前編
ボクはゲンさん。棒人間なんだ!
前はね、ちゃんとした人間だったんだけど、気がついたらメタルスライムに生まれ変わって、世界を滅ぼしたり、星として輝いてみたりと大活躍!
だけど、太陽に飲まれて死ぬ直前に、「もっと平和に、小さな幸せを噛み締めて生きたいから、次は人間に生まれ変わりたい」って願ったんだ。
でもね、次に目を覚ましたら、二頭身の棒人間になってたの!
本当は上流階級で金持ちで八頭身、賢くて誰よりも強くてモテモテのイケメンにして欲しかったんだけど、なっちゃったものはしょうがないよね。
それに、ボクは棒人間をちょっとだけ気に入ってるんだ。
だって、歩けるし喋れるし、何かを食べれるし、誰かを触っても何もないんだよ!
レベルアップすると棒をゲットできて身長も伸ばし放題、人間扱いされないから税金もいらないんだ! すごいでしょ?
しかもボクは、可愛すぎる嫁 (仮)のカルミナと絶賛同棲生活中!
カルミナはね、ボクの一番の理解者で、今のところボクを唯一 人間扱いしてくれる貴重な存在な上に、外見はめちゃくちゃ好みだし、精神年齢が高いからか、ボクがちょっとイタズラしても怒らなくて優しいんだ。やりすぎるとお仕置きされちゃうけどね!!
ようやくボクにも春が来たんだ! 長かった!
……百五十六億年もかかったよ。いくらなんでも長すぎじゃない?
そんな幸せいっぱいの日々にも、一つ困ったことがある。
何かって? それはボクの飼い主として頂点に君臨しているファンシー美少女・リリカの存在。
ヤツはボクの自由を奪い、男としての尊厳を失わせる。
リリカがボクを監視している限り、ボクの目的は達成されないんだ。
だからボクはリリカを闇に葬ることも考えたよ?
でも、それはやっぱり無理なんだ。ボクいちおう自分からやろうと思ってヒトをアレしたことないし、それに美少女は大切にしなきゃいけないでしょ?
えっ、別に、リリカを敵に回したら怖いとか思ってないよ?!
ボクがレベルアップ棒で体を魔改造しようとするとリリカが笑顔でへし折ったり、手刀で切断してくるのとか、別になんとも思ってないから!
レベルアップ棒、略してレア棒は超硬合金ダイヤチタニットをトマトのごとくスライスできるぐらいに硬いのに……なんなのあの娘 (震え声
ボクたちは三人で、仕事斡旋センターのちょっと危険な害獣討伐依頼をこなしてるよ。
カルミナは見た目が変わっちゃったから占い師を休業してるんだけど、元々がサバイバル生活を長年していたということで、めちゃくちゃ強いんだよね。
もちろんボクも強いよ! 最強チート棒人間だもん!
リリカはサポートとか罠とか色々としてくれるけど、カワイイ害獣は退治しちゃだめなんだって。
え? かわいい? これが? っていうような害獣なんだけどね。微妙なかわいらしさが好きなんだよね。リリカは。
今日も害獣討伐の依頼がないか、仕事斡旋センターをチェックしに行ってきたんだ。
あらかたボクたちが討伐しちゃったから、残念ながら仕事がなかったけど、カルミナが商店街のお肉屋さんでコロッケを買ってくれたよ! やったね!
なんだか子供扱いされてる気がしないでもないけど、お肉屋さんのコロッケっておいしいんだよねー。
ボクはカルミナに食べさせてもらわないとご飯が食べられない体質だから、カルミナに抱っこされながらコロッケを食べ歩いてると、珍しいことに憲兵さんが歩いてきたよ。
憲兵さんっていうのは、ちょっと偉いおまわりさんみたいなので、完全武装しててカッコイイんだ。
ボクが憲兵さんをじーっと見ていると……あれ? リーダー?!
