設定資料 その5 ――異族について・魔族/神族編――
これは設定資料となります。注意書きをお読みの上で、お読み下さい。
著者まとめ用に近い資料をとりあえず纏めてみた物です。主に著者が見直す為の資料に近いので、簡易なのはご勘弁を。もし疑問があれば、感想欄の方にてご質問頂ければ。要望があれば、追加でこちらに説明を記載します。
こちらは地球やエネフィアに存在する異族についての説明となります。また、基本的な注意事項は『その1』に記載しておりますので、そちらを先にお読みください。
こちらは種族についての説明を引き続き行っております。では、資料をどうぞ。
・魔族
人間種に『魔族』の因子を付与した種族。この種族は獣人族と同じく、様々な因子に応じて分岐している。そのため、一言で魔族と言っても特徴や得意とする分野は異なっている。
そういった事情から、多種多様な見た目の者は多く、極所での生存が可能だったり、特殊な技能やスキルを持つ者も少なくない。
例えば魔女族であれば魔術に長けていたり、秘魔族と呼ばれる種族であれば自身が媒体となり強大な魔術行使を補佐出来る、等他の種族には類を見ない特性を持つのも特徴と言える。
他にも例えば吸血鬼達の特性として有名な吸血によるエネルギー補給や、サキュバス・インキュバス達の特性として有名な吸精行為もまた、こういった魔族の特徴の一つと言える。
なお、一応断りを入れておくと、彼ら吸精・吸血行為が可能な種族だからと別にそれでしか生きていけないわけではない。
彼らもまた人間種をベースとしている為、普通に食事によるエネルギー補給は可能で、単に吸血や吸精行為を肉体的な特殊技能として可能としているだけに過ぎない。
これを更に極め、接触によるエナジー・ドレインを可能とするなど攻撃への転用も可能としている者も居る。
また、あくまでも魔族も人の一種である為、他の種族と同じ様に因子を抑制して人間種と同等の肉体を手に入れる事も可能だ。
とはいえ、効率として考えればこういった吸血・吸精行為によるエネルギー補給は高効率かつ楽な事は楽なので、それを好んで行う者も少なくないらしい。
が、無闇矢鱈とやると残虐行為と認定される為、本作の舞台となる地球でもエネフィアでも非常時や相手の同意なしの吸血・吸精行為は不法行為となる。
ただ、そういった者の与えてくれる快楽に魅せられ自ら行為を望む者も少なくはない為、不法行為と処罰される事は極稀であるようだ。
閑話休題。一部魔族には獣人達の<<獣化>>や龍族達の<<龍化>>に似た力の解放を行う事ができ、解放後は魔物に近い見た目を持つ者も居る。
とはいえ、こういった種族は極稀で、基本的には人と同じ体躯を持つ。
と言っても純粋に人と同じというわけではなく、例えば耳が尖っていたり、身体のどこかに鋭利な突起が生えていたり、羽根や尻尾があったりする。
ここらはその種族それぞれである為、獣人族に並んで身体的な特徴のバラエティは富んでいる。
なお、本作の舞台となるエネフィアでは魔族領と呼ばれる広大な領土を保有している為、基本的にはそこで種族毎に最適な場所を見付けて暮らしている。
――分岐――
魔女族・淫魔族・氷魔族・炎魔族etc
・神族
人間種をベースに『神』の因子を付与された種族。人間種をベースにした種族ではあるのだが、この神族のみはかなり特殊な種族と言える。
基本的に神と言うように、彼らは世界側の存在となる。なので因子は創造主である世界が与える物となり、自然発生的には存在し得ない。
一応混血による神の因子の受け継ぎは可能だが、状況に応じては世界側が封じる事も奪う事も可能だ。
あくまでも彼らは神族という世界に生きる種族の一つで、世界の創造主というわけではない。また、そういう事なので物語に語られる様に全知全能である事は決して無い。
彼らは世界の末端。世界の中にあって、何らかの不具合が起きた場合に対処する為の存在と考えれば良い。人体に例えれば白血球でも良いだろう。
例えばインドラの様な雷神である場合、雷の概念を司りその概念に何らかの不具合が出た場合、対処するのである。
