盾士ルタの冒険……冒険者になったからには……
「……メロカって言ったわね?」
小さな魔道士は、対面に立つ女性に言う。
「……はい」
メロカは、前に立つ小さな魔道士をビクビクしながら見る。
「……あなたが勧めてくれるクエストは、きっと……それはもう本当に、良いクエストなんでしょうね♪」
小さな魔道士は、ニコニコとしながら、杖の先端を受け付けの机にゆっくりとなぞるように何か書いていた……
「…………ひっ……」
メロカは、それを解読すると……
……はなのあながひとつへるわよ……と
「……リメスさん……そんな脅すような事は……」
ルタは、リメスの隣からそう言う。
「……アナタが断りきれないことが、そもそもの原因でしょ?」
リメスは、ジト目でルタに言う。
「……うぅ……そ、そうですけど……」
ルタは、その目から逃げるように斜め上を見た。
「……はぁ……最初から私がクエストを受けれは良かったのよ……別にルタが気にする事ないわ……で? どうなの? メロカ」
リメスは、溜息を吐きながらそう言う。
「……は、はい! ちゃんとしたクエストを今出します!」
メロカは、リメスの杖の先端がこちらを向き、怯えるかのように急いで、クエストの紙の中から、この怖い魔道士が満足しそうなのを選び出す。
「……こ、これで……どうでしょうか?」
プルプルと震える手でクエスト紙をリメスに渡す。
「……ふ〜ん……ドロボー650匹の討伐ね〜
……うんうん、最近効率よくドロボーを倒す事が出来るようになって、100匹くらいじゃ物足りなくなってたのよね〜これなら満足……………
するわけないでしょーー!! 本当に鼻の穴、減らしてやるわよ?! 」
リメスは、クエスト紙を机にバンっ! と叩きつけて、メロカの鼻の先端に杖を突きつける。
「……ひっ! ご、ごめんなさい!!」
メロカは、二歩下がり、頭を下げる。
「……リメスさん、落ち着いてください」
ルタがリメスの杖を下げさせる。
「これが落ち着いてられると思う?! 私たちを馬鹿にしてるわよ! この女! 私達は、ドロボー狩りしに来たんじゃないわ!」
リメスは、ルタに鬼の形相で、そう言い、メロカに振り返ると、めっちゃ睨みつけた。
「……リメスさん、良いじゃないですか……このクエストと他のクエストを一緒に受ける事にしましょう」
ルタは、リメスを落ち着かせるように、優しく言う。
「……ルタはそれで良いの?」
リメスは、肩で息をしながら、ルタを見る。
「……はい♪ リメスさんとなら全然気になりませんから」
ルタは、そう微笑む。
「…………ふ〜ん……そう……ならいいわ……」
リメスは、顔を背けてそう言った。
「……メロカさん、これの他に何かありますか?」
「……え、えぇ……ほ、本当によろしいのですか?」
「……はい♪ 冒険者は、冒険に出る時以外は、基本モンスターの駆除が仕事ですからね……私達は、タプに余裕がありますし、出来る事は、しときたいんです。
なので……断れなかったのではなく、したくてしているので、あまり気にしないでいいですから♪」
ルタは、メロカに笑いかけた。
「ありがとうございます……ルタさん……」
メロカは、頭を下げた。
「……アンタ、人が良すぎじゃない? 言う時は、言ってやる事も大事よ?」
「……そうですね……リメスさんは、もうちょっと落ち着いた方がいいかもしれませんね♪」
ルタは、リメスにニヤッとした笑みで言う。
「……わ、私にじゃないわよ! 年下のくせに生意気じゃない……」
リメスは、自分に来るとは思わず、びっくりした後、ルタを睨む……が、目は笑っていた。
「…………」
(……いつの間にか、私の存在が消えてる感じがしますね……仲良いパーティなんですね……)
「……アンタ何固まってるの? 早くクエスト探しなさいよ」
リメスは、急にメロカの方に向くとそう言った。
「……は、はい!」
メロカは、慌ててクエストを選ぶのだった。
ルタとリメスは、メロカの選んだクエストを2つ受けると、ギルドを後にした。
「…………リメスさんと言いましたっけ……あの人は……どこにでもいる冒険者と変わらないですが……ルタさんは……
……これは、注意しておく必要がありますね……」
メロカは、そう呟いた。
ルタの冒険書きたいんですが……早く本編も書きたい……でも、書くスピードは上がらない……
……なんとも言えないこの気持ちな作者です……




