居場所……
皆さま読んでいただきありがとうございます!
話数130枚突破致しました。 話数てきには、なかなか凄そうな感じ、話数てきにはだけど……
今日何書こうか考えていたら、全然内容が浮かばなくて、どうしようか本気で悩んでいました。
はい! という事で、長いようで、まだ全然異世界で日付の立たぬまま、困難にぶち当たりのケイゴ、盾を手に入れこの先どうなる事やら。どうぞ!
「……やっぱ軽いな……」
……めっちゃ重いものが、いきなり軽くなる現象ってあったか? いやない……じゃあこれは……
ケイゴは、屋敷を掃除し終え帰路についていた。
「……それに何か忘れてるような……
……まぁいいか……」
ケイゴは、眉をひそめ考えてみるが、すぐにやめて路地に着く。
「…………」
(……タプもらってない事でしょ……でも、私のせいで結局貰えなかったと思うけど……)
盾師匠は、ケイゴにバレないちょっと離れた真上を浮遊している。
「……ふ〜」
ケイゴは、1つ息を吐くと、いつもの場所に座る。
「……疲れた……盾師匠がいなくなっちゃったから、だいぶギリギリになったな……
……掃除終わってから言えばよかったぜ」
ケイゴは、座禅で壁に寄りかかって上を見た。
「…………」
(……そ、そうよ……貴方があんな事言うから……私が幽霊って知ればきっと貴方も私を怯えた目で見るわ……それは……悲しいもの……)
「……腹減った……タプ手に入ったし……あーー!! タプもらってねーじゃん!!」
ケイゴは、眠そうな顔から、びっくりした顔で叫んだ。
「…………」
(……ようやく思い出したようね……ケイゴは、宿に泊まらないの? 昨日も、ここで眠ってたけど……)
すると……
ガチャ!! ザッ、ザッ、ザッ
近くの家から、扉を開け誰かが出てきた。
「……デイニーゲ!! うるせーんだよ! 今何時だど思ってやがる!!」
路地の入り口に仁王立ちでおっさんが怒鳴る……ケイゴより大きな声で……
「……す、すいません!」
ケイゴは、即座に立ち頭を下げた。
「……俺は、寛大だ……だからそこに住み着いてもな、追い出そうとはしなかったが……限界だ、ここにもう住み着くのは許さねー!!」
おっさんは、鬼の形相で言う。
「……っ!!」
ケイゴは、驚きの表情をした。
「昨日だって、何が盾士になるーだ! うるせーんだよ! 勝手になってろや。
それに、昨日路地で3人と鎧のやつらがゴチャゴチャしていたのも、お前が来てからだ……迷惑なんだよ! てめーのようなタプの稼げねーデイニーゲはよ!」
「…………は、い……すぐにここからいなくなります……いままでごめんなさい……」
ケイゴは、頭を下げると路地を出て行く。
「……ああ、まったくだ……」
おっさんは、そう言うと家に帰った。
「…………っ…」
(……私のせいで……ケイゴ……)
盾師匠は、ケイゴの後を追った。
「…………」
……どうすっかな……追い出されちゃった……
「…………」
……はぁ〜……結構気に入ってたんだよな、路地生活……異世界で体験したから、異世界っぽくて……それに……スリちゃんの為でもあったからな……もうスリしないけど……
「……タプ貯まってきたし、宿に泊まるか……
……場所知らんけど……」
ケイゴは、適当に歩き出した。
「…………」
(……ケイゴって、1人の時の独り言多いわよね……私も1人でいる時間が多かったから、つい声に出しちゃうのよね……誰も私に気づかないもの……)
すると……
人通りの少ない道の真ん中を誰かが歩いてきていた。
「…ん? あれは……カレスさんと……」
前から歩いて来るのは……
ぐったりとしたウエイトレスちゃんをお姫様抱っこしたカレスさんだった。
「…………」
ケイゴは、その場で止まる。
……これはどうする……あの2人が出来ていそうな感じはしていたけど……流石におかしい……道の真ん中を堂々とお姫様抱っこしてそれも、ぐったりとした女性をだぞ?
ケイゴは、ギャルっぽいちゃんの襲われていた時を思い出す。
「……俺の思い過ごしならいいけど……一応話しかけてみるか……」
ケイゴは、カレスさんの方に向かう。
「……こんばんは……」
ケイゴが、近くにより挨拶する。
「…………」
カレスさんは、ケイゴをチラッと見た後そのまま横を通り過ぎる。
「…………こんばんは!」
……俺と気づいてないのか? いやないと思うけどもう一度
「………………? 誰に話しかけてるんだ?」
カレスさんの前にもう一度行き、挨拶すると、カレスさんは、辺りを見渡し、そう呟いた。
「…えっ? カレスさんですけど?」
「…………?! あ、ありえない……」
カレスさんは、今度は辺りを高速で見渡し、俺を見て驚愕の顔をした。
「……?」
……どうしたんだ?
ケイゴは、カレスさんをジッと見ている。
「……俺が見えるはずが……」
「…いや、見えますよ?
……シロフワさん……」
ケイゴは、小さい声で相棒を呼ぶ。
ポンッ!
ケイゴの頭からシロフワさんが出る。
……なんか前にも同じこと言われたよな……盾師匠に……
「……お前、本当に俺が見えるのか?」
カレスさんは、ケイゴから二歩離れると言う。
「……ええ、光で、はっきりと」
ケイゴは、シロフワさんを指差して言った。
そして……
「……う、ううん……」
ウエイトレスちゃんが、光に顔をしかめて目を覚ましたようだった。
「……やばい……」
カレスさんは、ケイゴに聞こえないくらいの声で言う。
「……えっ? カレスさん?………」
ウエイトレスちゃんは、トロンとした目でカレスを見た後、俺を見た。
「……いや〜〜〜!! カレスさん!! んん!」
ウエイトレスちゃんは、俺の方を見ると、悲鳴をあげ、カレスさんの胸辺りの服をギュッ! としながらしがみつき、顔を埋めた。
「……え……」
……ど、どうしたんだよ……俺を見て叫ぶなんて……
「……大丈夫だから…………悪い、今はお前、消えてくれるか……」
カレスさんは、ウエイトレスちゃんを宥めるように囁き、俺を見るとそう言った。
「……はい……」
……訳がわからない……でも、俺を見て怯えているのなら、早くここからいなくならなきゃ……
ケイゴは、カレスさんとウエイトレスちゃんを避け歩いて行った。
「…………うぅ……ローブの人が私を……カレスさんが助けてくれたんですよね……」
ウエイトレスちゃんは、その抱きついた状態で言う。
「……あぁ……」
カレスは、その場でウエイトレスちゃんを立たせた。
「……もう少し……このままでいいですか?」
ウエイトレスちゃんは、カレスを抱きしめたまま顔を上げる……涙目だった。
「……俺は、構わない……」
カレスは、頭を優しく撫でてあげると、微笑んだ。
「……ありが………うぅ……えぇ〜〜」
ウエイトレスちゃんは、お礼を言おうとしたが、最後まで言い切れず泣き出してしまった。
「…………」
カレスは、優しく撫でる。
「…………」
(…………そのローブの男は……俺だ……)
カレスは、空を見上げた。
忘れていたわけではないですよ? 本当だよ?




