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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
134/335

クエストが終わったら……

「…………」


……暖かくなって来たよなぁ……来た当初は寒かったのに……まだ一週間くらいだけどさ……


「……もっと経っている気がするんだが……」


ケイゴは、異世界に来てからの日々を思い出す。


「……うん! 俺ほとんど泣いてるね♪」


ケイゴは、ドヤッとした。


「…………」


(……なんで嬉しそうなの? かっこ悪いだけよ?)


「……開き直るしかねーよな……弱肉強食の世界だ……俺はこの世界を生き延びてやる」


ケイゴは、剣に手を置く。


「……ロッパー……お前は俺が倒す……」


ケイゴは、その場に立つ。


「……ふっ………


……迷った……」


ケイゴはその後10分歩き回り、見覚えのある道を見つけ、ギルドについた。


「……はぁ〜」


盾師匠は、大きな溜息を吐くのだった。







「…………」


ケイゴは、ギルドに入った。


「…………」


受付嬢達の視線がケイゴに一瞬集中するが、すぐ無くなる。


「…………」


……受付嬢ちゃんはこっちを見てない、なんで集中力だ……


ケイゴは、受付嬢ちゃんの受付をチラ見するが、受付嬢ちゃんは、一度もこっちを見ることはなく、仕事をしていた。


「…………」


……俺は何期待してたんだ? あんな事言ったのに……もう、終わったんだ……


ケイゴは、ギャルっぽいちゃんの受付に歩いて行った。







「……おはようっす!」


ギャルっぽいちゃんが、こちらに気づき挨拶する。


「おはようございます」


「……どうしたんすか?」


「えっと、クエスト完了したのでその報告に来ました」


……こう言うのってやっぱ言わなきゃいけないよな、ギルマスから直接受けたクエストだからさ?


「……そうっすか? ケイゴって、私の受付でクエスト受けた事あったっすか?」


ギャルっぽいちゃんは、何やらクエストの紙の束を漁っていた。


「いや、ないですけど……」


……ん? まさかだと思うが……それは無しにしてくれよ……


「……じゃあなんで私の受付に来たんっすか? 普通は、クエストを受けた受付に行くもんすよね?」


ギャルっぽいちゃんは、クエストの束をポイっと投げ、俺にジト目で見て来た……


……ですよね〜そうなるよね〜……


……どうしよう


「……早く行くっす! 私は忙しいんっすから」


ギャルっぽいちゃんは、受付嬢ちゃんの方に指を指し俺に険しい顔を見せた。


「……すいませんでした……ありがとうございました」


……まじかよ……俺もう行かねって言っちゃったのに……それにブレイクに見られたら……殺される……


ケイゴは、変な汗を流しながら受付嬢ちゃん受付にゆっくりと向かった。






「……もん先輩! 頑張るっす!」


(……クエストはどの受付でも受注出来るんだから、そのクエストが受注されているかどうかも分かるんすよ……だから……


……どこの受付でも完了する事が出来るんすよ♪ 覚えておくっす)


ノエちゃんは、良い仕事したと言う顔で、もん先輩の方を見た後、仕事に戻った。







それと……授業にはもう、行きません……



えっ……



……受付も……別の人に頼みます……


お世話になりました……







「…………」


……どどどどど、どうする?! 言わなくていいかな? 逃げていい? ダメだ、どうする! 俺は、どうすればいい?!


ケイゴは、今にも逃げ出したい気持ちで溢れて泣き出したい気持ちが襲う。


「…………」


……俺は、ひどい事をしてしまったんだ、約束してたのに俺から破り、許してくれると言ってくれていたのに、もう会わないって……


何そいつ! クソやろーじゃん! 死んだほうがいいんじゃない?! あ! ブレイクに近づいたら殺すって言われてた……誰かこの状況の、回避方法教えてください!


ケイゴは、受付嬢ちゃんの受付に来てしまった。


「…………」


カタカタカタカタ、ターン


受付嬢ちゃんは仕事に集中しているのか、俺に気づかないようだ。


「…………」


カタカタターン………カタカタカタカタカタ……タタタタ、カタカタカタカタターン


受付嬢ちゃんは、速いタイピングで入力して行く、書き直しもしていた。


「…………」


……これ、このまま去っていいかもな……そうだよ! 花の嫁さんに直接言えばいい! 名案じゃないか! ギャルっぽいちゃんに言いに行くか……


そしてケイゴは、何か視線を感じた……それは、骨の髄までを透視しているかのごとく貫く視線……


「…………ぉぅ」


「………………」


受付嬢ちゃんが作業をやめ、ケイゴの顔を凝視していた。


「…………」


「…………」


見つめ合う2人……それは、応接室の時のような物ではなく、最強のモンスターが最弱のモンスターを今にも襲いそうなそんな感じだった……もちろんケイゴが最弱の方……


「…………」


……ヤバイヤバイ! 心臓が破裂する! 声が出ない、怖いとは違う……何か、とにかくやばい! 動けない、今動けば殺されるじゃないか?


ケイゴは、受付嬢ちゃんの目に吸い込まれるかのように固まっていた。


「どうか致しましたか?」


受付嬢ちゃんは席を立ち、言う。


「……あ、いや……クエストを……」


ケイゴは、うまく言葉が出ない。


「……クエストを……終えたという事ですか?」


「……そ、そうです」


「……分かりました。では、こちらに名前を書いてもらえますか?」


受付嬢ちゃんは、机の下から紙を取り出し、紙の隣にペンを置くと、空欄の場所を手で指す。


「……あ、はい……」


ケイゴは、受付嬢ちゃんの胸から視線を離し、名前をケイゴと書いた。


「……すみません、代筆しますね?」


受付嬢ちゃんは、ケイゴの書いた紙を横にずらし、新しい紙を取り出すと、空白に書いてくれた。


「……すいません……」


「…………別に、気にしないでください……」


受付嬢ちゃんは、その紙をしまうとこちらを見た。


「……では、これで大丈夫です。他に何かありますか?」


「……い、いえ……ありがとうございました……」


ケイゴは、頭を軽く下げるとその場を離れる。


その時……


「待ってください……ケイゴさん」


受付嬢ちゃんが、ケイゴを呼び止める。


「……はい」


……う、このまま行けるかなって思ってたのに……


ケイゴは、歩き出そうとした足を止めて受付嬢ちゃんを見る。


「……私の授業は、嫌でしたか?」


受付嬢ちゃんは、顔を下げて俺に聞く。


「…………」


……そんな訳、あるわけないじゃ無いか……薬ソウネ選別最初は、出来なかったし今も出来ないけれど……貴方が、一生懸命教えてくれたから……頑張ろって、俺も出来るようになりたいって……思えたんだ……


「……そんな事無いです……」


「……そうですか……冒険者になれるよう頑張って下さい」


受付嬢ちゃんは、お辞儀をする。


「……はい」


俺も頭を下げてからその場を離れた。






「……じゃあどうして、あんな事を言ったんですか……ケイゴさん……」


受付嬢ちゃんは、ケイゴの背を目で追っていた。

人生思い通りにいかないものですね……


本当は、受付嬢ちゃんと対面させるつもりなかったんですけど、そう上手くいかないと言いますか、キャラが勝手に……だって私だよ?

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