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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
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盾士ルタの冒険……盾士は

ルタとリメスは、同じ飯を食べ、同じ時を過ごし、時にはリメスがルタに嫉妬して喧嘩したり、そうやってパーティとして絆を深めて行ったある日



「……<| アイチュール |>! こんなものね……」


「……流石リメスさんですね♪」


ルタとリメスは、ミトクス周辺で狩りをしていた。


「……ルタ?」


「……何ですか? リメスさん」


リメスは、倒したモンスターの魔石を拾いそれをポーチにしまうと、ルタに振り返り真剣な表情で言う。


「……そのね? 私達さ、パーティを組んでから一ヶ月近く経つわよね……」


「……そうですね♪ リメスさんと出会ってから一ヶ月経ちましたね♪」


ルタは、嬉しそうに言う。


「……なのに……ね? ずっとずっと……私達……


ドロボーしか戦ってないじゃない!!」


リメスは叫ぶ。


「……そうですね……もう1500匹は超えてるんじゃないでしょうか……」


ルタは、ちょっと考えてから言う。


「私が一人だった時だって、ゴブリンとか他のモンスターだって倒してたわ! 何であんたはいつも! いつもいつもいつも!!


ドロボーの討伐ばかりクエストうけるのよ〜!!」


リメスは、少し半泣きで叫ぶ。


「……す、すいません……そ、その〜受付嬢さんが……毎回私に、これにしたらどうかと提案なさってくださるので……断りきれなくて……」


ルタは、小さく手を振る笑顔の受付嬢を思い出した。


「……あんたね〜ただ、押し付けられてるだけじゃない! 何なのよ! もう! パーティ組んだらもっと凄いモンスター狩りに行こうと計画してたのに……今度から私もクエストを見るわ! いい!?」


リメスは、ルタの胸辺りを人差し指で突きながら鬼の形相で言う。


「……はい! 分かりました、リメスさん」


ルタは、これ以上怒らせるわけにはいかないと、ポーチから手拭いを取り出すと、リメスの顔についた泥を拭っていく!


「……うにゅ〜ん……って!! 話してる途中でしょう!! バカにしてるの!?」


リメスは、しばらく顔を拭かれていたが、はっ! と気づくと、ルタから手拭いを奪い、地面に投げつける。


「……い、いえ……気になってしまって……」


ルタは、手拭いを拾いポーチにしまってから頭を下げた。


「……はぁ……もういいわ……帰りましょ」


リメスは、ミトクスに帰る道中、ドロボーが何度か出て来たが、アイチュールを放ち一撃で仕留めていく。


「…………」


(……リメスさん……最初は、あまり魔法をドロボーに当てられなかったけど……今では、私より倒しているんですよね……リメスさんは凄いです♪)


