新しい居場所……
「……俺、またか……ここでは、あれが普通なのか〜」
ケイゴは、シロフワさんを抱いて歩いていた。
「…………」
(……な訳あるか! どう見ても怪しいわよ……大丈夫かしら……)
盾師匠は、ジト目で右手で空をツッコむ。
「……くっ、見せつけやがって……まじ羨ましいぞ、太ももを持っていた、露出した太ももをだぞ? ムニっとなってて素晴らしかった……」
ケイゴは、悔しそうな顔をするが、シロフワさんの光が下から当たっているので、気色怖い顔になっていた。
「……そんなところ見てたの?! もっと他の所を気にしなさいよ!」
盾師匠は、ケイゴの気持ち悪い発言につい声を出し怒ってしまった。
「……えっ?! 盾師匠?! ど、どうしているんですか?!」
ケイゴは、瞬時に振り返って声のする斜め上を見た。
「…しまっ…………」
盾師匠は、透明になった。
「……消えても遅いですよ、聞こえてますよね……盾師匠……」
ケイゴは、盾師匠がいた場所をジッと見て言う。
「……あの、俺……盾士になりますから……もう、気にしないで良いですよ……だから……速く師匠は、居場所を探して下さい……なので……さようなら!」
ケイゴは、振り返り走り出した。
「…………」
(……私は、あなたのいた場所を奪ったのよ? それに、私にはもう居場所があるわ……師匠はね? ずっと師匠なの……あなたはまだまだ盾士にはなれていない……あなたの盾は……私の居場所」
盾師匠は、ケイゴの魔力を少し借りながらスキルを持続してケイゴの近くを浮遊する。
「……はぁ……はぁ……盾師匠は、優しいから……勘違いしてしまいそうになる……俺はもう、騙されん……逃げるが勝ちや……はぁはぁ」
ケイゴのフードが外れ顔があらわになる……笑っていた……
「……<| サイレルド |> 少し借りるわよ? ケイゴの魔力……」
盾師匠は、ケイゴの真横を浮遊し耳元に顔を寄せた。
「……私は、貴方の盾……師匠は弟子を守るもの……
……ケイゴの盾が私の居場所だから、私からは逃げられないからね? セキヨ君♪」
盾師匠は、ケイゴから離れると、サイレルドだけを解き、ケイゴの魔力借りてスキルを持続させると心に決めた……
「……もう、貴方に私は見えない……でも、良いわ……貴方をずっと見守っててあげる
……私を使いこなしてよ? 私の弟子なんだから」
盾師匠は、ケイゴの後を追うシロフワさんをツンツンして微笑む。
「……貴方……彼をずっと守ってたのね……
……私も彼を守りたいの、これからもよろしくね?」
シロフワさんは、二回点滅して、盾師匠の周りをクルクルと回転した。
「……俺は盾師匠の弟子……俺は、盾士だけど……盾士になってやる……そう……
……最弱の盾士に♪」
ケイゴは、盾を見て笑う。
「それはダメよ!!」
盾師匠は、シロフワさんをケイゴに投げつけた。
「……うわぁー!! 盾師匠ついてき……あれ? いない? まさか幻聴するほど俺は盾師匠が気になっているのか……シロフワさんびっくりするだろ? フワッと柔らかいから良いけどさぁ……」
ケイゴは、頭にシロフワさんがぶつかったので止まり、後ろを見るが盾師匠はおらず、シロフワさんが頭の後ろに張り付いていた。
「…………」
(……いきなり何言うのよ! 最弱って馬鹿なの? 私は、最強は行かずともそれなりにはなってもらうつもりだったのに……最弱って……
私の弟子は、盾士を舐めているようね……)
盾師匠は、ケイゴをギラッと睨む。
「……っ?! なんか寒気が……汗かき過ぎたか……速く宿見つけよ……ん? あの看板……ベットの絵が……も、もしかして……宿イベ来たわ♪」
ケイゴは、シロフワさんを後頭部に貼り付けたまま肩を両手でさすっていると宿っぽい場所を見つけそこの扉の前に立った。
「……俺の宿ライフ……スタート……」
ケイゴは、カッコいいと思っている声を出してその扉に入っていった。
「……私、貴方が心配よ……頭が痛くなりそう……」
盾師匠は、頭を片手で抑えた。
「……こんばんは〜」
「……は〜い♪」
可愛い女の子の声が聞こえた……幼女……
「……お客様です……お母さ〜ん!!」
幼女がこちらに駆けてくる……え? これあれか? しゃがんで手を広げて胸の中に飛び込んでくるあの羨ましい光景の再現か? 俺が手を広げれば抱きついて来てくれるのか?
