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影の勇者の再冒険 ~~Re-Tale of the Brave~~  作者: ヒマジン
第41章 帰還への一歩編

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第712話 ニムバス研究所 ――真相――

 すいません。タイトル一字ミスしてました。

 ついにレガドから出された問いかけの大半を解き明かす事に成功したカイト達は、彼女の呼び出しを受けて再度第四層の彼女の下へと向かっていた。その道中。カイト達は一つの確信を得ていた。


「・・・なるほど。確かに、どうやら彼女がこの遺跡のメインシステム・・・レガドそのもので間違いないな」


 横を通り過ぎていった警備ゴーレム達を見ながら、カイトがつぶやく。今日第四層にはカイト達は誰も入っていない。であれば、警備のゴーレム達はまだ活動していて、カイトを目掛けて攻撃を仕掛けてくるはずだった。

 現にゴーレム達は普通に哨戒活動は行っていた。だが、まるでカイト達が護衛対象であるかのように、なんの動きも見せなかった。そして、もう一つ。ティナが入れていた事が何より、レガドが全てを司っている事に確信を持たせていた。


「これが、ここのゴーレムのう・・・出来るなら一体持ち帰りたい所じゃが・・・」

「今は、後にしろ」

「むぅ・・・」


 ティナは少し不満げに、古代遺産であるゴーレム達が通り過ぎるのを見送る。そして動かないのは、ここのボスである筈の巨大ゴーレムも一緒だった。


「おぉ! これが古代文明の超巨大ゴーレム! 心躍るのう! これが目からビィィム! 伸ばすな! ィィじゃ! さすが古代文明! わかっとるな! 口から」

「それ以上は危険だし、古いわ! どこで知った!」

「大人の事情なぞ余が知るか! 余は魔王じゃ! 魔王が法律守ってどーする! で、何処!? 綾音殿の書斎に決まっとる!」


 今までずっと見たい見たいと思いつつ叶わなかった巨大ゴーレムを間近で見て、ティナが転移術で各所を観察しながら興奮を滲ませる。本当に大興奮している様子だった。が、今はそんな場合ではなかった。というわけで、カイトが後ろに回り込んで、強引に回収した。


「はぁ・・・とりあえず、後にしろ・・・とりあえず、レガドが先」

「あぁ! もう少しだけ! もう少しだけで良いんじゃ! 目のビームの機構の解析を!」

「ダメだ。ガキかお前は」

「うぅー・・・」


 ハンカチがあればハンカチでも噛むかと思える程に悲しい様子で、ティナが引き摺られていく。まあ、今までずっと見ているだけで手にする事が出来なかったおもちゃ箱の中に居るのだ。今の彼女は正しく、子供と大差なかった。


「・・・なあ、レガド。聞いてるんだろ?」

『なんでしょうか』


 カイトの問いかけに応じて、研究所に備え付けのスピーカーからレガドの声が響いてくる。それを聞いて、カイトが続けた。


「こいつ、動力室かゴーレムの居る格納庫かに放り込んでていいか? まともに話ならんわ」

『・・・どうぞ』

「助かる」


 カイトの頼みを聞いたレガドはカイトの歩いていた丁度真横の扉を開いて、カイトはその部屋へとティナを放り込む。話にならないので格納庫を適当に見せてやる事にしたのである。


『おぉ! 二足歩行ゴーレム! これは凄い出来栄えじゃな!』

「やれやれ・・・もう少しで着く」

『お待ちしています』


 ティナの興奮した様な声を背景に、カイト達は歩き続ける。気が済めば彼女も追いついてくるだろう。そうして、更に少し歩いた所で、カイト達はレガドの下へとたどり着いた。


「はぁ・・・到着」

『お待ちしていました』

「貴方が、レガドですか?」


 響いた声に対して、旭姫が問いかける。今回は里のお目付け役という役割の為、剣豪・小次郎ではなくお姫様状態だった。


『ええ・・・改めて、挨拶をしましょう。私はレガド・・・かつてはニムバス研究所の統括システムと呼ばれていた人工知能です』

「ニムバス研究所・・・それが、この施設の本当の名前か。創始者、もしくは総責任者の家名にあやかったか?」

『ええ。本研究所の総責任者は代々ニムバス家が命ぜられていました』


 どうやらこの研究施設はニムバス家という一族が取り仕切っていたらしい。それを考えれば、総責任者の家名がニムバスで、幾つかの責任者にニムバスの名があったのは必然だったのだろう。

 中には有能だったから、というのもあるだろうが、一部は次の研究所の長としての実績作り、なのだろう。そうして、レガドが何処か懐かしげに告げる。


『ニムバス・・・その血は今でも引き継がれています。今ではニムスの名で』

「なるほど・・・ミトラの一族は元々はこの研究所の総責任者じゃった、というわけか・・・」


 武蔵は得心が行った、という顔で頷く。元々、このレガドにおいてはミトラの一族は神官的な役割の一族として通っていた。彼女の一族にしか、レガドの動きを制御できないからだ。これもまた、神秘性だった。