他にも例えば死神エレシュキガルであれば、死を司り死から逃れる者を処断し、正しく輪廻転生を行わせる。
こういった様に、自然を正しい形へ導くのが、彼らの役目だ。
とはいえ、基本的にその対処は本能的・無意識領域にて行っており、彼らがなにかを定めて行う事はない。彼らは概念が実体化したような存在である為、存在してくれているだけで良いのである。
敢えて言えば概念が自意識を得た存在、と考えても良いだろう。その自意識が魂であり、それの入れ物として人間種の肉体という物があるわけだ。
とはいえ、世界の代行を行う者である以上、時として肉の器は邪魔になる事がある。肉の器があれば、必然として移動の際には物理的な移動も必要となってしまうからだ。
というわけで、彼らの肉体は人間種をベースとして彼ら自身の魔力で受肉させている。
そしてそういうわけなので、彼らには肉の身体は原理的には不要となる。
神の顕現や神降ろし、というのは基本的には彼らが肉の器を一切持ち合わせないから出来る事なのだ。物理的制約が無いからこそ、というわけである。
そして数多の神が存在する様に、もし万が一何らかの理由で神に欠損が生まれたとて、他の神がその権能を代行する。なので問題はない。
また、こういう風に概念を司る存在であり、肉の器に左右されない為、その容姿は人類から大きくかけ離れる事も可能となる。
そんな彼らであるが、それ故にこそ誕生方法も独特な物がある。
全ての神々の祖。第一世代と呼ばれる神族は、世界が星の創造と共に神界と呼ばれる世界を星の異界として生み出し、そこに創造する。
その後、彼らの権能により例えば他の神を創造したり、または他種族と同じ様に他の生命体と交わる事で新たな神を生んだりする。
とはいえ、同じく神が相手ならまだしも、他種族との混血となると半神となり、先天的――あくまでも先天的――には純粋な神の様に魔素のみで構築された肉体を得る事は出来ない。
更には混血として概念を司る神でも無い為、神が持つ固有の力の一つである祈りを力と変える力も有しない等、幾つもの制限が掛かる事となる。
この祈りを力に変える力。これは神特有の力と言える。そしてこれこそ、神々が強大な力を持つ根源と言っても過言ではない。
そも、魔力とは意志の力であると本作では設定されている。では、祈りとはなにか。
この祈りは想いや願いと言って良い。これもまた、意志の一つだ。これを、神は受け取る事が出来る。
信仰や畏敬、畏怖。そういった人々が神々に抱く感情を神々は受け取って、それを己の魔力として変換。自らの力として行使する事が出来るのである。
これは同時に神々が最終的には人類の守護者として活躍する事を考えて、世界が設けた力と言える。
何らかの厄災が人類に迫り、神々さえも大きく介入せざるを得ない事態が起きた時。神々は人々の祈りを束ね力として、それを人々を守る為に使うのである。
無論、どんな祈りでも、誰に向けた祈りでも良いわけではない。
基本的にその神が受け取る事が出来る祈りは、その神に向けられた祈りでなければならない。更には純粋な祈りであれば祈りであるほど、高純度の魔力へと変換する事が可能だ。
とはいえ、いくら純粋な祈りと言えども一人の人が捧げられる量には限度がある。なので神々にとって知名度とは非常に重要なもので、知名度の過多がその神の力を決めると言っても過言ではない。
さて。ここで一つ疑問になるが、神々は人類から一切の対価を受け取っていない様に思える。祈りを捧げるのも願うのも、人類が勝手に行っている事だ。彼らが人類を助ける必要は一切無い様に思える。
だが、そうではない。彼らは魔力で肉体を構築している。なので原理的には、食事を食べなくても魔力さえあれば生存は可能なのだ。
そして神である。日々消耗する魔力は非常に膨大で、食事等で補給出来る領域ではない。
というわけで、人々の祈りとはすなわち、彼らにとっても生存の為に必要不可欠な物と言える。
わかりやすく言えば人類は神々に祈りや願い、信仰という食事を与え、神々は食事を与える人類を何時か起きる厄災や稀に起きる世界側の不具合から守るのである。共生関係が成り立っているのだ。
