしいから知らないと思うが……


魔王が現れたそうだ……ここから少し遠いが、MTL級が1人殺された……私は、その対処に駆り出されたと言う事だ」


花の嫁さんは、そう言うと席を立つ。


「……えっ……」


……魔王が……現れた? でも、それはあり得ないんじゃ……だって女神様は、呪いで出られないって……MTL級って冒険者の中でも最強と言われる階級じゃないのかよ、それが魔王に殺されたって事か?


「……ではな、ケイゴくん……魔王は姿を消したらしい……君は、冒険者になれるよう頑張るといい」


花の嫁さんは、そう言ってギルドを出て行った。


「……魔王ってそんな強いのかよ……」


……戦いを求めていたと、女神様は言っていた……魔王……


ケイゴは、席を立つとギルドの扉を目指した。


「…………俺は……」


ケイゴは、ギルドを出た。








「…………」


ケイゴは、門に来た。


「……おはよう、ケイゴ。泥人形を倒しに行くの?」


ケイゴが、門に近づいて行くと、門番ちゃんが気づき話しかけて来た。


「……はい、そうです」


ケイゴは、門番ちゃんの元による。


「……その盾、どうしたの?」


門番ちゃんは、俺が片手に持つ盾を見て言う。


「……貰いました……」


ケイゴは、盾を門番ちゃんに見えるように持つ。


「凄いわね……もしかして、貴方が恩返ししたい人から貰ったの?」


門番ちゃんは、微笑んで言う


「…………いや、違います……これは、師匠から貰ったんです」


「師匠?」


「……自分は、盾士を目指そうと思います……守れるように……」


ケイゴは、笑う。


「そう……頑張って……約束したものね?」


門番ちゃんは、そう言った。


「はい、ちゃんと帰って来ます……では」


ケイゴは、森の方に歩いて言った。


「……気をつけて」


門番ちゃんの声が届いているのかいないのか、ケイゴが振り返ることはなかった。








「……俺は、強くなってやる……この気持ちに打ち勝てるくらい……強く」


ケイゴは、方位マッフを握りしめ先を進んでいった。

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