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第0話 プロローグ・改訂版 ――ある日の風景――

 初めまして。毎日更新ですが、時折遅れたり忘れる可能性があります。その点はご了承を。それでは末永くお付き合い頂けるよう、お願い致します。


 評価やブクマが貰えれば毎日の励みになります。よろしければ、お願いします。



 ※連絡※


・最新話までかなりの話数があります。最新情報については適時作者のツイッターで公開しております。フォローの必要はありませんが、最新情報が必要な場合はそちらもご覧ください。活動報告は週一回土曜日の23時に投稿しています。


 作者ツイッター→『ヒマジン@himazin_writer』


・この改訂版は私の初投稿からしばらく経過して元々の文体をなるべく残しつつ、不出来だった所を書き換えた物です。


 プロローグ以降文体が明らかに別人になりますが、処女作でまだ執筆に慣れていなかったのだと温かい目で見て下さい。同様に最初数章はテンポが悪いです。ご了承ください。


 →もし最初期の文が合わないという方はいっそギルドが始動し始める『第四章~第六章』以降からの読み始めでも大丈夫かもしれません。推奨は出来ませんが、もしよろしければ、という所です。


 本作は本当に超長編なので最初期が無くとも大丈夫ではないか、という観点です。その間の登場人物については登場人物紹介をざっと確認するか、さらっとそんな人物が居るのだとお考えを。

 地球とは異なる技術が繁栄し、様々な種族が生活する世界エネフィア。地球とは異なる世界だ。その世界にあるかなり大きな街から少し遠くの草原を今、一人の少年が脇目もふらず全力疾走していた。


(……拝啓、日本にいるお母様、弟、お元気ですか。自分は今、元気に草原を走り回っております。ええ、某7つの球を集めるアニメのOPみたいに恐竜に追っかけられてますが……)


「って、現実逃避してる場合じゃねー! そもそも恐竜じゃなくてドラゴンだし! 時折当たる生暖かい風が気持ち悪いっての!」


 少年の背は高く、顔は若干の少年ぽさは残っているものの野性味のあるイケメンで、彫刻のような均整のとれた肉体、女子生徒にモテる運動神経抜群の少年である。頭は不明だ。

 そんなイケメンの少年は、時速40キロメートルを超える速度で剣や大きめの盾、金属でできた鎧を身につけながら汗一つかかず10分ほど走っていた。

 その後ろのドラゴンはおよそ20メートルの大きさで、時々少年に噛み付こうとしながらも少年と同じくらいの速度で地響きを立てて走っている。


「無理! 低レベタンクが地竜ソロとかマジで無理! バッファーかデバッファー頂戴! それかアタッカー! カイト、アル、ティナちゃん、もうこの際先輩でもいいからヘールプ!」


 どうやら少年は体力的にはともかく、精神的には余裕がないらしい。ちなみに、この大声が余計にドラゴンを興奮させていることには気づいていない。確かに逃げられてはいるものの戦士としての腕はまだまだ、というところなのだろう。

 と、そんな彼が全力疾走の最中にふと足元に違和感を覚えて足を止めて振り返ってみると、ドラゴン――少年いわく、地竜というらしい――が止まっていた。


「お? 諦めた?」


 少年は少しの安堵を滲ませて、少し離れた所に立ち止まる地竜を見る。が、よく見れば確かに地竜は足を止めているが何かを溜めているかのように息を大きく吸い込んでいた。勿論、視線も自分に一直線である。それを見て、少年は一気に顔を青ざめて一瞬でどうすべきかを考える。


「……まっじ」


 少年は脚に力を入れると身体強化の術式を使って一気に横方向へと跳躍する。と、少年が飛び退いてから数秒後。少年がいた場所を轟音と共に直径5メートルほどの光線が通り過ぎていった。光線にはかなりの威力が込められていたのか、地面がごっそりと抉れていた。


「あっぶねぇ。<<竜の吐息(ドラゴンブレス)>>とかいくら防御メインの俺が盾で防いでも骨も残らねぇよ……」


 通り過ぎていった光条を見ながら、少年は頬を引き攣らせて背筋を凍らせる。<<竜の吐息(ドラゴンブレス)>>というのは竜種が放つ最大の攻撃で、彼の言う通り生半可な力量では防げるものではなかった。と、そんな攻撃を辛くも避けた少年は仕切り直しと深呼吸を一つした後、再び走る準備をしながら考える。


(囮を買って出たのは良いものの、これはちょっとまずいか。見栄張るんじゃなかった……今更遅いけどな。えっと、確か今日の救援部隊は誰がメインだっけ……いや、今日は確かカイト、居たよな。じゃあ、あいつが来るだろうから……遅くても後20分ぐらいすれば救援は来るはず……って)


