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影の勇者の再冒険 ~~Re-Tale of the Brave~~  作者: ヒマジン
第53章 ラエリア内紛・序編

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第988話 失敗

 バリーの来訪から明けて翌日の朝。カイトは結局、一夜を執務室で明かしていた。それほどまでに、この案件は重大な要素を孕んでいた。


「・・・朝か・・・」


 結局、答えは出なかった。利益を見れば、受けるべきだ。が、人選については相当練らねばならないだろう。


「ふーん・・・勇者カイトとか言われてるけど、やっぱ大人になったんだねー」

「灯里さんか・・・嘆かわしい事に、こちらでの武勇伝は伝わる通りなので」


 カイトは灯里の言葉に笑いながら、疲れた身体を労る様に深く椅子に腰掛ける。それに、灯里が机に腰掛けて問いかけた。


「昨日の夕方に校長から明日の昼に職員全員に緊急招集があったけど、それ?」

「それだよ・・・かなり面倒な話になってる」

「そっか・・・あ、そだ。あれ、試作品出来上がったけど持ってく?」

「あれ?」

「縮退炉」

「ごふっ・・・」


 カイトがむせ返る。縮退炉とは、いわゆるブラックホールを利用した動力炉の事だ。詳しい原理はここでは述べないが、単純には小型ブラックホールに物質を突っ込んでそれをエネルギーとして取り出すという動力炉だ。超未来の産物であった筈だが、魔術の応用を行った事で試作品が完成したのだろう。


「あっはは。驚いた?」

「そりゃ驚くわ・・・何時からここは22世紀の未来世界になった?」

「あはは。そじゃないよ。元々、魔術的にはブラックホールは簡単に生み出せたんでしょ?」

「簡単っつっても土系統魔術のかなり上位の攻撃魔術だけどな。高位魔術に属している」


 カイトは灯里の言葉に肩を竦める。彼の言うとおり、実は魔術を使えばブラックホールを生み出す事は不可能ではない。と言ってもエネフィアでその魔術が開発されたのは300年前で、開発者はティナ、発案者はカイトという何時もの組み合わせだ。


「となれば、ホーキング放射やらブラックホール熱力学は私の専門分野に近いからね。CERNからも定期的にデータは受け取ってたしね。後はティナちゃんの協力があればブラックホールは安定させられたし、測定器とかも揃ってる・・・縮退炉の試作品ぐらい出来るよ」

「お、おう・・・いや、確かに正しいっちゃ正しいんだが・・・」


 カイトは悩みも忘れて半ば笑いながら頬を引き攣らせる。確かに、灯里ならば可能だ。そして幸いな事に彼女の研究でのデータのバックアップは彼女の仕事で使う個人用のPCにあり、それは天桜学園に存在している。

 地球での研究データがあり、異世界にはブラックホール安定化の技術があるのだ。そもそも天桜学園が転移した時点で縮退炉を作るのに必要な状況はかなり揃っていたのである。そうして困惑するカイトに、灯里が微笑んだ。


「うん、良し。ウチのカイトはそうで良いのよ。あんま深く悩まない」

「・・・はぁ。だから未確認生命体Aなんだよ、あんたは」

「ひっどいなー」


 この一晩はなんだったんだ、とカイトは肩の力を抜いた。少なくともかたっ苦しく考えるのだけは止めた。なるようにしかならないし、そもそも己一人で考えてなんとかなる事でもない。どうやら、思考が泥沼に嵌ってしまって居たようだ。

 有用性はかなり高いが駄目だった場合は諦められる事だ。ハンナの事があって行きたい、という気持ちが先行しすぎたようだ。絶対に行かねばならないわけではない。そもそも元々プランには無かったのだ。無くても帰還は可能ではある。勿論、あれば良いというのも事実だ。


「で、どうするの?」

「ちょっと寝てくる」

「へ?」

「結局色々考えてたら寝そびれた・・・魔術で時間狂わせて寝れば5分で6時間ぐらいにはなる。何時もやってるから気にすんな」

「・・・どっちかって言うと私はそろそろあんたのぶっ飛びっぷりに呆れたいかなー」


 あはは、と灯里がカイトの言葉に笑い声を上げる。やる気になった途端、呆れる様な事をやり出すのがカイトの在り方だ。それはそれでいつも通りと言えるが、まだこの程度は序の口だろう。そうして、カイトはしばらくの間床について昼からの会議に備える事にするのだった。




 そんな会話から、数時間。カイトは皇国との前段階のやり取りを終えて、学園の会議室に居た。そこでバリーからもたらされた依頼の内容を語っていたのである。


「『大地の賢人』・・・彼とのアポイントを取れる機会は今後おそらく、あり得ないと考えて良いでしょう。勇者カイトさえその知恵を借り受けた大賢者・・・星と一体化しているに等しい彼の知恵を借りられるのなら、我々の活動に飛躍が付けられるでしょう」