リーダー。それはボクがメタルスライムだった頃の心の友。
ぼっちのボクに声をかけてくれたりとか、話しかけてくれたりとか、気持ちをわかってくれたりとか、とにかくボクの心の支えだった人だよ!
ボクが完全ぼっち状態で百五十六億年過ごせたのも、空を見上げれば心の友の顔が……あっ、目から心の男汁が。
「また会えたね、リーダー! 心の友!!」
「のわっ?!」
ボクが感極まって飛びつくと、リーダー (っぽい憲兵さん)は左腕でガードして、ボクはダッコちゃんみたいになった。
ダッコちゃんっていうのは、コアラみたいに腕にしがみつかせることができるビニール製の人形のことだよ。ボクがちゃんとした人間だったとき、たまにお祭りの露店で見かけたなァー。
「いったいなんだ?」
「すいませーん、この子、うちのペットなんですうー。」
「ペットじゃないから!! ボクたちはね、心の友なんだよ! 仲良しなの!」
ボクはリリカを牽制しつつ、リーダー (っぽい憲兵さん)をじっと見る。ちょっと困ってる。
そりゃね、リーダーに似てるってだけで別人だからね。わかってるよ!
本当のリーダーは、あの時ボクと一緒に太陽に溶けたんだ。切ない。
「ハハハ、そうか。俺と心の友かー。嬉しいよ、ありがとさん。」
「えっ!」
なんということでしょう! リーダーに似た憲兵さんは、ボクの頭を撫でながら豪快に笑ってくれたよ。
自分で言うのもなんだけど、得体のしれない棒人間と心の友で嬉しいって、なかなか言えないよ!? やっぱりリーダーに似てるだけあるね!
「ボクは棒人間のゲンさんだよ! よろしくね!」
「よろしくな。俺はリード。憲兵隊の副隊長だ。」
なんてこった。リーダーっぽい人はリーダーじゃなかった。副隊長とは……!
名前の語感はリーダーに似てる。だからなんだ。
いや、今が副隊長ってだけで、将来的にはきっと隊長になれるはず。
そう、隊長 (予定)なんだよね。近未来には隊長になってる。だからリーダーでいいんだ。
「だからね、ボクはキミをリーダーって呼ぶよ!」
「ん?よくわからんけどアダ名までつけてくれるのか。ありがとな。」
「リーダー!」
「ゲン!」
ボクとリーダーはがっしりと抱擁を交わした。リーダーはノリのいい人みたいだ。さすが心の友だね!
カルミナは色々と理解してくれてるようで、微笑ましく見守ってくれてる。リリカは……呆れた目で見てる。
「ねえゲンさん、そのオジサンと知り合いなの?」
「もちろん初対面だよ!」
リリカにはまったくわからないよね。こればっかりは、説明が難しいよ。めんどくさいし。
うん、めんどくさい。ごめん、リリカに説明はめんどくさい。
たぶん説明してもほとんど聞いてないと思うし。いいよね。
「お嬢ちゃん、俺はオジサンじゃない、オニーサンだ。これでも二十三歳なんだぞー。」
「にじゅうさんだからオニーサンってこと?」
「シャレじゃないからね? おやじギャグとかじゃないからね?」
「あれ、なんかコントが始まったよ?!」
「そのようじゃな。」
カルミナはやっぱり微笑ましそうに見てる。
元の年齢を考えると、曾孫たちの会話みたいなものなんだろうね。
あれ?カルミナの元の年齢っていくつだろう。女性の年齢って聞いたら怒られるよね。
永遠の十六歳とか、八十五回目の十七歳とか言わなきゃいけないんだよね? 足し算できないよ!
「いやー、でも珍しいな。」
「ボク? 棒人間とか珍しいよね。」
「そっちじゃなくて、憲兵隊なんて普通は怖がるだろ。女子供に話しかけられるなんて始めてだ。もちろん、心の友だとか言ってくる奴なんて皆無だからなー。」
リーダーは照れながらも嬉しそう。それを見たボクも嬉しくなるってもんだよね!
