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カーんスト99なら強いよね?  作者: チョロォーク
第一章 俺は強いよね?
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1話 プロローグ

「……ゴホッ! ゴホッ! あ〜喉乾いて咳が止まんねー」


 あるデブは、布団にくるまり熱で気だるい体を休めていた。


「昨日休んじゃったし、仕事明日は行かないとな……」


 彼は20歳中小企業の社員で、機械関係の仕事についていた。


「……こんな俺を雇ってくれた会社だから、頑張んないとゲホッ!! ゴホッ!」


 咳を繰り返し寝ることも大変な状態の彼は、対して戦力にならなくても会社に行くために体を休めておこうと眠りにつく……と、いかず……


「……おやすみ……の前に、やるか」


 熱で咳き込む自分に鞭を打ち、スマホを起動して、ある単語を検索した。


「……eとrとoっと……毎日一回はしないとな……寝れぬのよ……」


 彼はティッシュ箱を、重い体を起こし近くに持ってくると、どんどんページをめくっていく。


「……ふ……もう見た……なんか良いのないかなぁ〜」


 その顔はニヤッとしていて暗い周囲の中、スマホの画面の光で尚更不気味な顔でスクロールしていく。


「おっ! あったあった! 今日はこれにしよう!」


 彼の顔が獲物を見つけたイノシシの様な顔になる。


「じゃあ……」


 彼は、下半身に自分の相棒の左手を近づけていく。


「女神に見える彼女の脚は、ギチギチギロチン♪ 俺を満足させられるかなぁ?♪」


 ページをタップした。



シュパン!



「ケイゴ〜体は大丈夫?」


 年は、40後半から50の女性が襖を開け入ってくる。


「っ?!!?! お、お母さん」


 ギリギリの所で布団に体を隠すデブ。


「…ん? どうしたの? それより何ズボン脱いでるの! ちゃんと着てなさいよ? ほらお粥作ったから、あとリンゴジュースとヨーグルトと「分かった! ありがとうお母さん! ゴホッ! 寝るからそこ置いといて!」 そう、ちゃんとズボン履きなさい、暑がりなのは知ってるけど」



 シュトン、タン、タン、タン



 女性は、心配しながらもその場にお粥や飲み物を置いていき一階に降りて行った。


「……あっぶね〜やばかったわ……ギロチンもんだぞバレたら……ふ〜」


 デブは、安堵して布団から萎えてしまった自分の化身を見る。


「ここから立て直す! いくぞ! 相棒! 起動! 女神に見える彼女の脚はギチギチギロチン! 拝見させてもらいます作者さん!」


 下半身の自分に問いかける様に左手を伸ばし、ページをめくった。


「よし! これに決め」



 シュッパパン!



「ケイゴ!! 私の充電器勝手に持っていかないで…よね…」



 それは一つ年上のお姉さんの登場だった。



「あっ……こ、これは……」


「………」



しゅ〜〜〜〜とん、ダン! ダン! ダン!



「………」


 下半身を露出したデブは、その場に固まり立ちかけた化身はまた倒れてしまう。


「み、見られてしまった……まっ! いっか! 風呂場でも見られたしな!」


 だがデブは、開き直りその日普段より多い3回、自分の今までの事に反省する事となり、そのまま眠りについた。


 そして、デブスな身長平均よりちょい下、成績は下の下、運良くついた職場に何も返さぬまま、20歳の短い生涯となった。







「見つけた♪」


 その声は、遥か彼方から呟かれた女性の声だった。

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