 少年は<<竜の吐息(ドラゴンブレス)>>を放った影響で僅かに疲労している地竜を見ながら、どうするか考えていた。が、そんな彼は逃走のために一瞬だけ周囲を見回して、少し離れた所に顔なじみの少年がまるでお手並み拝見とばかりに余裕の表情で立っていることに気付いた。


「カイト! 来てんならさっさと助けろよ! つーか、早くしてくれないと、死ぬ!」


 少年が声を荒らげる。まぁ、今まで必死で逃げてたのだ。それをお手並み拝見とばかりに放置されていれば当然である。そうして、それをきっかけとして少年の救援部隊が戦闘を開始するのだった。




 少しだけ、時は遡る。少年が<<竜の吐息(ドラゴンブレス)>>を避ける少し前。10人ぐらいの重武装の少年少女と軽装備の二人の少年が、全力疾走している少年から少し離れた場所に集まっていた。


「がんばるな」

「……助けなくていいのか?」

「あいつならもう少し大丈夫だ……多分」

「多分か……」


 軽装備の少年二人が話し合う。隊列から見て、どうやらこの二人が指揮官やそれに類する立場らしい。他の少年少女たちは彼らを中心にして隊列を組んでいた。

 軽装の二人のうち一人は話相手や全力疾走している少年より10センチほど低く、身長は175センチ程度だ。顔立ちも全力疾走している少年と同じく野性味を宿しているが、こちらの少年は若干品のある顔つきをしている。引き締まった肉体と合わせて、この少年も器量では上の上の部類に入るだろう。

 しかし何故か剣、槍などの武器を持っておらず、水晶や杖といった魔術の補助具を持ってもない。鎧も金属で構成されているが動きやすさを重視したもので、胸当てや籠手といったものしか身につけていない。隠し持っているようにも見えなかった。しかも、右腕につけている籠手には何かの刻印が刻まれた石が埋め込まれているだけだ。集団の中では特に異質な装備であった。

 もう一方の少年は背丈は180センチぐらい。筋肉は付いているものの先の二人のように彫刻の様に引き締まった印象はなく、顔立ちも二人には劣る。しかし将来性が無いわけではなく、顔立ちは幼さの中に精悍さがあり、幼さが消えればかなりの美丈夫となるだろう。

 こちらの少年の装備は更に異質である。鎧さえ身につけず、何かの革でできていると思われる純白のロングコートを漆黒の上下の上から身に纏うだけだ。武器も一切所持しているようには見えない。ただ両手に身につけた手袋には話し相手の少年と同じく、刻印の刻まれた石が埋め込まれていた。

 全力疾走している少年を心配していないのか他の少年少女たちが地竜と戦うと緊迫している中、二人共かなりリラックスした様子である。集団の中でも格の違いが見え隠れしていた。


「で、どうするんだ?」


 白いロングコートの少年に対して、軽鎧の少年が問いかける。どうやらこの白いロングコートの少年の方が、総隊長というわけなのだろう。軽鎧の少年は補佐官というわけだろう。と、そんな問いかけに白いロングコートの少年が方針を下していく。


「まず一条先輩には投槍で先制攻撃してもらって注意をこちらに。その隙にオレと近接職が近づいてまずはソラの救援。その後、ソラと一緒にドラゴンの牽制。最後は先輩と魔術職の全員で全力攻撃で叩く。何か質問は?」

「それで倒れなかったら?」

「総員で攻撃で……<<竜の吐息(ドラゴンブレス)>>か。あの威力だと、まだ若いな」

「最強種の一角たる所以を軽いな……まあ、仕方が無いか」

「あの程度の年若の竜種の<<竜の吐息(ドラゴンブレス)>>なら先輩でも軽く避けられる。当たったら死ぬが。当たらなければどうということはないんだよ」


 一条と呼ばれた少年は白いロングコートのぶっ飛んだ戦闘能力に慣れているようだ。と、そんな白いロングコートの少年に対して、一条が少しだけ興味を持って問いかける。


「まだ俺たちでは一人で地竜は狩れないか?」

「ティナとアルや他の数人は除くとして、ソラ、先輩、桜らウチの上層部は不可能ではないが……まぁ、まだ半死半生は覚悟だな。ほかの面子は……まぁ無理だ」

「まぁ、妥当なところか」


 一条はカイトの言葉に少し悔しげに同意するように頷いた。彼とて無理なものは無理と分かっているようだ。と、そんな彼らに、ソラと呼ばれた少年が気付いたらしい。この時、丁度彼が声を荒らげて大声を上げていた様子だ。


