川で交わした約束を……
皆さま読んでいただきありがとうございます!
1万4000pv突破いたしました♪ こんなに読んでいただき嬉しいです。
はい! という事で、ケイゴに切り替わり、いきなり色々おきましたが、自分でも驚きですよ……キャラの出てくるタイミングがいつも都合がいいと感じてしまうのですが……手が勝手に……本当にこの手が悪い……この先の展開がどうなるのか分からないまま、更に分からなくなって行っている……
どうぞ!
「夜にこんな場所で何してるの?」
門番ちゃんは、俺の少し離れた横に立ち聞いて来た。
「……いえ……別に何も……」
「……はぁ……何もしてないなら家に帰りなさいよ……私がなぜここに来たか分かる?
近所の人が、川辺に変質者がいるって、私に言いに来たのよ? 料理作ってる最中だったのに……」
門番ちゃんは、溜息を吐きそう言った。
「…ごめんなさい……」
ケイゴが、門番ちゃんの顔を見て謝る。
すると、ポンッ! とケイゴの頭からシロフワさんが出て来た。
「っ!? びっくりしたぁ……って! ケイゴその顔どうしたの?! ぐちゃぐちゃじゃない……」
門番ちゃんは、シロフワさんに驚いた後、ケイゴの顔を見て更に驚いた。
「あっ、いやこれは……」
ケイゴは、顔を下にすぐに伏せる。
「……何があったの……ケイゴ」
門番ちゃんは、ケイゴの近くによる。
「…………」
……心配かけたくない……この人には……
「……そう……言いたくないのね……
……[ キャーチェ ]どう? 少しは楽になった?」
門番ちゃんは、ケイゴが下を向いている背中に回り、手から水色の魔方陣が浮かび、水色の淡い光がケイゴを覆う。
「えっ?! な、何が……ええっと……暖かいです……顔の痛みが……なくなって……」
ケイゴは、自分を包む光に驚きそのあと、門番ちゃんに答えた。
「……回復の魔法よ? あまり見る機会ないんじゃないかしら、使える人が少ないから」
門番ちゃんは、明るい声で言う。
「そうなんですか?」
「ええ、回復魔法は、水属性と光属性の適性がないと使えない魔法だから……凄いでしょ? 私」
門番ちゃんは、ケイゴの真横に移動しその場に座る。
「それは、凄いですね……」
……門番ちゃんが……近くに……
「冒険者の時は、私をパーティに引き入れようと、沢山の人に誘われてたんだから」
門番ちゃんは、三角座りでこちらを見て微笑んだ。
「回復出来るのは貴重ですからね……」
……俺は、盾師匠に断られちゃって……パラ魔ちゃんにも……門番ちゃんもそうなんだろうなぁ……レンさんいるしな……へへ……はぁ……
「……そうなのよ? そんな回復魔法で回復してもらっているのに、お礼の1つもないケイゴを皆んなはどう思うのでしょうね?♪」
「あっ! 回復してくれて、ありがとうございました!」
ケイゴは、頭を下げてお礼を言う。
「……ふふ♪ 別にいいわよ、私が言わせたみたいになってるじゃない、今度はちゃんと自分から言えるようにね? いい?」
門番ちゃんは、微笑み言う。
「すいません……次は必ず……」
……次は必ずちゃんと言えるように……ん? 次?
「……何度目かしらね? ぐちゃぐちゃになったケイゴを見るの……冒険者になる事は出来た? ここ最近見なかったから、ちょっと心配してたのよ? 泥人形にやられちゃったのかなって」
門番ちゃんは、少し笑みを残し、真剣な表情で聞く。
「……ギルドでクエストを受けてました……屋敷の掃除をする……」
「冒険者じゃないとクエストは受けれないんじゃないの?」
「……ギルドマスターから直接クエストを勧められてそれで……」
「……へぇ〜そんな事もあるのね? そういえば、カバンは? いつも持ってたやつ」
「…………無くしました」
ケイゴは、顔を下げて言う。
「……そう……そのクエストは、終わりそう?」
「……えぇ……明日には……」
……盾師匠とも会うの最後だな……顔合わせるの辛いな……
「頑張ってね? 私はいつも門にいるから、また泥人形を倒しに行く時は、私に職業を見せて頂戴……私は笑ったりしないし、バカにしない……負けたとしてもちゃんと逃げて、ライトセルに戻ってくる事……私との約束よ?」
門番ちゃんは、立ち上がった。
「……はい……」
ケイゴは、門番ちゃんを見上げる。
「……私は、貴方がいなくなるのは嫌よ……もう私たちは、知り合い……私は門番でこの町を守りたい、この町に住む……
ケイゴも含めてみんなを、ね?」
「えっ?」
「ケイゴは、恩返ししたい人が居るんでしょ? 私も居るの……レンくんともう1人……
……だから……その人に恩返ししたくても、ケイゴがそんな辛そうな顔してたら出来ないわ……」
「…………」
俺は、立つ。
「何があったか知らないけれど……貴方は頑張ってるわ、負けた泥人形に何度も挑んだんでしょ? それは凄い事よ? 誇っていいわ」
「……はい……」
「私にバレないようにしてたのも、恥ずかしいだけではないのでしょ? 私に心配かけないようにしてくれてたんでしょ? 思い違いかもしれないけど……」
「……はい……」
「……えっ? それは、どっちのはい?」
「……はいのはいです……」
「……ちょっと意味がわからないんだけど……」
門番ちゃんは、少し困惑した顔をした。
「……ありがとうございます……回復してもらって……」
「別にいいって言ってるでしょ? そんくらいのこと……」
「……いや……本当に……ありがとうございます……」
「……うん……分かったから」
「……恩返ししてみせます……絶対に……」
「……そう、出来るといいわね?」
(……恩返ししたい人によね?)
「……だから、もう行きます」
「…ええ、私も、料理の続きしなきゃ、レンくんがそろそろ帰ってくると思うから」
「っ!! ……返してみせますから……さようなら……」
ケイゴは、門番ちゃんに背を向け元来た道を歩んで行く。
「……おやすみなさい」
門番ちゃんは、ケイゴに聞こえるように言う。
「…………おやすみなさい」
ケイゴは、振り返り言うとまた歩き出した。
「……何があったのかしら……あの顔の腫れは、殴られた後……泥はついてなかったし、顔にしか傷はなかったから、意思のある相手……人にされたってことね……ケイゴは、人に恨まれるようなことをしなさそうだし……」
門番ちゃんは、思考する。
「……バックがなかった……もしかして、強盗された?」
門番ちゃんは、眉をひそめた。
「……ケイゴ……私が恩返ししたい人は……
……貴方なの……言ってくれなきゃ……何もしてあげられないわ……」
門番ちゃんは、ケイゴが遠ざかって居る背を見つめてそう呟いた。




