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通されたのは先程とは打って変わって、和室だった。
流石に5人の男子が同時に入ってくることは想定されてなかったらしく、全員が座ると若干狭く感じるが、それでもなんとか収まった。
だが、流石にちゃぶ台を置くスペースはなかったので、今は押入れらしきところに仕舞われていた。
「えっと、わからないこととかはすぐに聞いてくれていいからねぇ。まずは、キャラについてかな?
君たちみたいにホワイトになれる人は、童話とか物語の登場人物と契約を結ぶことで、自分の魔力を代償にその登場人物に準じた能力を使ったりそのキャラを召喚することができるんだぁ~。それがそこらへんにある小瓶とかに入ってるやつだよ~」
一際分厚い座布団に座りかさ増ししたらしい能力屋は一言断りをいれると早速切り出した。
「へぇー!あ、じゃああいつも契約を結んであの猫人間と?」
「(ぶはっ、猫人間…!)そうだよ~」
「ちょっと質問いいか?その猫人間はなんていったらいいかわからないが、契約者以外?として出てきただろ?でも、あいつの髪のびたじゃねーか。あれは?」
「いいとこに気がついたね~!登場人物と契約するっていったけど、さっき言ったように能力の使い方は何通りかあるんだ。一つは、あの猫人間(笑)のように、その登場人物をこちらの世界に召喚する方法。それと、契約者にその登場人物の効果を付与する方法だよ。更に物語内の姿が動物だったりすると、こっちの世界に来た時に人型と人獣型、獣型という風にもなれるんだ~」
「だからあいつ最初は猫だったのか…」
「ねぇ、じゃあさ、そもそもあのケリオス?ってやつはなんなの?」
「あー!それ説明してなかったねぇ!ごめんごめんー。
君達、小さい頃、もちろん今でも、こんなこと出来たらいいなぁとか、こんな物語あったらなぁ、こんなキャラクターいたらなぁなんて思うことない?
ケリオスっていうのはそういうみんなの希望や想像が集まったものなんだよ~。
で、それらはやがて意思を持ち、自分の存在を確実なものーキャラとして成立させる為にこちらの世界で活動するんだ」
「え?じゃあなんであんな怪物みたいなの?」
「まだ曖昧としたものだから、繊細なからだのつくりはできないんだろうねぇ~。でも、長い時間をかけると、段々力がついて能力も出て来て人型に近づいてくるよ~。そうすると倒すのが難しくなるねぇ~」
ユマの質問にうんうんと頷きながら説明する能力屋。
「…でもさ、希望なら倒さなくてもいいんじゃないの?」
「それらがいくら希望だったとしても、確実なものとして存在するようになったら現実世界に支障をきたすから、倒さなきゃだめなんだよ~」
「へぇー…」
「それだけじゃないんだ。最近はホワイトを狩るホワイトもいるから気をつけなきゃね。目的は様々だけど…多分会ったのがイオちゃんじゃなかったらやられてたかもしれないよ?感謝するんだよ~?」
「げ、そんなのいんのかよ」
「怖…!!」
「ちょっと待ってくれ!聞きたいんだが…現実世界とか言ってるけど、それってなんだ?」
ホワイト狩りの恐怖を想像するPHANTOMSの中で、シオンが先程から気になっていたことを質問した。
「ん?…あぁ、そっか!ごめんね、説明なんて久しぶりだから何を教えたらいいか適当なんだよね~
で、質問なんだけど、その前に一個説明しておくと、人間って皆魔力を持ってるんだよねぇ。で、その量は様々なんだけど、ある一定量を超えて持っている人がホワイトになれるんだぁ。で、えっとぉ、簡単に言うと、君達が普段いるのが現実世界。だけど、ホワイトになった時はここ、現表世界に来てるんだよ〜!」
シオンの言葉に少し停止した能力屋だったが、PHANTOMSの習得している知識の具合を理解したのか謝罪を入れて補足を入れながら話し出した。
「は!?どういう意味!?」
「ここは異世界ってことか!?」
「んー、まぁそんな感じ?
この現表世界は現実世界と表裏一体にできていて、同じ作りだよ。君たちはこちらの世界に来る時に一定量の魔力を消費して来ているんだ。
ケリオスが発生するのは現表世界のみで、現実世界のモノが現表世界に来るには少量の消費で済むのが、逆は多大な魔力を消費する。
だからケリオスは現実世界に行くための魔力集めを頑張ってるってわけ~」
「そうだったのか…」
「確かになんか変だと思ってた。だってホワイトの時に壊したところとか、直ってたりしてたし」
「ホワイトになったりした場合も場所が変わったりしないから気づかなかったのかもねぇ~。でも、君たちの存在自体は一つだから、片方の世界にいる時はもう片方にはいないよ?だから君達にとって周りが同じでも、それは同じ軸の違う次元にいるってことで、こちらで起こったことは現実世界には影響されないよ」
「なんかややこしいな…」
「まぁちょっとずつ慣れたらいいと思うよぉ~」
文字数ってこんな感じでいいんでしょうか?
もっと多い方がいいのかな…




