どっちにしようかな?……
皆さま! 読んでいただきありがとうございます!
pv1万5000突破いたしました! なんか良い♪
本当は前の話で言うつもりでしたが、早く投稿したい! と言う気持ちが強すぎて忘れちゃったんです……だって私だよ?
はい! という事で、ケイゴの補欠戦記……これ言うの久しぶりだ……数々の辛い経験を繰り返し、それでもなお異世界を生きようと頑張るケイゴに、幸せが来るのか……いや! きっと来る! そう願って書いております……都合よくは、書きたくないので、こんなに辛い道を進ませてしまっているんですが、これからも読みたい方はどうぞ!
「う〜ん……どっちにしようか……」
大きい鏡石の前に立ち、片手に1着ずつ持って交互に体に当てる盾師匠。
「ケイゴは、どっちが明るく見えるかな?」
右手に持つ服は、赤いドレス右太ももが腰まで見えそうに切られた感じので、左手には、膝上10センチのスカートの白い花が咲いたワンピースだ。
「……早くしないと……」
盾師匠は焦っていた、それは、ケイゴが来るからであった……いや、ちょっと正気ではなかった、服のチョイスからして分かるだろう。
「リアスならどっちかなぁ……」
盾師匠の顔は真剣である。
「……盾士必須1なんだから……」
盾師匠は、その顔が少し緩む……
「久しぶり……服を選んでこんな楽しいの……だって、誰にも私は見えないし、会話なんて出来るはずないんだから……
……ケイゴは、私が見えるし話せる人……」
盾師匠は、鏡石を見た。
「…………私は……ポルスガース……盾士ではなくて、幽霊で……
……モンスターなんだから……」
鏡石には、赤いドレスと、白いワンピースの2つだけが写り、盾師匠の姿は見えなかった。
「……パーティは、なれないけど……私の弟子なんだから……ケイゴ……」
昨日ケイゴが、ジュークルを使い三人衆から逃げた後の話……
「……どこにいるんだろう……」
盾師匠は、空中を漂いケイゴを探していた。
「……方位マッフなんてなかなか高価なものを落とすなんて、私の弟子なのに……まぁ……あれじゃ……しょうがないか……」
盾師匠は、ケイゴからのパーティお誘いを断った後の姿を思い出す。
「……あんなに落ち込んでいたし……嬉しかったけど……私は幽霊だし、あなた以外の人には見えないのよ? 変な目でケイゴが見られちゃうし、それに私には、リメロタスだけだから……」
盾師匠はブツブツと、誰かに言い訳をするかのごとく言葉を呟く。
「……よし、覚悟は決まったわ!
集中して……物に意識を……居た!」
盾師匠はケイゴの方位マッフを、両手で包み顔の前に持って来ると目を瞑り、ケイゴの微量に感じ取れる魔力で、本体の魔力のありかを見つけた。
「……これも、ポルスガースとなった私の力……物の持ち主とのつながりを見る……」
盾師匠は、ケイゴの元に飛ぶ。
「……ここら辺だわ……え……」
盾師匠が、ケイゴの場所についた時、見たものは……
「……自分は、まだ、死にたくない……」
「……だからぁ〜! 殺さねーって言ってんだろうが! オメェ〜は、頭にノッチョでも生えてんじゃねーか!」
「……うぐぇ……うぅ……」
「………ケイゴ……」
(……ケイゴが、襲われてる! ……今助けに……)
「……自分は……俺は……」
「……俺は! 盾士になるんだぁーーーー!!」
「えっ?!」
(……盾士……に……)
盾師匠は、助けに入ろうとしたが、ケイゴの叫び声を聞き、その場に固まった。
「なッ!?」
「<| ジュークル |>!!」
「な、ぐあぁ〜〜!!」
「 ……え? ぐはぁ〜〜!! ブベッ!」
「……ウッ!……うぅ……」
「……チッ! めんどくせぇな!」
「……ジュークルって……ケイゴって盾士だったんだ……」
盾師匠は、助けるのを忘れたわけではないが、その場を動かず、ジッとケイゴを見て居た。
「……俺は……まだ、恩返し出来てない……こんな所で……死にたくない……」
「……パーティを断られたって……何も変わらないじゃないか……俺は……
笑って欲しかっただけなんだから!