「遺跡の調査で十分ではないのかね」


 カイトの説明に対して、教師の一人が問いかける。その顔にはやはり、明確な反対の意思が滲んでいた。それにカイトはやはりそう考えるよな、と思うだけだ。


「いえ・・・遺跡にも確かに転移術の知識が眠っている可能性はあり得ますが、彼の重要度がそれに劣るわけではない。本来、彼との謁見は不可能と思うが故に当初の工程表には入れませんでしたが・・・その可能性があり得るのであれば、是が非でも謁見しておきたい相手ではあります」

「それほど、なのかね。わざわざ紛争地へ赴かねばならないほどの」

「ええ・・・さて、一つ問いましょう。転移術、と呼ばれる魔術はご存知ですか?」


 カイトは投げかけられる疑念の眼差しに対して、逐一問いかけられる前に逆に問いかけを行う。それに、灯里が口を開いた。彼女は謂わば冒険部の技術顧問だ。この場に教師としてと同時に、技術者として参加していた。


「転移術・・・空間系・置換系複合の魔術。その中でも最難関とされる魔術ね。魔術全体として見ても最高難易度の魔術と言われ、使いこなせる事は魔術師として超をいくつ付けても足りない程の一流の証とされる魔術・・・難易度から、世界を改変する魔法一歩手前とも言われる魔術としては最高難易度の物」

「そして同時に、軍事上の理由から術式そのものが国によって厳重に秘匿されて管理される物の一つでもある」


 灯里の言葉を引き継いで、ティナが軍事上の都合を告げる。これ故、冒険部はどれだけ頑張っても転移術を手に入れる事は出来ていない。いくら金を積んだ所で何処も売ってくれないのだ。皇国とて転移術の術式を保有しているが、軍事上の理由を盾に教授を拒否しているのである。

 勿論、これは単なる表向きの理由でカイト達は知っているので皇国としても別に気にする必要もない理由なのだが、それでも冒険部が公然と所有しては可怪しい魔術である。それ故、公には誰も習得していない事になる。この転移術の入手が、冒険部の遺跡探索の目的の一つでもあった。

 それは勿論、難しい。もし転移術の記されている遺跡があったとて、それは大半が国が把握していることだろう。故に誰の手も加わっていない遺跡を見つけ出した上で、当たりに賭けねばならないのであった。この案件がどれだけ有用なのかというのは、それだけでわかろうものだった。


「彼は、それを教えてくれる可能性がある人物の中で最も可能性が高い人物に位置しています。彼は精霊の一人。故に軍事上の面や国家間の軋轢には左右されない。勿論、彼に認められれば、という前提条件に加えてこちらが習得可能なだけの技術力を有していなければならない、という問題はありますが・・・」


 カイトは改めて、彼の有益性を語る。『大地の賢人』とは精霊だ。それ故、人の組織や人の手が影響させられる存在ではない。彼が良しと判断して教えたのであれば、転移術を合法的に所持出来る理由になり得る。

 そしてそれは同時に、地球へ帰還する為の難関の一つを突破出来る事に等しい。その有益性、そして今後の冒険部の活動における有用性は計り知れない。

 今後を考えれば、このリスクは負うべきリスクだった。が、それでもやはり問題になってくるのが、紛争という存在だ。人と人が殺し合う。そこへ人員を送り込むという決断が、何よりもネックになっていた。


「いや、それはわかっているよ。それがリスクに見合った物であるのか、というのを・・・」

「ですから・・・」


 カイトは何とか、説得を試みる。ここをクリアしなければ、次へは行けないのだ。そうして、その後も説得は続いていく。


「だが、もし行くにしても人員はどうするのかね」

「その場合は、男子限定の志願制を採用するつもりです」

「志願制と男子限定・・・かね?」

「ええ・・・敵が敵ですから」


 カイトは一気に冷酷さを増す。彼は何度も、千年王国に苦渋を飲まされてきたのだ。どうやらその私怨が思わず、表に出てしまったようだ。


「っ・・・」

「敵は一国の腐敗の頂点・・・下衆の極みに居た様な連中です。本来なら、戦わない方が良い相手です」


 カイトは冷たい雰囲気を纏ったまま、断言する。それは彼自身が心情としては反対である事を如実に表していた。そうして、彼は語らねばならない事を語っていく。


「捕まればどうなるか、というのは想像したくもない。知りたくもない・・・向こうで情報屋に接触しましたが・・・その情報の中には知らない方が良い事は山ほどありましたよ。底辺の底辺。尊厳のかけらも無い悪道に住む奴ら・・・自分が糞の上に立たされた事を否応なしに理解させられる」


