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童話契約物語  作者: ia
序章
8/30

7

 


 先に外に出ていた榛中ホオもホワイトになっている…



 その本人は、何かと対峙していた。



「早速いたねー」



 俎頗ユマが軽く言う。




 その物はマンガで出てくるような魔物のようなものだった。




「え、なにあれCG?作り物?」



「いや、あれが僕達が戦っているやつだよ」



 榛中ホオが何かを唱えると、火の玉がその物に飛んでいき、そいつは消滅した。


 本当に消滅という感じで消えたのだ。



「本当に魔法…?」



「うん!信じてくれた?」



「てか、魔物すっごい弱…」



「あれは1番弱い種類だからねー」



 え、今のほんとに現実?っていうか、そんなに種類いるの?



「雪見饅頭、悪かったよ。買いに行こ」



 榛中ホオがこちらを見て言う。



「うん、ありがと」



 とりあえずあの魔物のようなもののことは置いておこう。



 そこからは誰にも遭遇することなくコンビニまで行くことができた(屋根を飛びつたって)。20分くらいかかったかな。

 ちなみに私はいけると言ったのだが俎頗ユマが



「昨日の今日でまた落ちたら困るし」



 と言って絶対に言い文を聞いてくれなかったのでお姫様抱っことかいうやつで運ばれた…重かっただろうな…最近お菓子ばっかり食べてたしな…ほんとにごめん…

 というか、俎頗ユマも同じぐらいの背丈だから運ぶのは難しいだろうと思ったけど、意外に筋肉もあり、少し驚いた。


 やっぱり、私ももっと鍛えなきゃなぁ…


 2人ともホワイトから元に戻って、3人でコンビニに入る。コンビニは、昨日も行った例のコンビニ。


 コンビニのひんやりとした空気が肌に心地いい。



 店内奥のアイスコーナーに行き、榛中ホオに雪見饅頭を買ってもらい、店を出た。



「ありがとう榛中ホオ。じゃ、私はこれで」



「いやいや!ちょっと待ってよ!」



 そのまま歩きだそうとするが、俎頗ユマに呼び止められる。



「何?」



「戻ろうよ!」



「え、なんで?」



 もう話すことないじゃん。



「だって、まだ確認できてないとこもあるから、でしょ?」



 榛中ホオが言葉をつぐ。



「確認?」



 これ以上何を確認するというのか。



「まぁ、それは戻ってから、ね?」



 完全に何もないとわかってはいたが今逃げると家がバレる気がしたので仕方なくついて行くことにした。



 もちろん、お姫様抱っこは帰りは丁重にお断りした。





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 帰りも何にも会うことなく帰ってこれた。

 そんなに頻繁にあんな異形のものと会っても困るだろうが、1回だとやっぱりあれは幻覚かもと思ってしまう。



 屋上から階段を降り、そしてまた俎頗ユマの席につく。



「で、確認したい事って?」



 雪見饅頭を頬張りながら問う。あぁ、美味しい。私が求めてたのはこれだよ。これ。



「あぁ。今さらだが君はーーーホワイトじゃ、ないよな?」



 邏梳シオンが言う。


 え?



「今まで何もわからなかったのに、ホワイトだって言う方がおかしいでしょ?」



「目が黄色く、光ったのを見た気がしたんだ。俺が1回と、ナチが1回」




蜂道ナチにも?



 思わず蜂道ナチを見ると、まだ寝ている。こいつずっと寝てるぞ。



「そうなんだ…でも、あなたが見たのは私じゃないかもしれないんでしょう?」



「うん。まぁそうだな。でも、普通の人間じゃ、黄色くなるなんてありえないだろ?」



 確かに。



「そもそもさ、ホワイトになる人って共通点があるの?」



「いや、わからない」



 わからないのか…

 なにかあるなら、その共通点に当てはまるかどうかでわかったかもしれないんだけど。




「私の目が光っているように見えたのは、私にも謎だけど…」



「ほぉらっ、もういいでしょ?きっとこの地区にはいないんだよ。少なくともシオンが見たのはこの子っていう確証もない」



 榛中ホオが言う。



「あぁ、うん、そうだな…悪かったな」



「でも今まだ夜だしー、泊まって帰りなよ。危ないし、ね?」



「あ…うん…」



 流石にあんなのを見てから1人では帰りづらい。よく今まで会わなかったな…



「じゃ、4階のあそこの部屋使っていーよ。シャワーもあるから」



「ありがとう。おやすみなさい」



「おやすみー」



 そして私は、もう既に2回寝たあの部屋でシャワーを借り、早々とベッドで寝た。








 朝。


 用意をして建物を出ようとすると、俎頗ユマ

 と邏梳シオンが見送りに来た。



「ごめんね、他は寝てて起きなくて」



 申し訳そうに眉を下げる俎頗ユマ。



「いや、そんなの全然いいよ。2人も寝ててよかったのに」



 全員に見送られるっていうのもなんか気持ち悪いし。

 2人も来なくてよかったのにな。眠たいだろうし。



「いや、俺のせいでこんな事になったんだから」



「ほんとごめんね。帰り道、わかる?」



「大丈夫、昨日の道覚えてるから」



「そっか。…またね」



「うん、バイバイ」



 こうして、私とPHANTOMSの関係はあっさりとなくなり、家へと歩いていった。







 ーーしばらく歩いて、もうとっくにあのアジト的なものが見えなくなった頃。


 ほんと、自己中な奴らだったなぁ。

 と、しみじみ思う。



 普通、確証もないのに連れ去ったりしないよね?下手したら捕まるし。

 いや、あの変なのになれるなら、警察も気づかないのかな?


 とりあえず、今は疲れた。






 角を曲がる。





 …それにしてもPHANTOMSがあんな集団だったなんて。











 ーーーーーーーーーーーー全く。















「最後まで気づかないなんて、まだまだよねーーーフフッ」




もしかしたら次の投稿は遅くなるかもしれないです。

章分けしてみました、ごちゃごちゃしてすいません。


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