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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
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盾士なら……

皆さま! 読んでいただきありがとうございます!


ユニーク4000人突破致しました! 嬉しいな!


はい! という事で、ケイゴの補欠戦記、戦いが少ないけど戦記! は、あまり進まないけど、成長してるケイゴを応援しておりますので! どうぞ!

「……お邪魔しま〜す……」


ケイゴは、屋敷の扉を開け入る。


「…………盾師匠は、まだいないようだなぁ……」


……はぁ……顔合わせるのやだなぁ……


ケイゴは、いつものように、屋敷の門前で黒執事を呼び、状況を説明し、今日で終わることを伝えてから来ていた。


「いるわよ?」


ケイゴの左側から聞こえた。


「うおぅあーーーー!!」


ケイゴは、本気の叫び声上げると声のした方の逆にこける。


「……なによ、私を幽霊みたいに……」


盾師匠は、ニヤッとした笑みを見せる。


「……あ、いや……ごめんなさい、こういう暗いとこ苦手で……」


……殺す気かよ……ガチでもう、漆黒鎧さんも花の嫁さんも盾師匠も気配消してさぁ……特に暗闇でされるのきつい……


「なら出せば? シロフワさん」


盾師匠は、後ろに手を組み屋敷の中の方へ、歩いて行きながら言う。


「……そ、そうですね……シロフワさん」


ポンッ!


すると、頭の上からシロフワさんの登場だ。


「……じゃあ、始めましょ? 掃除の続きをね」


盾師匠は、後ろに手を組んだままこちらを振り返ると、微笑んだ……その笑顔は、やめてくれ……


「……はい……」


ケイゴは、立ち上がると、初めて出会った時と同じ服装の盾師匠を追った。


……パーティを断ったくせに、そんな馴れ馴れしく接しないでくれ……もう、勘違いしたくない……


ケイゴは、盾師匠の背を辛そうな顔で見ていた。









「…………」


「…………」


あの後、2人はいつのまにか無言だった、盾師匠がものを浮かし、ケイゴが掃除していく、いつものように……会話がないこと以外は……


「…………」


……やっぱり楽だなぁ……ものが浮かされているから、ものをどかす作業がなくなって時間が短縮されている上に、盾師匠は、綺麗に並べて置いてくれるから、本当に掃除機と雑巾掛けだけだ……本当すごいよ……


ケイゴは、黙々と掃除する。


「…………」


(……ケイゴ、元気ないみたい……それは、私がパーティを断ったからだと思うけど、話しかけないでって言う感じが凄いもの……)


盾師匠は、黙々とものを浮かす。


「…………」


……今日で終わる……盾師匠ともお別れだ……ずっと俺といて嫌だったろうから、早く終わらせなきゃな! いつまでも、引きずるわけにいかない……俺には、シロフワさんがいるじゃないか……愛くるしい白丸に、抱き心地最高のフワフワ感……そして、意思を持ってるんじゃね?って言うくらい、俺の役に立ってくれる……何度助けられたか……


ケイゴは、雑巾掛けを一旦やめ、伸びをするついでにシロフワさんを見た……


……シロフワさんは、盾師匠の頭の上に乗っていたので、自然と目が合ってしまう……なんか、白のベレー帽を被ってるみたいで可愛い……


「……なに、そんな嬉しそうな顔しているのよ……」


盾師匠は、ケイゴの目をジッと見た。


「……い、いや、別に……」


……やべ! 目が合っちゃった……掃除に戻ろう……


ケイゴが、雑巾掛けの続きを再開させようとすると……


「……ねぇ……ケイゴ……」


盾師匠の、落ち着いた声が聞こえた。


「……っ!……はい」


俺は、盾師匠に振り返る。


「……盾士になれた?」


盾師匠は、俺を包み込むかのような優しい声で言う。


「………くっ……」


……なんで……そんな事を言うんだよ……俺を盾士にしてくれるって、言ったくせに……俺は、貴方が辛いと、ここにいると追い出されちゃうから、パーティに誘ってやったのに……


「……私はね……なれなかったの……」


盾師匠は、俯きそう言う。


「えっ……」


「私は、盾士になれなかった……守れなかった……大切な物が……」


盾師匠は、ポーチから何かを取り出した。


「…………」


……盾師匠が? だって、上級頑盾士って……


「……私、貴方に最強の盾士になれって言ってたけど……私の押し付けだったわよね……」


盾師匠は、困ったような笑みをした。


「そ、れは……」


……たしかに、俺が最強なんて無理だけど……そんな顔……


「……貴方は、もう盾士だって知れたから……きっと強くなれるわ……だって……


……私の弟子なんだから」


盾師匠は、ポーチから取り出したものを俺に見せた。


「……これはね? イローデタルの魔石なの……イローデタルって分かる?」


「……いや……分かんないです……」


「地面に穴を開けて、その中でモンスターを生み出して、階層を増やして行って、そこに入って来た生き物の命を、養分として成長していく生命体の魔石よ」


「……それが……」


……それって異世界物の小説でよくある、ダンジョンみたいなものか、てか……そんなやばい魔石持っててもいいの?