 カイトは千年王国に蔓延っていた悪徳と背徳を吐いて捨てる。カイトが接触したのは300年前だが、シャリクが事を起こした事を考えれば、そしてハンナの生まれを知れば、今も大差ない事は想像に難くはない。いや、悪化してさえいるのだろう。吐いて捨てたくなるのも無理はなかった。


「天音くん」

「どれだけ腐って悪を醸造出来ればあそこまでクズに堕ちられる? はっ。何度殺したいと思わされたか・・・正直、聞いた瞬間は吐いたな。その挙句、情報屋は笑ってこれで入り口だと告げる。あの国の腐敗の頂点ってのは下衆ってのじゃあ言葉が足りな」

「カイト!・・・少し落ち着きなさい。貴方が何を見たかは、私達にはわからない。少なくとも、嘘ではないんでしょう。それはわかったから、とりあえず落ち着きなさい」

「っ・・・失礼しました。感情が昂ぶったみたいです」


 灯里の強い叱責の言葉に、カイトは己が相当な殺気を放出していた事を悟る。教師達の大半がカイトのあまりの殺気に正常な思考を奪われ呼吸が荒くなり、話を聞けていなかった。

 とは言え、悪いことだけではなかった。灯里の言うとおりこれが何ら虚飾の無い真実だとわかったからだ。が、それ故に悪かった。薬はすぎれば劇薬になる。効きすぎたのだ。なんとか落ち着きが取り戻された後、教師の一人が怯えながら告げた。


「・・・で、ではやはり行かない方が良いのではないか?」

「そう・・・ですね。機会はこれだけとは限らない。一度考え直した方が良い」


 しくじった。カイトは内心で盛大に臍を噛む。元々、大大老や元老院には多大な嫌悪感は抱えていた。そしてハンナの件もある。カイト自身、あまり正常な判断が出来ていなかったのだろう。内心の怒りを抑えられなかったようだ。

 唯一幸いな事と言えば、教師の大半が話の中身を大半理解出来ていなかった所為でなぜこれほどの怒りをカイトが得たのかわからなかった事だろう。


「ちぃ・・・」


 カイトは密かに舌打ちする。彼自身、行かない方が良いと思っているのは事実だ。まだ、悩んでいる。ハンナの事があっての強く推しているだけだ。

 が、これ以上は一度落ち着くべきだろう、と思い議論から離れる事にする。そんなカイトを見たからだろう。桜田校長が口を開いた。


「ふむ・・・とりあえず今日は閉会にしよう。天音くんも唐突な事で疲れも溜まっているのだろう。ここ数日、彼はこの数ヶ月の総仕上げに忙しく動いていた。昨日は天城くんの祝い事を抜けての事だったとも聞いている。少し落ち着く時間が必要だろう。本件は一日で出せる話ではないし、出す必要も無いのだろう?」

「・・・ええ、バリー少佐はしばらくは街に待機している、と」

「うむ・・・それに、皇国の方とも話し合う必要があるじゃろう。我々の意向一つで結論を下せる話ではないし、出すべきではない。明日、皇国よりの使者も参られる。そこで彼らの助言を受けつつ、最終的なジャッジを下すべきじゃろう」


 桜田校長が中座を提言する。議論の開始から、すでに5時間強。まだ夏が近い故に日は暮れていないが、カイト達が帰還するならそろそろ戻らせるべき時ではあった。

 なお、皇国からの使者が明日になるのは今回の出来事が急だった事と皇国としての対応を話し合うのに時間が必要だったからだ。昨日から夜を徹して、皇国の上層部でも対応が話し合われているらしい。

 カイト達は学園としての方針の大筋を決める為に、今日は集まっていたのであった。そうして、一度カイト達は学園からマクスウェルに戻る事になるが、その最中でカイトは灯里から睨まれた。


「カイト? わかってるわよね?」

「ああ・・・はぁ・・・」

「・・・そっか。なら良い」


 わかっていないなら叱責しようと考えていた灯里だが、カイトの落ち込み方から己で理解出来ているとわかったらしい。教師モードから何時ものおちゃらけた様子に戻った。彼女は基本、カイトに甘い。ゲキアマと言っても良い。そうして、彼女がカイトへと問いかける。


「相当、むちゃくちゃなの?」

「・・・灯里さん、アメリカのスラム街に行った事あるんだっけ?」

「行きたくはなかったけどね。ま、あそこは行くべきじゃないねー。カイトだから言うけど、視線の下衆い事下衆い事。実際、何度か危うかったしねー」


 灯里はカイトの言葉を認める。ここらは、アメリカ政府と彼女の間で繰り広げられた暗闘があるらしい。詳しい事は語られないのでカイトは知らない――フリをしている――が、この通り無事なので彼女が何らかの対策を打ったのだろう。