「カイト、来てんなら助けろよ!」

「はぁ……気づかれたか。そろそろやるか」


 顔を顰めて頭を掻きながらそうつぶやくカイトに対し、一条は気合を一つ入れる。


「よし、やるか」


 一条の右手の籠手に取り付けられた宝石のような石が光り輝く。すると、何も無かったはずの空間にいきなり槍が生まれてそれが自然であるかのように一条の手に収まった。


「良し……全員、準備は良いな! 竜種狩りだ! 気合を入れろ!」


 カイトが号令を下す。そしてそれと同時に先の打ち合わせに合わせて、一条が陸上競技の投げ槍のように槍を振りかぶっていた。


「行け、<<隻眼主神の投槍(グングニル)>>!」


 一条の大声が、草原に響き渡る。それに合わせて彼の持っていた槍に強大な力が宿り、まるで弾かれるように彼の手から放たれていった。そしてそれを合図として、カイトたちはソラを救援するべく戦闘行動を開始するのだった。



 ソラを救援するための戦闘の開始から、10分後。戦いは終わりを迎えつつあった。


「これで終わりだ」


 チンッ、という音と共に納刀し、カイトが地に倒れ伏した地竜を見下ろす。どういうわけか彼は武器を持っていなかったはずだが、気付けばその手には刀が握られていた。

 とはいえどうやら周囲の少年少女たちがこれに疑問を持っていないところを見ると、これは別に彼らからしても不思議なことではないのだろう。と、そんな彼は完全に地竜が絶命したのを己の目できちんと確認すると、即座に撤収の手はずを整えさせることにした。


「取れる素材剥ぎとって回収。竜種の素材は希少だ……で、ずいぶんお疲れだな」


 自分が指揮してきた救援部隊の仲間たちに指示を下したカイトは、少し笑いながら地面に尻餅をついていたソラへと手を差し伸べる。幸いなことにあの逃走劇の後も彼は怪我を負うこともなく、幾つかのかすり傷だけで生還することができたようだ。


「大丈夫か?」

「何とかな。てか、さっさと助けろよ……」

「あっははは。オレの立場としちゃ、力量を見れる場面じゃ見とかないとな……ま、それに面倒だったしな」


 いたずらっぽく、カイトが笑う。勿論、この発言は冗談だ。親しいが故に言える冗談というわけである。というわけで、ソラの側もどこか楽しげに怒鳴り声を上げた。


「おい、本音出てる!……で、俺が逃がした生徒たちは?」

「全員無事だ。すぐ近くにいる。講習もこのまま再開しても大丈夫だな」

「そりゃ良かった。カッコつけた甲斐があったな」


 ソラ自身も思考の中で言っていたが、どうやら仲間たちのために格好を付けたようだ。が、見栄を張ったとしても仲間を守ろうとしたことは事実である。それ故、仲間たちが無事に助かったことに安堵していた。そうしてそんな安堵を滲ませるソラへと、カイトは僅かに笑った。


「そもそもお前が騙されなきゃ良かったってだけだ。まぁ、講習にはオレと先輩も一緒にいたほうがいいだろう……ほらよ」

「おう、サンキュ。じゃあ、行くか」


 カイトが差し出した手をソラが握り、立ち上がる。何かの仕事の最中だった様子なので、それに戻るのだろう。そうして、二人は並んで歩き始めるのであった。




 と、そんな道中。カイトがふと、何かを思い出すようにいたずらっぽい笑みでソラへと告げる。


「にしても、最初は竜を見ただけで腰抜かした奴が今は真正面から向かっていけるとはな」


 それに対してソラが怒鳴り返す。とはいえ、今回は少し本気が入っていた。腰を抜かしたのが事実、というわけなのだろう。照れ隠しというわけだ。


「うるせぇよ! そりゃ誰だって、あんなの居ない、と思ってたのがいきなり出てきて<<竜の吐息(ドラゴンブレス)>>吐こうとすりゃ誰だってビビるわ! しかも結構なお年の天竜だ! ちびんなかった自分褒めたわ!」

「はははっ、あの時はアルが来なかったらヤバかったな。オレとティナ以外」

「てめぇらはいいんだよ! ヤベェのはこっちだ、こっち!」


 ソラは余裕を見せるカイトに対して、更に怒鳴る。そうしてしばらくはカイトが一方的にソラを茶化す一幕が続いていく。


「だからさぁ、普通に考えてお前ら強すぎんだよ。なんだよ、異世界の勇者と魔王って」


 そんな話し合いの中、ソラが不満げにある事実を述べる。そう。実はこのカイトという少年は少年ではない。魔術を使って年齢を詐称しているが、かつてこの異世界エネフィアにて勇者と呼ばれた元少年と言うべき青年だったのである。

 勿論、地球には公的には魔術も魔物も存在していない。なのでこれを知っているのは、カイトの親しい友人やごく一部のこの世界の住人たちぐらいだった。


「ほんとにな……オレも望んだわけじゃあないんだがな」


 そんなソラに対して、カイトはため息混じりだ。ここら、何かがあるというわけなのだろう。勇者と呼ばれるほどの存在なのだ。それもむべなるかな、というわけだ。

 とはいえ、それでも納得できないほどの強さを、カイトは隠し持っていた。それをソラも知っていたが故に、少し不満げだ。一応親友だと思っているし、自他共に認める親友だが親友だからこそ格の違いを見せつけられては不満も抱こう。故に、ソラは少し不満げだった。