「……これはそのかけら……私は昔、パーティを組んでいて、その仲間と共にイローデタルを倒した……」


「…………」


……やっぱり強いんだな……でもなんで今言うのか……


「……私にとってパーティは、その仲間たちだけ……これから先もずっと……


だから……貴方とパーティは組めない……」


盾師匠は、俺に真剣に話してくれた。


「……分かりました……」


ケイゴは、真剣な表情で答える。


「……でも」


盾師匠は、盾を取り出す。


「…………?」


……なぜ盾を……そんな理由があったのか……ならしょうがないな……


「……私は貴方を盾士にするって約束したわ。だから、私の弟子であるケイゴに、これを受け取ってもらいたいの……」


(……貴方が心配……またあんな事になってたらって考えたら……)


盾師匠は、俺の手元までその盾を浮遊させた。


「……この盾は……さすがにこれは受け取れないですよ……」


……こんな高そうな盾を貰うのは……


……俺ってまだ……弟子だったんだな……


「……盾士になるんでしょ? 盾士が、盾無しでその名を語るのは、許さないわよ? それに、師匠の言葉はどうだっけ?」


盾師匠は、腕を組み、ニー♪と歯を見せ笑う。


「…………」


……何なんだよ……俺は……この人は、ただ弟子である俺に盾士にしてくれようとしていた……俺のパーティの誘いを真剣に考えてくれていた……そして今、俺に見せてくれたじゃないか……


「……はい! 盾師匠! 自分は、盾士になって見せます!」


……笑顔を見せてくれた……それだけで、良いじゃないか……勘違いなんかじゃないよな……いや、勘違いでもいい……だから……






……その後も何度か来たから、その度に告白して今は、ノエがいる……


……振られて諦めるより、告白をためらう方がいけねー……後悔するからな



……後悔……



……わかったら、消えな! 邪魔だ



はい、また来ます



……おう!







「……盾師匠!」


ケイゴは、ピンッ!と立って盾師匠を呼ぶ。


「……何? そんなビシって立って……」


盾師匠も、腕組みをやめ、普通に立つ。


「……パーティが無理なら……


……一緒に冒険に出ませんか!」


ケイゴは、自分の出せる笑顔で、言う。


「…………それは、パーティじゃあ……」


盾師匠は、一歩下がる。


「……パーティは、仲間で組む事でなると思うんです……自分と盾師匠は、仲間ではなく……


……師弟……仲間ではないです!」


「……っ?!」


盾師匠は、二歩下がった。


「……俺を盾士にしてくださーーーい!!」


ケイゴは、頭を下げた。


「……な……私は……………ごめんなさい!」


盾師匠は、浮遊すると、壁を貫通して何処かに行ってしまった。


「……えっ?! まっ?! ええっ!? 壁貫通〜!!」


俺は、どっかに行ってしまった盾師匠に驚けばいいのか、壁貫通した事を驚けばいいのかわからなくなった……そんな魔法あるんだなぁ……いや! これどうすりゃ〜いいんだよ!


「…………」


その場に固まったケイゴと、浮遊していた盾が、ゆっくりと地面に落ちた。



その後、盾師匠が姿を現すことはなく、掃除をギリギリで終わらせてケイゴは、屋敷を出て行った。












「……私は、人間じゃない……死人なのよ……」


盾師匠は、屋敷の綺麗になった窓から、ケイゴを見ていた。





が……





「……あ、いやっ!」


ケイゴが一定以上離れた所で、何かに引かれるように屋敷を出てしまった。


「ケイゴに、盾渡してたんだった〜」


盾師匠は、そのままケイゴに近づいて行った。

ケイゴって、魔道士なのに杖持ってなかったり、盾士なのに盾が無いこと多く無いですか?


お金がないと序盤からこうも手こずるんだなぁ〜と思う作者です。

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