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プロト版魔法少女キリングフィールド小林  作者: 東山ききん☆
第一部 魔法少女小林とファンシーランドの大冒険
6/22

えっ!?日本とファンシーランドに国交があったの?明かされる真実と昔のヒトはすごかった!?

〜千年前。

平安時代、京には二つの問題があった。一つは藤原氏内部の争い。そしてもう一つが天才陰陽師安倍晴明による核開発である。

安倍晴明は天才的な陰陽術により過去は愚か未来の技術を視る事すら容易かった。そして彼は自分の生きている時代から約940年後に恐るべき破壊兵器☆核♡爆♡弾★が完成されるであろうことを予言したのである。

問題は、安倍晴明が未来の倫理を深く理解していなかったことだ。彼は核開発の危険性を顧みずに、資料のみを紙に残した。やがて世界に出現する破壊兵器に関する研究資料を。


時は流れて1779年、江戸時代。事の発端は発明家平賀源内がある資料を手に入れた事から始まる。それは安倍晴明が記した核開発の資料であった。これは当時の老中田沼意次が隠密衆を遣い、晴明神社に奉納されていたのを秘密裏に入手した物である。田沼意次はやがて衰えるであろう自らの権力を、核開発の事業を興す事で回避する事を目論んでいたのだ。その担当者に平賀源内が抜擢されたのである。

だが、平賀源内は核開発の技術が人間の手に余る代物であろう事を本能的に察知した。そこで彼は面従腹背で田沼の野望を挫くべくあらゆる手段を講じた。その結果、平賀源内は一年後に獄中死する事となり、田沼意次もまた息子を暗殺され次第に失脚していくのである。両者は相打ちとなり、全ては闇に葬られ、危険過ぎる資料と一連の話を嗅ぎつけた当時のサブカルチャーガール達による田沼受けのBL本のみが残った。


「そしてこの話には続きがある。それは予言書に記されている未来は2110年までの出来事という事だ。」

つまり予言書を手に入れた者は、向こう百年間核開発に関する技術を世界に先駆けられるのである。

「そして核の予言書は、何とこのファンシーらんどにあるのだよ。」


ドランコ軍曹は嬉々として意味のわからない話を小林に語っていた。

小林はイーグルアイ盗賊団と国軍に捕えられた後、仲間達と引き離され、捕虜用の洞窟に連れてこられたのだ。この山は隠れ家として掘られた洞窟が多く、盗賊団の文字通り巣窟なのである。

「それで、ひら×たぬの話なんて誰が信じるというの。」

小林の声は洞窟内で虚しく木霊した。

「残念ながら全て事実なのだよ。ファンシーランドでは魔法少女は日本人がやる慣習でね。昔、とある魔法少女がその資料を持ってきてくれたのさ。」

「仮に本当だったとしてもそんな話を私にしてどうなるっていうの。」

「君は見たところ当代の魔法少女だろう。核開発の技術も国家の実権すら今は軍が握っている。どうだ、君も我々の側について核戦争を起こさないか。」

「私は巻き込まれただけなのよ。絵本みたいな夢と希望ある世界にちょっとだけ期待しただけなのよ。それが革命とか言うじゃない。

でも期待はまだ捨てきれてないの。」

「つまり、君の求める条件は」

「ファンシーランド名物ファンシーな世界を見せてくれるなら協力してあげてもいいわ。」

「いいだろう。契約成立だ。」


ドランコ軍曹は笑いながら去っていった。

「ちょっと待って。」

「えっ」

次の瞬間にはドランコ軍曹はゴルフバックで殴られ意識を失った。

「ぎゃああめ」

「馬鹿がッ!!私は簡単に口説かれる程アバスレ女じゃないわよこのアバスレがっ!!そこで気絶してな!」

しかしアバズレ軍曹は頭から知を流して死んだ。打ち所が悪かったのである。

「えっちょっ」

軍曹の体を揺さぶっても何の反応もない。

「ど、どうしよう。マジ殺っちゃった訳なの?」


「もし、そこに誰かいるのですか。」

洞窟の奥が光り、声が聞こえてきたのはその時だった。

「誰かいるの?誰?」

「私はエルフタウンの住人ドナと言います。」

奥から出て来たのは見目麗しい美女と大事そうに抱えられた小型の輝く仏像である。

「仏像!?」

小林が驚愕の声を挙げたのは自身の悪行を仏像に見られていたと知ったゆえである。

「ああ、私はなんてことを。」

罪悪感に押しつぶされた儚い小林はその場に崩れ落ちた。


しかしここで一つの疑問が生じた。なぜこんな危険な場所に街の住人がいるのだろうか。もしかして目の前の女はドナと名乗っているだけの敵ではないだろうか。

「あなたは敵なの?」

すると美女は答えた。

「実は私は市長の娘なのですが盗賊に捕まり交渉の材料にされているのです。」

「成る程ね。なんとなくわかったわ。つまり貴方は搾取される側の人間なのね。」

「えっ」

「くらえっ」

小林はドナの後頭部に当身を食らわせた。

「ダークネス軍も後々統治の為にエルフタウンを抑えて起きたいわけね。残念ながらその計画は失敗しそうね。

この人質はこれで私達のものよ。」


一方、南米人3人と黒人は市長邸にいた人間達を皆殺しにすると市長とスタンコのみを生かし、盾として自分達と共に正面から山賊のアジトに突っ込ませていた。

「スタンコくん。貴様がレジスタンスさえ結成しなければこんなことにはならなかったんだ。」

「黙れジジイ。お前が賄賂政治を貰っていた事は皆知ってるんだ。」

「ワシは強い者の味方なのさ。」


市長の話によるとドナとかいう小娘は2週間前にいきなり行方不明になったらしい。その後、山賊から娘を預かったとの連絡が届いたのだ。「娘を返して欲しくば俺を市長にしろ」とのアホみたいな手紙が届いたのだ。この出来事以来、エルフタウンとイーグルアイ盗賊団との間に緊張状態が生じてしまった。


「あそこに洞窟があるぞ。」

「何かおるな。」

「スタンコ、見て来い。」

南米人の鈴太郎が命令するとスタンコは洞窟に入って行った。

「うわあああ」

そこにいたのは熊だった。

「ぎゃああ」

「熊害やー」

熊は全てを包み込むような優しい顔をして言うた。

「恐れる事はない。私はジャがバターの化身お茶漬け大魔王と云う者だ。」


一方、外ではイーグルアイ盗賊団のリーダーカルロスが伝説の魔石の力で闇の魔獣と化して黒人達と戦い敗れたが詳しくは割愛するね。

「やったぞッ!!ついに闇の魔獣に勝ったんだ。」

「俺達の絆の勝利だ。」

「しかしこれ以上体が動かねえぜ。」

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