 それ故、里が独裁や内部分裂しない様に治外法権として神官の様な扱いを受けていたのだった。武蔵の世話を任されたのも、神官故だ。だが、それもさもありなん。彼女こそがこの研究所の総責任者の血脈、だったかららしい。


『ええ。それが数千年の代替わりの中で、忘れ去られたのでしょう。龍とて不老不死では無い。彼女は研究所の初代所長に良く似ていらっしゃる・・・まあ、龍なので5代程前という程度なのですが・・・』

「かかか。それはよかった。まあ、良いじゃろう。その謎が解けただけで十分じゃ。腰を折った続けてくれ」


 武蔵は自分の妻の血脈が分かった事を良しとして、レガドに先を促す。そしてそれを受けて、更に続ける事にした。


『はい・・・ニムバス研究所は、元々神の血を引くニムバスにより、創設されたものです』

「シャルがそうだと? 言っとくが、あれは処女だったぞ? ガキが居るはずも無いんだが・・・」

『いえ、違います・・・抱いたのですか?』

「うん」


 レガドの問いかけに、カイトがあっさりと認める。ことここに至ってまで逸らかすつもりはなかった。それに一瞬レガドはどうすべきか悩み、スルーする事を決めた。


『・・・まあ、良いでしょう。正確には太陽神シャムロックの孫です。かの神の正確な名はシャムロック・ニムエ。それの名を戴いて、ニムバスと。ニムスはおそらく原典に近くなったが故の名でしょう』

「なるほど・・・ということはもしかしてシャーロット・ニンバスは・・・」

『ええ。ようやくお気づきになりましたね。そう、ここに、シャルロット様はいらっしゃいました。大甥の要請を受けて、この研究所の隠蔽方法の開発に力を貸してくださっていました。私は彼女の加護を得て、目覚めました』


 全ての線が繋がって、カイトが大きく椅子にもたれ掛かる。とどのつまりは、待っていた理由は一つ。シャルの話をしたかったからだろう。そう、カイトは考えた。が、その予想は、大きくハズレる事になった。


「話したかった、って所か? オレと・・・昔話出来る奴は少なそうだもんな」

「ねー。どんな昔話する? ワイン飲めないけどワイングラス回すの好きとか?」

『いえ・・・そこに、私が今目覚めた事に関わりがる』

「うん?」


 レガドは自らが目覚めたのが今でなければならなかった、ということの答えをついに告げる事にする。


『私が眠りに落ちたのは、シャルロット様の力が弱まったが故です。この遺跡の隠蔽システムと私のメインシステムはシャルロット様の力で稼働している。それ故、今までは隠蔽システムは駆動していなかった』

「待て・・・」

「・・・それ、つまり・・・」


 カイトとユリィの顔に驚愕や喜び、様々な感情が浮かぶ。彼女の力が弱まったから、眠った。ならば、逆に目覚めたというのだから、それが意図する所はたったひとつしかなかった。


『ええ。彼女の目覚めが近づいている。私の目覚めはその予兆です』

「やっとかよ・・・お寝坊さんも過ぎるだろ・・・」

「うっぐ・・・」


 ユリィが涙ぐみ、カイトが目の端に涙を溜める。今まで300年と少し。ずっと待ってきたのだ。あと少しで、その待ち時間が終わるのである。とは言え、ならば、問いかけねばならないことがあった。


「で、何処なんだ? あいつの神殿は。オレは教えられてない・・・と言うか、聞ける状況になかった」

『・・・いえ、実はそこまでは・・・』

「お前も知らないのか・・・」


 古代文明の遺産で、なおかつシャルの加護を得ているのであれば知っているかも、と思ったわけなのだがどうやらここも手がかり無しらしい。


「はぁ・・・何処で寝てるんだか・・・」

『ただ、それがわかるだろう情報は、貴方に差し上げる事が出来ます』

「うん?」

『地図です。大昔のもので、大分と地形は変わっていますが・・・大昔、我々・・・今の貴方達がルーミア文明という文明が祀っていた神々の神殿の場所です』

「おぉ! これが過去のエネフィアの地図か! 余も初めて見るのう!」


 映し出された映像を見て、いつの間にかやって来ていたティナが興奮を露わにする。


「終わったのか?」

「うむ・・・で、これが数千年前の地図のう・・・」


 ティナは本当に興味津々という顔で、レガドが提示した地図を見る。地形は2000年以上も前故に大幅に変わっており殆ど役には立たないが、その代わりにルーミア文明がどういう形で広がっていたのか、その当時の地形はどうだったのか、という歴史学と考古学の分野から役に立つ。文化的にも貴重な資料だった。