「……こんばんは、お客様は、お一人様ですか?」
幼女は、俺の前に立つと見上げて聞いてくる。
「そうです、お一人様です……」
……宿には可愛い女の子が看板娘のはずだったが……可愛い幼女とは、新鮮でいいなぁ……
「……お客様は、どうして頭の後ろに付けてるの? どうして〜?」
幼女は、指をさし、俺の後頭部についたシロフワさんを首を傾げて聞いて来た。
「いや! これはなんでもないんだよ……
……消えてくれ……よし……」
俺は、即座に頭からシロフワさんを取ると、お願いした後すぐにシロフワさんは消えた。
「……あっ! 手を上げてた人だ〜」
幼女は、面白いのか楽しそうに笑った。
「手を上げてた人? それはどう言う……」
「……お待たせしました、すみません、うちの娘が……ご迷惑かけてませんでしたか?」
綺麗な奥さんが、現れると、幼女は、そのスカートの後ろに隠れる。
「い、いえ……その、ここ宿屋ですよね?」
「……そうですよ? 一泊3銀タプです」
「……3000銅タプですか……
……結構高い……が……もうここにしよう……」
……幼女可愛いし、奥様美しい……
「一日2食付きです、シャワーも完備しております……どうしますか?」
「……お願いしてもいいですかね?」
「はい、では前払いですので、宿屋トッマテクへようこそ♪」
奥さんは、会計の場所に移動してこちらに微笑んだ……ここで暮らすわ……母性やばいね、胸が……
「……お母さん、あの人手を上げてた人だよ〜?」
「何言っているのよ、仕事の邪魔だから、あっちでお父さんのお手伝いお願い」
幼女がスカートを握り俺を指差し言う。
「は〜い……お父さ〜ん、手をね?上げてた人が来たんだよ〜」
幼女は、奥に消えて行った……さっきから手を上げていた人ってなんだよ……誰かと勘違いしてんのかな?
「……気にしないでください、ではこちらが部屋の鍵です。009番の部屋になりますので……食事はされましたか?」
奥さんは、鍵を机に置きスーと、こちらに近づけ階段を手で指して聞いて来た。
「……ありがとうございます。いえ、まだです……」
「では、15分程経ったら、食堂に来てください。
今日は、ニトリスの唐揚げになります」
奥さんは、幼女が消えて行った方に手を向けそう言った……唐揚げだと? 大好物です!
「……分かりました、では……」
「はい♪」
俺は階段を上がりその009番の部屋を見つけ中に入った。
「……おお〜なかなか良さげな部屋だ……」
ケイゴの入った部屋は、シンプルイズベストと言うにふさわしい角にベットが置いてあり、ベットの横に机と椅子、クローゼットもありそして……シャワー室にトイレがあった。
「……部屋なんて……久しぶりだ……」
ケイゴは、壁に盾を立て掛け、バックをベットの上に置いた。
「……シャワー浴びよっと!」
ケイゴは、テンションが上がっているのか、嬉しそうに笑みシャワーを浴びて行った。
「……ケイゴって、本当に路上で暮らしてたのね……」
盾師匠は、ベットに横座りして呆れたような顔をしていた。
「……ふ〜洗濯機まで付いてるなんて凄いわ〜もうここに一生暮らしたいわ〜」
ケイゴは、風呂上がりでパンツ一丁で部屋に入って来た。
「……っ!」
(……毛深! 胸毛も背中の毛も……そんな格好でうろつかないでよ!)
盾師匠は、顔を赤くして外に出て行った。
「……よし、唐揚げ食べに行こう!」
ケイゴは、その後美味しくニトリスの唐揚げを食べお布団で眠った。
「……気持ちいい……」
久しぶりのお布団で嬉しそうな顔をして眠った。
幼女は、どこかで出たか覚えてますか?