というわけで、神々も人類無くば生存が出来なくなる。無論、最悪は人間がベースにある以上はある程度魔力の補給が無くとも神々は生存出来るが、文明や人類という守る者の無い神々の生存を世界は許さない。
神々は人類が満足に生きる為に世界側の代行を行わせる為の代行者。その人類が居なくては神々が居ても意味がないのだ。
なので彼らもまた人類や文明の崩壊と共に死ぬのが、道理なのである。というわけで、神々は自分達が死なない為に、人類や文明を守らねばならないのである。
とはいえ、やはり人類が活動し様々な文明が会合を果たしていけば、文明が滅びたりする事はある。
こればかりは人間活動である以上、仕方がない事だ。神々とて止める方法は無い。
この時、不死身である筈の神々は死ぬのである。文明の死こそ、神々の死と言って良い。
とはいえ、神々はここでもまた、独特な力を持つ。
文明が死んだからと、神は必ず死ぬわけではない。文明の死が即ち、信仰していた者の滅亡ではないからだ。
例えば古代メソポタミアの女神イシュタルの様に、他の文明においても女神として崇拝される存在が居る。
こういう女神の場合、よほど特殊な条件が無い限りは別の文明においても神として信仰されている為、その文明の女神となる事で生存する事が出来るのである。
無論、そこで死ぬ事も出来る。これは世界側が神の自由として与えた選択肢だ。その場合、別の文明には新たな神が生まれるか、新たにその代替となる神が任ぜられる事となる。
とまぁ、ここまでは単独の星に限った神々を語ったわけであるが。実は本作では更にまた別に、星々を基盤とする神も存在している。
とはいえ、これはある星の人類が星の海に出た結果、人類の生息域の広がりにより神々の支配地域とでも言う領域が広がったというわけではない。
これは例えば今の地球文明の様に文明の発達により、人類が星の海に出れば当然の事と言えるだろう。
本作では他の星系においても文明は存在している、と規定されている。なのでここで言うのはそういった神とは別。宇宙全土を基盤として生まれる神だ。
これは例えば、ニャルラトホテプの様な所謂クトゥルフ神話の神々だ。
というより、本作中では現段階においてそれ以外に例示はされていないし、地球の属する世界では宇宙全土を基盤として生まれる神は彼らのみとなる。
この宇宙を基盤とした神は一つの世界につき、一つの神々しか存在していない。
彼らの役割はどこかの星の神々とは若干異なる。彼らの役割は、多岐にわたる。
例えば人類に試練を与える事も彼らの役割と言える。直接的な武力行使もあれば、智謀を張り巡らせて暗躍し、内部から争いを起こす様な物まで様々だ。人類と様々な形で敵対し、人類が一つになるのを促すのだ。
そういった面で言えば、彼らはある種星に生まれ人類を庇護する役目を負う神とは逆に、試練を与え成長を促す神と言っても良いだろう。
と言っても、試練である以上は失敗もあり得る。これに失敗した時、人類は問答無用に滅ぼされる事もある。
彼らは役職上、祈りを捧げられる事が無い事もある。なので彼らには予め単独でも生存可能なだけの力が世界側から与えられており、どこかの文明を拠り所としなくても良いのだ。
ここら、文明を拠り所としない所が宇宙を基盤とする神と星を基盤とする神との最大の差と言って良いだろう。
とはいえ、この試練を与える事だけが役割かというと、上述の通りそうではない。この神々の中には別星系に存在する文明との会合を満足に果たせるか、というのを見極める役目も存在している。
更には、人類に敵対するとは言ったものの本質的に彼らも神である為、これら全て人類を愛しての事だ。なのでもし万が一、何らかの理由で他の星系を基盤とする文明の妨害やアクシデントにより文明の萌芽や飛躍が妨げられる場合、彼らは宇宙全土を股にかける神として、仲裁や時として助力してくれる事もある。
無論、神としての自我がある以上、そういった役職を離れて一個人に入れ込む神も居て不思議はない。
あくまでも、試練を与えているのは神としての役割であり、個人の意志は無関係なのだ。
――分岐――
無し
お読み頂きありがとうございました。