憲兵隊が怖がられるってのはわかるなー。何も悪いことをしてなくても、おまわりさんがいるとちょっと隠れたくなるのが小市民ってもんだよね。
ボクは子供の時、ワーッて手を振って、敬礼してもらうのが好きだったなー。
手を振るとおまわりさんが喜ぶ、やる気が出る、より町の平和が守られる、おまわりさん人気になる! っていう、好循環ループが世の中に蔓延したらいいとボクは思うよ。
まあ、大きくなったらパトカー見ると道変えてたんだけど。
「リーダーはいい人って、ボクはわかってるから!」
「ありがとな。いい人って女に言われると地味にヘコむけど、ゲンなら素直に喜べる。」
「いい人なんだけどねぇー。」
「おいやめろ。」
またリリカとリーダーのコントが始まったよ!
なんだか、リリカがいつもと違ってちょっとトゲトゲしいんだけど、リーダーが明るく柔らかく受け止めてるからコントになってる感じ?
いったいどうしちゃったの? ボクはカルミナの側に戻って二人を観察してみた。
「ゲンさんのせいじゃぞ。」
「えっ、ボクのせい?!」
「そうじゃ、ゲンさんを拾ったリリカより、わしやリーダーに懐いとるからな。わしはリリカとは幼い頃からの知り合いじゃ。ゲンさんの命を救っている立場でもある。だがの、初対面のリーダーに懐いとるのは、リリカにとって納得ができんことなのじゃ。」
カルミナには不思議な力があって、記憶や考えてる事を見たりできる。
だからカルミナはリリカに聞こえないよう、ボクに小声で教えてくれた。
そうだったのか。リリカはボクに懐かれたいんだ。
そのわりには、ボクにトラウマを植え付けてるだけな気がするんだけど?!
「ま、まあ、リリカは良かれと思ってやってるようじゃからの。」
「普通の動物なら二十五回は死んでるけどね……。」
「ゲンさんで良かった、と言うべきか……。」
ボクがリリカの所にいるだけで、二十五匹の生物を救ってるんだ。そう考えると、ボクにも存在価値があるんだなーって。
思わないから!! こわいだけだから!!
「まあそうじゃな、でも、リリカに優しいところがあるのも知っておるじゃろ。」
「うん、そうだけどさ……。」
「ともかく、リーダーに相手させ続けるのも可哀想じゃ。」
カルミナとボクは、コントを続けるリリカとリーダーの間に割って入った。
リリカは不満そうで、リーダーは楽しそうだった。ボクの心の友はすごいなー。
「リリカよ、そろそろ行くぞ。仕事の邪魔になるといかんでな。」
「はーい。」
カルミナに対しては、リリカはけっこう素直だよね。
きっとカルミナに反抗的な態度をとったら、リリカはまたお母さんからお尻を叩かれてしまうに違いない。リリカのお母さんは、カルミナに恩があるみたいだったからね。
「ねえリーダー、今日は何をしに来たの?」
「あー、魔族の事件が最近多くてな。見回りだ。」
そう言って、リーダーはちらりとカルミナを見た。
カルミナは魔族と似たような色の髪と目をしてるらしいよ!
ボクは今のところ魔族を見たことないから、詳しくはわかんないけどね。
「カルミナはボクの嫁だよー!かわいいでしょ!」
「そっか、嫁かー。羨ましいな!」
「えへへー。もっと羨んで! 異ながって!」
カルミナは少し緊張しかけたけど、リーダーの様子を見てすぐに拍子抜けしてた。
昔に過去に魔族と疑われて迫害され続けた経験があるから、色々と敏感なんだろうね。
もしボクの目の前でそんなことがあったら、ボクが守っちゃうよ!さあどんとこい!
いや、そんなことより、カルミナはボクの嫁発言を否定してない。これはもう決まりなんじゃない?