[ パラパラ ]!!」
「っ!!……ケイゴ……」
盾師匠は目を見開き驚き、その後すぐに辛そうな顔をした。
「……何!」
「……ジュークルは、体当たりではなく……
……移動のために使うのが……盾士!
<| ジュークル |>ーーー!!」
「……私が教えた……ちゃんと聞いてたのね……」
盾師匠は、ケイゴの去っていくその姿を、見えなくなるまで見て居た。
「……待ちやがれ! クソデイニーゲが!」
「……許さない……貴方達は……」
盾師匠は、その場から消えた。
錆び鎧と3人の戦いは、一瞬で終わった……
「…………」
折れた剣をナイフ男の眼前に近づけた。
「……ひぃ〜」
ナイフ男は、すごく怯えた様子だった。
「お前に俺たちが、何したっていうだよ!」
ガタイ男が、叫ぶ。
「……死にたくないよ〜」
デブが涙を流していた。
3人は、縄で仲良く捕らえられた状態で、錆び鎧がそれを見下ろす様子だった。
「…………」
錆び鎧は、ポーチからペンを取り出しナイフ男達に見えるように書いていった。
「……私の弟子を襲っていたから?
あのデブは、お前の弟子ってことか? グフッ!」
錆び鎧は、無言でナイフ男の腹を殴った、そしてまた書いていく。
「……うぅ……ケイゴの悪口は言うな……
分かったから、もう殴るのはやめてくれ……」
ナイフ男は、辛そうに言う。
錆び鎧は、また書いて、デブを指差す。
「ヒィ! よ、読めばいいんですか?……これからお前達を、シビュターに突き出す……次、彼や人を襲ったり犯罪をするようなら……私を思い出せ……」
デブが、泣きながら言う。
「……分かった……もうこういうことはしない……約束する……」
(……バカか! 今度は、アイツを殺してやるぜ! こんな目にまたあったのは、あいつのせいなんだからよ……ククク)
ナイフ男は、反省した顔で、錆び鎧に言う。
「……俺もしない! 絶対!」
(……もう何でもいいから、コイツから離れたい! 怖いよ……)
デブは、泣きながら言う。
「……ああ……俺もしないと誓う……」
(……俺って……こんなにも弱いのか……何も出来なかった……)
ガタイ男は、諦めた顔でそう言う。
錆び鎧は、屈んで、ナイフ男の眼前に顔を持ってきた。
「な、なんだよ……」
「…………」
ガシャ……ギギギ……
錆び鎧は、兜をナイフ男だけに見えるように開いた。
「な、なな……中に………誰も……」
ナイフ男は、驚愕の顔をして兜の中を見ていた。
「…………」
錆び鎧は、兜を閉じ、立ち上がると文字を大きく書いた。
「お、おい! どうしたんだよ!……え? 俺?
……もし、約束を守れないと言うなら……
……今さっきまでのが、手加減していたことを、思い知らせる……あれが手加減だと……」
ガタイ男は、悔しそうに言う。
「分かった! もうしない! だから殺さないでくれ!」
ナイフ男は、もう涙を目に溜めて、一生懸命離れようとするが、2人に繋がれているためずりずりと足をするだけだった。
「…………」
錆び鎧は、3人に繋がれた縄を持ち、引きずりシビュターを目指した。
「…………」
(……そう言う反応よね、普通は……みんなコレをすれば、屋敷に近づかなくなったもの……)
錆び鎧の背中は、少し悲しそうだった。
ガチャ! ギィィィ……
「あ、ケイゴが来ちゃった……これでいいや!」
その選んだ服にすぐさま着替えると、屋敷の玄関に地面に降りてかけて行く。
「……幽霊だから、地面に降りなくても良かったけど、ケイゴにあって、また人間に戻った気分になれた……もう私が死んでから……
……300年くらいになるのかな?」
盾師匠は、少し悲しそうな顔をした。
でも都合いい感じですよね……だって私だよ?