「ふむ・・・この遺跡は余の発見した遺跡じゃな。製紙技術を見付けた場所か・・・であれば、ここがマクダウェルの中心に近い所じゃろう・・・であれば、ここがこうなって・・・」


 ティナはとりあえず出来る所から、推測を行っていく。こういう推測は彼女の最も得意とする所だ。


「ふむ・・・ここは今は湖じゃな・・・管理者がおらんようになって何らかの理由で沈んだか・・・あり得ん事ではない・・・ここは・・・んなもん存在しとらんかったはずじゃが・・・」

『2000年程前に大地震があった、と地層情報から推測が立っています。その当時はある神との戦争の真っ只中でした。地割れが起きて、沈んだのでは?』

「ふむ・・・地質調査も行わんとダメじゃのう・・・」


 どうやら幾つかの遺跡は時の流れで湖に沈んだり、地割れや地震で地面に飲まれたりしていたようだ。ティナは脳内で本格的かつ大規模な捜索を行う必要がある、と感じたようだが、とりあえず今はそれが重要な事ではない。


「召喚装置はこの遺跡で開発されたものか?」

『いえ。召喚装置そのものは極秘研究所で開発された物を、秘密裏に当研究所へと移送したものです。知っているのはニムバス研究所の中でも極限られた者しかいませんでした。極秘研究所の詳細は私のデータバンクにも記載されていません』

「やはり、か・・・」


 どうやらティナは召喚装置はここで開発された物ではない事を予想していたらしい。少しだけ苦い顔になる。魔道具だけがあって転移を引き起こす為の理論、そして最も重要な送還の為の理論はここには無いのだ。今後の冒険部の課題はその極秘研究所を探す事になるだろう。

 その為にも、この地図は非常に重要だった。調査の取っ掛かりになってくれる。それだけでも、ここまで来た甲斐が有ったというものだろう。


「極秘研究所の推測は出来んのか?」

『不可能です。装置そのものは今現在待機しているこの階層を通って搬入されましたが、詳細は不明。移送計画そのものも当時の最上層部・・・国としての、ですが・・・のみが知り、運び込んだ者達も自分たちが運んでいる物は動力炉の修復素材だ、というカバーストーリーしか知らされていませんでした』

「必然じゃろうな。ここには2つの当時最重要機密の研究結果が運び込まれておる。一番狙われやすい」


 ティナはレガドの言葉に、さもありなん、と納得する。ここには魔鋼鉄(アダマンチウム)までの精錬施設と量産設備、異世界からの召喚装置が揃っている。誰が国のトップでも、スパイには狙わせるだろう程の超重要設備だった。


「・・・む。そう言えば・・・異世界からの召喚にはサンプルが必要だった、と手記にある。そのサンプルも一緒に運び込まれおったのか?」

『ええ。召喚装置が仕様書通り、理論値通りの性能を見せた事を受けて、上層部は実験を承認しました。その実験には、この設備を使う事にされました・・・と言っても、すでに4代目の所長に受け継がれた後のこの設備ですが・・・』

「シャルはその時までここに?」

『いえ・・・その500年程前に彼女は浮遊大陸で降りています。再誕の為に眠りに就く必要がある、ということでした。召喚装置にはノータッチです』

「なるほど・・・あれは創設時の資料だったわけか・・・」


 カイトは自分が見付けた資料が最新の物ではなく、創設時の物だったと把握する。嘘を吐く理由は無い為、シャルはその頃にすでに降りていたというのは確かなのだろう。


『そこで、一つのサンプルが運び込まれました。エネフィアではない異世界・・・日本のかなり強力な魔道具、という所でしょう。それは今も地下の実験施設の中に安置されています』

「ふむ・・・持ち帰るべきか。それで? 何があったんじゃ? その話しぶりなら、その召喚で何らかの事故が起きた、と思うんじゃが・・・」

『ええ。その召喚実験の第一回目で、事故が起きました。確かに召喚装置は仕様書通りの性能を発揮しました。ですが、一つだけ、彼らも読み損なっていた事がある・・・それは、異世界の存在を自分達ならば御しきれる、と思った事です』

「呼んで、逆に滅ぼされたわけか」

『ええ。それが、先に述べた戦争です。戦争は数百年にも及んだ、と記録されています』


 何処か呆れた様なカイトの問いかけをレガドは認める。文明が栄華を極めていたが故の失態、だろう。驕った結果、自分達では御しきれない『何か』を呼び出してしまったのだ。


『呼ばれたのは、異世界の邪神とでも言うべき存在でした。破壊を撒き散らし、この遺跡の情報を手に入れてそのままルーミア文明の全てを破壊し尽しました・・・為す術もなかった。それが、『不滅なる悪意(シャギア・クルル)』。神話に語られる悪意を持った神様です』