「ボクの嫁 (仮)」の (仮)を外してもいいんじゃない?
「まぁ、闇の帝王が侵攻してくるかも? って事があってな。ゲンたちも何か怪しいものを見たら教えてくれよな。」
「うん! 任せてよ!」
「じゃ、またなー。」
リーダーは手をひらひらさせて行っちゃった。
闇の帝王ってなんぞや? 夜の帝王なら銀座にいっぱいいるけど。
カルミナは帽子やフードで目立たないようにしてるけど、変な目で見られることもある。
まぁ、めったにないけど。だって、ボクやリリカのが目立ちまくるからね!
それなのに、リーダーはすごいな。カルミナを見ても、ボクの一言で疑わないで行っちゃうんだもん。
とくにボクは自分で歩いてるとね、もう注目の的。すごいよ。
抱っこされてる時はあまり気付かれないんだけどね?
やっぱりボクのカリスマ性が滲み出ちゃってるんだろうね。熱い視線で火傷しそう。
あ、すみません。調子に乗りました。
すっごい胡散臭げな目で見られてます。動き回る棒人間、めっちゃ怪しいです。
動きまわって喋る怪しい棒人間も受け入れるリーダーの懐の広さってすごい。すごすぎる。
ボクもあやかりたいもんだね! 頑張るぞ! おー!
一人で盛り上がって走りだしたボクは、路地から出てこようとした人とぶつかってしまった。
いわゆる、右直の事故ってヤツだね! 違う。出会い頭ってヤツだ!
これはもしかしたら、パンを咥えた美少女との出会いなの?
「……!!」
「す、すいません?」
違った。パンを咥えた美少女じゃなかった。
ライラックな髪色のヴィジュアル系ロックバンド風なイケメンだった!
オレンジ色のサングラスしてて、口元と耳にめっちゃピアスしてる。こわい。
ピアスってこわいよね。
開けるのも痛そうだし、汚れが入って膿みそうだし、ピアスを引っ張られて千切られたらと思うと超こわい。
もっとみんな危機感持とうよ! そんなに世の中は平和じゃないよ!
いつ敵がピアスを引きちぎりに来るかわかんないんだよ! 通りすがりに引きちぎられたらどーすんの?! 我が身を守れるのは自分なんだけだよ! 目を覚まして!
カルミナとリリカのほうをちらっと見ると、ボクは見てしまった。
……人が恋に落ちる瞬間てヤツをね!
カルミナは珍しくちょっと眉根に皺を寄せている。きっと親からもらった体に傷をつけおってからに!とか思ってるんだろう。たぶん。
リリカがもうすごい。潤んだ瞳で口を半開きにしてほっぺた真っ赤にしてる。わかりやすい!
ボクもカルミナを初めて見た時はこんなんだったのかもしれない。そう思うとちょっと恥ずかしい。
いや、ボクは顔とか無いから同じではないだろうけどね?
しかしこれはチャンス!
合法的かつ平和的にリリカをボクから遠ざけるチャーンス!!
リリカは肉食系だから、獲物を視野に入れたら嬲りつつ捕食するだろう。
ボクはそれを傍観すればいいんだ。チョロい。
そう思って期待した目でリリカを見るけど、もじもじして動かない。
さっきのリーダーの時とは大違いだよね!?
なんなの?! こういう時ばっかり乙女ぶらなくていいから!
確かに黙ってれば文句のつけようがない美少女だけど! それともこれは演技なの? あざとくてエグい罠は始まってるの?
「危ないな。気をつけろ。」
「あああ?! ちょっと待って!」
ボクは焦って、捨て台詞を呟いて歩き去ろうとする∨系イケメンさんを呼び止めた。
えーと、どうする? リリカはどうなってるの? エグ罠は発動してるの?
このまま逃がすわけにはいかないよ。ボクの幸せのために犠牲になってよね!