「一応、弟分としちゃそう言う危ない橋は渡らないで貰いたいんですが・・・」

「お前が言うな、こんにゃろめ!」

「いってぇよ! って、胸当たってる当たってる!」


 灯里はカイトの頭を小脇に抱えてつむじの部分にぐりぐりと拳を押し当てる。と、そんな何時ものじゃれ合いを少し行った後、カイトが話題を元に戻した。


「いてて・・・とは言え、それ以上の屑しかいねぇよ。犬畜生の相手をさせ、とかが常習的に蔓延ってた所だ。しかも裏でもまだこれで入り口ってな」

「うわぁ・・・それ、多分地球なら裏物とかなのに・・・」

「ははは。オレが見た中で結構最悪だったのは魔物の相手をさせてた奴らだな。ガチ皆殺しにしてやろうって思ったわ。と言うか多分、ウィルとおっさんに止められなかったらオレとルクスでカチコミ掛けてたな、あれ・・・まぁ、おっさんは更にえげつないのも見た事あるらしいけどな。流石にそりゃ知らね。知ってたら止められても確実に二人でカチコミ掛けてただろうし。今思えば、やっときゃ良かったかもなぁ・・・」


 カイトは吐き捨てる様に語る。と、そんなカイトに対して、桜が問いかけた。


「・・・あの、カイトくん?」

「ん?」

「・・・私達じゃ駄目なんですか? いえ、心配してくれているのはわかっているんですけど・・・」


 彼女もあの時は言えなかったのだが、やはり女は駄目、と言われて少し怒っている様子だった。男女差別というわけではないが、ただ守られているだけの様な気がしたらしい。それに、カイトは語れる所を語っておく事にした。フォローも無いではそう思われても仕方がないからだ。


「・・・駄目ってか桜は却下だな。いや、桜だけでなく瑞樹も魅衣も由利も灯里さんも、勿論、実力も戦場の経験もあるだろうリィルもカナンも、なんだが・・・」

「?」


 少し苦い顔で頭を掻いたカイトに対して、桜が首をかしげる。まだ、桜を含めた部分――灯里を含めても――だけならカイトの女だから、という事で理解出来る。が、それ以外は彼とそう言う意味での関係が無い。何らかの理由があるぐらいはすぐにわかった。


「変態が居るんだよ。ガチクズって噂のな。そいつと一戦交える可能性が非常に高い。まぁ、オレが始末つけるっちゃあ、つけるんで問題は無いんだろうが・・・とりあえずやばい変態らしくてな」

「へ、変態・・・」


 瞬が頬を引き攣らせる。カイトが変態と言うのだ。よほどと思ったらしい。が、彼の想像を遥かに超えた所に、人の悪徳の果ては存在していた。


「人形愛好家。詳しい事は聞いちゃいないが・・・おそらく、そう言う意味なんだろう」

「人形? っ・・・まさか・・・」

「うわぁ・・・ガチクズじゃん・・・引くわー」


 桜と灯里はどうやら、即座に答えに気付いたらしい。顔を盛大に顰めていた。が、瞬は理解出来なかったようだ。良くも悪くも、彼はある種の想像力に欠けているのだろう。


「どういうことだ?」

「・・・女の子の剥製を作ってんじゃないか、ってのがオレの予想だ。そして、聞いてる限りではそうなんだろうな・・・もっとやばいのもあるっちゃあるが・・・そこまでは至ってほしくはないな」

「なっ・・・」


 瞬が思わず足を止めて絶句する。そんな趣味があるとは想像さえしていなかったらしい。


「理解したか? 捕らえられて陵辱程度なら、まだ良いんだよ。敵はそう言う奴だ。オレに虐殺やれと?」


 カイトは笑ってどこか揶揄する様に桜に問いかける。もし桜が囚われれば、カイトはその瞬間に全能力を解放して一気に攻め込むだろう。彼はそんな男だ。そしてこれに、桜は首を振った。カイトがそうしてくれるのは嬉しいが、それ故にここでわがままを言うわけにはいかないとわかったのだ。


「いえ・・・」

「ってことで、女の子はお留守番。別にウチにも女の隊員居るからいまさら女に戦場に立つな、とかは言わねぇよ。怖いのは捕らえられる事。今の桜達の実力とそいつの実力を比べて、今回は却下ってわけだ」


 カイトは改めて、男子限定にした理由を語る。そしてこれは関わる事になった場合には内々だが語っておくつもりだった。そうして、カイト達はそんな話をしながら、マクスウェルへと帰還する事になるのだった。

 お読み頂きありがとうございました。

 次回予告:第989話『己の意思で』

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