ルタは、リメスがドロボー相手に苦戦していた時と今を比較し、友達が成長していることに喜びを感じていた。


「……ルタ? 何ニヤニヤしてるのよ……気持ち悪いわよ?」


「……す、すいません……リメスさんとパーティになれて嬉しくて」


「……ふ、ふん! それはそうよ! 私は、魔道士で最強になれる逸材だから♪


こ、これからもその道を一緒について来なさい! ルタ!」


「はい! リメスさん♪」


二人は、その後もいろいろと話しながら、ミトクスのギルドに着く。







「……186個……ですか……」


受付嬢は、目の前の光景を目にして驚く。


「……はい、クエストは20匹くらいだったと思うんですけど……時間が余ってしまったので、ダメでしたでしょうか?」


「な訳ないでしょ? 倒せる分倒していた方がいいに決まってるわ」


「……そ、そうですね……ありがたいですね、最近被害者がいるんですよね、泥が地面にあったせいで家が汚れてしまったとか……」


ルタが言うと、隣にいたリメスが言い、受付嬢がそう言った。


「……その程度、被害とは言わないでしょ……」


「……ドロボーの泥は、特殊で、なかなか落ちない上に、ずっと触れてると、速さが低下してしまうので……」


「……そうですね……私の鎧もいつも泥が跳ねて来て大変なんですよね……<| クニンリ |>」


ルタは、鎧についた泥がカピカピになっているのを見て、それを綺麗にした。


「それより、アンタ! 名前はなんて言うのよ!」


リメスは、受付嬢の顔をギロッと見て、そう問いかける。


「……わ、私ですか? 私は……メロカですが……」


「……そう、メロカ……アンタ、ルタにドロボー討伐ばかりさせないでよ! ルタが断れないのをいい事に、ルタはね……


最強の盾士になるのが夢なのよ!!」


ギルド内に響いた瞬間、今までうるさかった雑音が止んだ……


「……リメスさん……」


「……ルタは、今までずっと最強になるために頑張って来たの……ルタは優しいから断れないの……アンタは、人の夢を潰したいの?!」


「……そ、それは……」


受付嬢が、何かを言おうとした時……


「……最強の盾士だ? ルタっての誰だよ」


「……アンタ誰よ……」


ルタ達の方に一人の男達が近づく。


「あぁ……ゴンスだ……そして、盾士」


「……アンタは関係ないでしょ? 引っ込んでて」


「……で? ルタって奴は誰だ? お前か?」


ゴンスと名乗った男は、リメスの言葉を無視して、言う。


「……私です」


ルタが、リメスとゴンスの間に入る。


「……はぁ? 女かよ……」


ゴンスは、ルタを見ると、馬鹿にしたように言う。


「…………」


ルタは、ゴンスを見続ける。


「……盾士舐めてんのか? 女は守られる側だろうが」


ゴンスは、馬鹿にする。


「……アンタね! ルタは、「リメスさん、大丈夫ですから」……」


リメスが、ゴンスに言い返そうとしたが、ルタはそれを止める。


「アンタは思わねーのかよ、攻撃を防ぐ奴が非力な女でよ? 背中預けれんのか? 俺は無理だな……盾士はやっぱり俺みたいな奴じゃねーとよ♪」


ゴンスは、リメスに言う。


ゴンスの見た目は、身長が190は届きそうで、そしても太っている、鎧はすごく頑丈そうだ。


「……アンタよりルタの方がいいわよ!」


「……じゃあ……俺とこいつなら……


……どっちが、頑丈そうなんだ?」


「…………それは、ルタよ……」


リメスは、ルタとゴンスを見比べて……少し遅れて返事をした。


「…………ふっ♪ そう言う割には返事が遅かったじゃねーか、迷うってことは、結果的に見て、俺の方って事だよな? お前の仲間はそう思ったみたいだぞ? ルタさんよ〜♪」


「…………」


ルタは、顔を下げる。


「……ルタ! ち、違うの!」


リメスは、ルタに必死に言う。


「どうしたんだ? もしかして泣いてるのか? 最強の盾士になれる訳ねーだろ? 女がよ?


ん? よく見たら……最近ドロボーばっかクエスト受けてる奴じゃねーか? あんな雑魚しか狩れねーんだろ? だはは♪


その盾は、泥で出来てんじゃねーか?♪」


ゴンスは、嘲笑う。


「……この盾は、私にとって……大切な人から頂いた盾……」


ルタは、顔を上げる……ゴンスを見るが、その目は、違う物を見ているようだった。


「……鎧も盾もよ? 高価そうなのだもんな? どこかのボンボンが装備揃えて浮かれてるんだって事だろ?」


「……ルタ……」


「……私は確かに、裕福で暖かい家庭に生まれました……ですが……


……最強になるために努力してきました」


「……はぁっ! 口だけだろうが……」


「……口だけなのかどうかは、この先の未来で分かりますよ……私は、最高の師匠とこの盾……そして……リメスさんと共に最強になると」


ルタは、リメスに優しく笑いかける。


「……私と?」


リメスは、落ち込んだ顔で言う。


「……リメスさんについて行くと約束したじゃありませんか……私はあなたの盾になると今誓います……



盾士必須 3 守る物を定めよ……一緒に最強になりましょう」


ルタは、リメスの手を握り微笑んだ。


「……えぇ……約束したわね♪」


リメスは、笑う。


「……何自分らの世界に入ってんだよ……」


ゴンスは、目の前の光景に怯む……思っていた反応と真逆なのだから……


「……あなたはまず、身だしなみをどうにかした方がいいですよ? 確かに、私より頑丈でしょう……ですが、鼻毛がちらついているのはダメだと思いますから」


ルタはそう言うと、ポーチから鏡石を取り出しゴンスの顔に持っていく。


「……げっ、こんなに出てたのかよ……」


ゴンスは、鼻元を隠す。


「……盾士必須 1 身だしなみは正しく保つ

では、私達はこれで、リメスさん行きましょう」


「……えぇ……行きましょう」


ルタとリメスは、ギルドを出て行った。





「……お前、何したかったんだよ……」


ゴンスのパーティの男の一人がそう言う。


「……ちょっとからかっただけだ……」


ゴンスは、鼻元を隠しながら言う。


「……度が過ぎだったんじゃないか? 結局立場逆転させられてたしよ……」


「……て言うかさ、あのルタって奴の持ってた盾、ありゃ〜メッカタス鉱石じゃないか?」


パーティの違う男が言う。


「……ラマースで1位か2位を争う硬い鉱石か?」


「……ルタって奴よ……軽々と片手で持ってなかったか?」


「……な訳あるかよ……」


ゴンスは、そう呟いた。




「…………」


(……展開がすごくてどう言い表せばいいかわかんないんだけど……ルタさんの持っていた盾は……メッカタスがほとんどなのは確かね……)


受付嬢は、男達の会話に耳を傾けていた。

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