美少女の時代は終わったと思っている時期もありました。
<美少女の時代は終わったと思っている時期もありました。>
前ももっと会話していたら、もっと違ってたかな。
誰と話したら良かった?
うーん、忘れちゃった。テヘ。
リーダーの指し示した方向にひたすら進むボク。
とはいえ、ちっとも距離は稼げてないけどね!
まぁ、急ぐ旅でもないし、ゆっくり行こう。
正直なところ、この辺の風景は完全に見飽きてるけど、ゆっくり行こう。
だって頑張っても速度が変わらないんだもん!
軽自動車なら走れそうな幅の道を作りながら、ボクは進む。
けっこう大きくなったけど、ボクの体は極小サイズの時と同じ、丸っこい楕円形だ。
つるんとしていてキュートだよ。大きいけどね。
そんなキュートなボクのところに、今度は美人のおねーさんがやって来ました!
いえーい!どんどんぱふぱふ!
ちょっとキツそうな顔立ちをしてるけど、おっぱいが大きい!
黒いローブみたいな服の下はビキニみたいなの着てる。
丸出しよりチラ見せとは、わかってるねー!
もう美少女の時代は終わった!これからはおっぱいの時代!
おっぱい世紀が始まるよ!みんな集合!
「コレが魔物?」
「ああ、コイツにやられたんだ。」
「ふうん、動かなさそうだけど。」
「とにかくやってくれ。」
おっぱ……じゃない、おねーさんの横には、腕がないオッサンがいた。
まったく視界に入ってなかったよ。ごめんごめん。
こないだの団体さんの一人かな?
って、ボクはやってないよ!みんな自爆だったでしょ?!ごめんなさい!調子にのってないです!
「とりあえず、様子を見るよ。」
いきなりおねーさんはドッヂボールぐらいの火球をボクにぶつけてきた。びっくりした。
魔法だ!この世界にも魔法があるんだね!感動した!ボクにも使えないかな?
ただでさえ危険物みたいだから怒られちゃうかな。リーダーに。
魔法の火の球は、熱くもないし、跳ね返りもしなかった。
むしろ吸収した。ほんのわずかだけ大きくなってる。
跳ね返ってたら、おねーさんがヤケドしちゃうし、良かった。
ボクがびっくりして体を動かしたからか、おねーさんは火球が効果ありって思ったみたい。
効かないし無駄ですよって教えてあげたいけど、教えたら帰っちゃうかな。
もう少し揺れるおっぱいを眺めていたいの。ボクのささやかな希望。
「じゃあ本番いくねー。」
本番!このお店は本番ありなんですか?お願いします!
あ、隠語で木番とか基盤とか言ったほうがいいですか?すみません!
揺れるおっぱいしか見てなかったけど、おねーさんは何やら魔法陣的なものを出したり、呪文を唱えたりしてたみたい。
せっかくの魔法だし、しっかり見てたら良かったかな?
でもおっぱいも捨てがたいの。みんなわかってくれるよね。
そんな、ゆるみきったボクの頭上が光り、隕石が降り注いだ。
メ、メテオだー!流星だー!シャイニングスターだ!
つるつる輝いてたボクの頭が、連続で叩き込まれる隕石に、波打って変形した。
いつまでこの魔法は続くの?時間が長く感じる。
途中から数字を数えてみたけど、三百ぐらい数えたところで魔法が終わった。
五分ぐらいは隕石が落ち続けてたのかな。
そして、ボクは……ものすごく巨大化してた。小さめの山みたいになってる。
どうすんのコレ。もうおムコに行けない!おねーさん責任取って結婚してよ!
「ウ、ウソでしょ……。」
「なん、だと……?」
「くっ、もう一回!」
おねーさんは、ありとあらゆる魔法をボクにぶつけてきた。
効果がないのを認めたくないのかもしれない。
それとも、よくあるマンガみたいに、エネルギーが吸収しきれない!だいばくはつ!ってしたいのかもしれない。
とにかく、ひたすら魔法をぶつけられた。
火の魔法、水の魔法、風の魔法、土の魔法、光の魔法。
ぜんぶ吸収してしまった。もーこれ以上大きくなりたくないよ。やめてー。
光の魔法はすごかった。質量が増えまくった感があった。地面がミシリって言ったもん。
風の魔法は、なんか受け流した感があった。これは完全に効いてない。
巨大化しすぎてるからか、ずりずりと後ろに逃げてるからか、おねーさんにはこの危険さに気付かないまま、魔法をぶつけ続けてくる。
そしてボクも、頑張って逃げながら、揺れるおっぱいに汗がたれるのを見てた。
汁……じゃない、汗まみれでびしょびしょのおねーさんが疲れてへたり込む頃には、ボクは完全に大きな山のサイズになっていた。
木よりも大きくなってしまったから、この地の遠くまで見えた。
ボクが最初に向かってた方角には、お城みたいなのがあった。リーダーがダメって言ってた方角には、神殿みたいなのがある。
美少女とゆかいな仲間たちが帰っていった方角には、いくつもの集落がある。
リーダーが教えてくれた方向には海があった。
そして、そのすべてが、巨大になってしまったボクには、すごく近く感じた。
頑張って逃げてたからか、むしろ押し潰す寸前だった。こわい。
「これ、無理だわ……。」
「どうしたら……。」
「逃げましょう。」
おねーさんはおっぱいを上下に揺らしながら走っていった。
こんな仕打ちを受けても、おっぱいから目が離せない。
いいえ、おしりも好きです。ふとももだって大好物です。
しかし、ボクだけ残されてどうしたらいいの?
もう下手に動けないじゃん!
無理やり海に向かって進むしかないのかな?
とりあえず、久々に、寝よう!おやすみ!