「だからって強すぎんだろ」

「あっははは。そりゃ、お前らの数十倍の月日を頑張ったからな。でまぁ、あとで飯でも奢るから、いい加減機嫌直せ」

「はぁ……んじゃ、西町の酒場で」


 少しいじりすぎたか、と笑うカイトに対して、ソラもさすがにあまり不満を見せてもみっともないと思ったらしい。その申し出を良しとして、矛を収めることにしたようだ。しかしそこで再び、カイトが口端を歪めて笑う。


「あそこの看板娘狙ってんのか? 彼女がいるのにいいのか?」


 カイトはそう言って、いたずらっぽく笑う。結局、勇者だなんだと言われても一人の人間で、男だ。友人と馬鹿な話で盛り上がるのである。と、その一方のソラは自分が付き合っている彼女が居ることを知られていて驚いていた。


「なんでお前、由利に告ったこと知ってんだよ! お前、マジでいつもどっから情報手に入れてんだよ!」

「は? 由利と? ってか、告った?」


 唐突なソラの暴露にカイトが目を丸くする。どうやら、把握していなかった情報らしい。あくまでも冗談、もしくは友人の尻を蹴っ飛ばす程度の考えだったらしい。

 敢えて言えば、ひょうたんから駒とでも言うべき具合だった。さすがに勇者と言われようと、何でもかんでも想定内なわけがない。そうして足を止めて驚きを露わにしているカイトに、ソラも自分が自爆したと気付いたようだ。


「あれ?」

「……マジで?」

「……あ、ああ。こないだ告った」


 どう反応すれば良いかわからないらしいカイトに対して、自分が自爆したことに気付いたソラもどうすれば良いかわからず素直に頷いた。そんな微妙な空気が流れる二人であったが、とりあえずカイトの方が実の年齢もあって一足先に復帰し、慶事であるから、ととりあえず祝いを述べることにした。


「えーと、とりあえずはおめでと」

「お、おう……サンキュ」


 カイトの祝福に、ソラはかなり照れた様子で頷いた。返答は小声だが、嬉しそうではあったので嬉しいのだろう。今度は怒気とは別の意味で、顔は真っ赤であった。


「……にしても、なんでこんなことになったんだろうな」


 どうせ時間はたっぷり有るし酒の肴にでもするか、そう考えたカイトは、話を変更する。楽しみは後に取っておくタイプらしい。


「どうなんだろ……」


 ソラが青い空を見上げその言葉に感慨深げに呟いた。敢えていう必要もないが、彼らは地球出身の日本人だ。その彼らが何故、この異世界に。普通に考えればおかしい。

 勿論、地球の科学技術がついに異世界への進出を可能にしたわけでも、この世界が仮想現実というわけでもない。彼らが居たのは21世紀も20年ほどが経過しただけの地球だ。科学技術がそんな飛躍をしているはずもない。


「まぁ、つっても……結局死なずに今を生きてるんだから、問題はねぇだろ」

「オレが来なきゃ死んでた奴のセリフじゃねぇな……」

「うっせ」


 己のどこか感慨深げな発言に呆れ返ったカイトに、ソラが恥ずかしげに口を尖らせる。そんな友人を横に、カイトは少しだけ、目を細めた。この様子なら大丈夫だと思ったのである。何だかんだ、やはり彼は年上で格上だった。


(これで二度目、か。また冒険してるとはな)


 カイトは少しだけ目を閉じて、己がかつて暮らした異世界の空気で肺腑を満たす。肺腑を満たす空気は、地球もエネフィアも変わらない。が、やはり何か違うような感じはした。


(もう、数ヶ月……いや、まだ数ヶ月なのか……)


 カイトは会話の流れもあり、ふと思った。と、そんな様子のカイトにソラが首を傾げた。


「どした?」

「いや……もう数ヶ月か、ってな」

「ああ、そういやそうか……数ヶ月前まで、俺たち地球に居たんだよな……」


 カイトの指摘を聞いてソラもどこか感慨深げに、そしてどこか懐かしげに頷いた。当たり前だが、彼らとて望んでこんな危険と隣り合わせの世界に来たわけではない。全ての始まりは、この日から数ヶ月前のことだ。そうして、二人はその数ヶ月前を思い出すことにするのだった。

 お読み頂きありがとうございました。

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[気になる点]  主人公はソラとカイト……どっちなんですか?  少し分かりづらいです。  題名からして元勇者らしいソラだとは思うのですが……
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