 善神という生まれながらの善い神様というのは居ない。そして同時に、悪神という生まれた時から悪者という神様は居ない。だが、神様も人の一種だ。そうである以上、後天的に悪意を持つ神様、というのも存在していた。

 それが、『不滅なる悪意(シャギア・クルル)』だ。詳細は不明だった。本当の名前も誰も知らない。呼び出した際には狂っていた、と言われている。

 それを呼び出してしまったのが、この実験だったのだろう。ある意味、かつて翔が言った通り進化の果ての自滅だった。とは言え、そうなってくると少しおかしな所があった。


「神が呼ばれた? 神は世界に属する者じゃ。異世界へは行けないじゃろ」

『我々も、そう思っていました』


 レガドがティナの言葉を認める。どうやら、そこらは一致した認識だったらしい。そして、今でも無理だ。普通神様は異世界に呼べない。神様は存在の根っこがその世界に属している為、その世界から動けないのだ。


『神様は世界に属するが故に呼べない。そう考えていた我々ですが、どうにも何らかの事象が折り重なった事により、その道理が外れてしまったのでしょう』

「なるほど・・・地球側の偶然に加えて、こちらで呼び出そうとした事によって、狂ったのかもしれんな・・・」


 レガドの推測を受けて、ティナが更に推測を加える。本来起きる事の無い事が起きたが故に起きた異常。そう考えれば、狂っていたというレガドの言葉にも筋が通った。と、その推測に対して、カイトは別の事に疑問を持った。


「じゃあ、奴は日本から来たってのか? 悪いが、奴の名をオレは知らんぞ。少なくともヒメちゃん・・・総トップである天照大御神も知らんだろうし、そんな事があった、とは聞いていない」

『そうでしょう・・・日本が属する世界の何処かから、と言うべきでしょう。我々にはそれしかわからなかった。少なくとも、日本ではない。我々は日本から呼ぼうとして、何かを失敗した・・・幸い、『不滅なる悪意(シャギア・クルル)』は他の大都市の方に目を向けて、航行不能にするだけでここの完全な破壊は避けた。自らが帰る為に、と破壊しなかったようです。その時の破壊から生き残ったのが、当時のニムバス家の令嬢やその幼馴染達、それらの教育者だった者達極少数・・・それが、今のレインガルドになった、というわけです』


 レガドは何があったのか、を一通り語り終える。これが、この浮遊都市レインガルドの創設の秘密にして、古代ルーミア文明が滅んだ理由だった。そうして、その説明を聞いたカイトが問いかける。


「ということは、召喚装置は今でも『不滅なる悪意(シャギア・クルル)』の居た所に設定されたまま、というわけか?」

『そうなります。そのデータを流用して送還装置を起動したかったのですが・・・装置を扱える研究者が殆ど殺された事と、『不滅なる悪意(シャギア・クルル)』との戦いに身を投じたシャルロット様、シャムロック様の為に本施設の機能を低下させる事にしました。その甲斐あってか奴は貴方の知る通り、封ぜられた』

「研究者が殆ど殺された? じゃあ、どうやって奴は帰るつもりだったんだ?」


 カイトの更なる問いかけに、レガドが何処か嘆きの色を見せた。ここら、彼が一概には狂っていたと言い切れない所だった。


『召喚装置の実験に携わった研究者の一部を洗脳し、自らの忠実な人形としました。その中に、送還装置と召喚装置の再設定が出来る者も・・・当時の所長も含まれています。今なお、彼らは奴が何処かに作った神殿の中に囚われたままの筈です』

「これだから知恵のあるバケモンは困るんじゃ・・・」


 ティナは狂っていながらも理性を失っていなかった神に悪態をつく。何を考えているのかはわからない。もしかしたら真っ当な思考も失われていた可能性もあるにはある。が、それにしたってやっていることから考えれば、元々あまりよろしくない神様だったのだろう。


「であれば、召喚装置はいじらない方が得策か」

「じゃろう。もし弄って要らぬ事になれば、もっと悪い神が呼び出されるやもしれん・・・それに、必要も無い。余らに必要なのは送還装置じゃ。そちらは、日本の設定のままだったんじゃな?」

『ええ。召喚実験の前段階で行った実験で取り寄せられたサンプルによって、日本の現在地は特定出来ていました・・・案内します』

「よし!」


 カイト達にとって、これが何よりもの朗報だった。アウラも言ったが、まず調べるべきは地球が何処にあるか、だ。それがわかっているのは何よりも幸運だった。そうして、カイト達はレガドの案内の下、送還装置と言われる装置の場所にまで移動する事にするのだった。

 お読み頂きありがとうございました。

 次回予告:第713話『召喚・送還装置』

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