「……なにか?」
「えーと、えーと。」
「……喧嘩なら買うよ?」
短気すぎる! キミはリーダーの爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいよ!
さっそく路地裏で一戦しようとする∨系イケメンさんに驚愕した。
おろおろしているボクに、カルミナがそっと耳打ちした。
「其奴は、闇の帝王の息子のようじゃ。」
「ええっ!」
「なに? ……チッ、雑種か。」
カルミナの耳打ちが聞こえていたみたいだ。魔族だから?
そんでもってカルミナは魔族との混血なのね。また一つカルミナのことがわかったよ。
……しかしね、なんだかボクのカルミナを侮辱してない?
カルミナが少し俯いて、顔が見えない。もし泣かせてたらぶっ殺すよ!
「いま、ボクの嫁のことバカにした?」
「雑種が嫁か、可哀想に。」
ボクはキレた。そりゃあもうキレた。キレたおした。
この温厚さでは他の追随を許さない仏のゲンさんをキレさせるなんて、なかなかそんなヤツいないよ!
思わずボクの右手が空を裂き、∨系イケメンの顔面に迫った。
∨系イケメンはボクの腕を横に払いのけ、そのままボクの顔をぶん殴った。
ボクの頭は体から離れて跳ねながらすっ飛んでいった。
今まで知らなかったけど、ボクの頭はゴムまりでできていたみたいだ。よく飛んだ。
∨系イケメンは殴った方の手をぷらぷらさせて、ボクの頭が跳ねてるのを見てる。
玉を転がすと、どこまで行き着くのか見てしまうよね。きっとそんな感じ。
たぶん殴った感触も軽かっただろうから、少し不思議な顔してる。
ボクは頭と胴体が離れても死ななかった。すっごい飛んだけど。
ようやくボール……じゃない、頭が止まった地点で、収納してあったレベルアップ棒、略してレア棒を五本呼び出して、合体して復活だー! とおーっ!
ボクは地面を蹴って、素早く元の位置に戻る。そして臨戦態勢をとって、∨系イケメンと対峙する。
さっきまでボクの体を構成していた棒はその辺にバラけて落ちてた。後で拾おう。
「ただいま。」
「お前、面白い体してるな。」
「ボクは最強チートな棒人間だからね!」
ボクは強い。だけど、日々怠惰に過ごしてるだけだから、技術があるわけじゃない。普通に戦ったら勝てない。負けないけどね!
打ち合いっていうのは実力や技が互角じゃないと発生しない。殴り合いは無理。次は頭を飛ばされたあと、そのままサッカーされてもおかしくない。
だから、ボクは必殺技を使うことにするよ。
いままで特に必要なかったし勿体ないから何となく封印してた、あの必殺技を!!
「スリー、トゥー、ワン……ファイヤー!!」
小声でカウントダウンをすると、ボクの右腕がまっすぐ飛んでいく。
その速さ秒速八三八メートル。音速をも超えて、∨系イケメンの頬を掠めて飛んでいった。
その後、ズドン!という破壊音ととも、はるか遠くの山が少し崩れた。
あれれー? しまった、外しちゃった!
そうなんだよねー。この必殺技、レア棒が飛んでいって無くなっちゃうんだ。勿体ないでしょ?
リリカに折られたのはくっつけて直せるけど、無くなったのはどうしようもないんだよね。
まぁでも、レア棒はまだまだあるし、二回目いっちゃおうかな?
「待て。やめるんじゃ。……おぬしではゲンさんには勝てん。攻撃しても効かぬ。」
「……まだわからないだろう。」
「いや、無理じゃ。ゲンさんは強い。よく見ればわかるはずじゃ。」
ボクがレア棒を何本か取り出してると、あわててカルミナが争いを止めようとしてきた。
いちばん傷ついたのはカルミナだろうに、もう!本当に優しいんだから! と、思ったけど、リリカを見てわかった。
……リリカさん、ボクを殺ろうとしてますね?




