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プロト版魔法少女キリングフィールド小林  作者: 東山ききん☆
第二部 ココアはここだ?地球の午後と魔法学園
21/22

「第二部」最終話 おかえりなさい、永遠の友情。

第二部最終話 新たなる世界


地球は滅亡した。

「おぼおおおお」

ブラックサタンは月まで吹き飛び、衝撃で魔法少女賢者の石と彦根渡入道、遠御堂則宗とお千佳以外は全員死亡した上に重傷を負った。

『これがドラゴンの科学力』

既に一同に希望などなかった。目の前に見えるのは爆発に耐え切った神聖ドラゴン帝国のドラゴン達であり、宇宙でも活動出来る彼らに勝つ手段は最早残されていなかった。

『しかもまだ魔法が使えない。魔法を使えなくする装置は壊れていないんだ。』

「こうなれば我らの出番か。」

そう言うと遠御堂則宗と彦根渡入道、お千佳はそこらへんにあった宇宙服を来て清水の舞台に飛び降りた。

「まさか清水の舞台から地獄にとびおりようとはなあ。」

彦根渡入道が感慨深げに言う。

「賢者の石どの、ココア殿はワシの未来の娘であると聞く。どうかワシらが時間を稼ぐうちに逃げて欲しい。」

遠御堂則宗が悲痛に言った。

「あんたの母親って誰かしらね。ガーナだからナイジェリアってところかしら。」

お千佳が呟くと彦根渡は傘を広げた。

「忍法『傘車』。」

彦根渡入道の傘はヘリコプターのように回転した。

「忍法『肉通し』。」

遠御堂則宗の体に無数の穴が空いた。この穴は伸縮自在で棒手裏剣をどんな死角からでも放つことが出来る。

「忍法『鼻吹雪』。」

お千佳の鼻息はあらゆるものを凍てつかせる。

「来いっ!ドラゴン達よ!」

無重力では息が出来ない上に方向転換がてきないのでドラゴン達はバラバラに散って行って死んだ。

「俺たちの勝ちだああああ!!」

則宗は叫んだ。


魔法少女賢者の石が清水の舞台に出た。

「おお、賢者の石か。なくなってしまったな。我らの母たる地球が。」

彦根渡入道が賢者の石に話しかけた。

「地球が滅びたか…そうだ。俺がその地球になろう。」

そう言うとココアの口から液状の賢者の石が飛び出した。そのまま宙に浮かび、宇宙空間に飛び出してしまう。


「待て、何をするつもりなんだ。行くな。」


「わかったんだよ。地球は家族何だってな。私は母になるんだ。国境なんていらない。万能物質の力があれば地球になれるんだ私は。」


しばらく進むと賢者の石はどんどん膨れ上がり、一瞬おっさんの姿になったが球体になり、色も青くなり、地球になった。


「さらばだ…宇宙の家族よ。これでやっと死ねる。」


完全に地球になった賢者の石は意識が消滅した。ただの物体であるはずの賢者の石は死んだのだ。

こうして全ては元どおりになった。

御子柴ココアは意識を失っていたが、完全な魔法少女として肉体が消滅する事はなかった。これはおそらく魔法を使えなくする装置が魔法少女としての覚醒を阻止しているものと思われる。


「そうだ、月に火を放ってみんか。」

彦根渡入道が言い出した。

「いいな、祝勝祝いだ。」

則宗も嬉しそうにガソリンを持ち出す。

「宇宙って酸素無いんじゃないの。」

お千佳の提案によりブラックサタン内部でキャンプファイアーしながら地球に帰る事になった。すると炎の中から出てきたのだ。小烏少将達が。

「小烏殿!」

「ミサイルが着弾した時、とっさにワシだけガソリンを被ったのだよ。それで過去の人間達を連れてきたと言うわけさ。」

こうして真田忍者と御子柴一家は無事に地球に帰ることができた。その他の死んだ人間やドラゴン化した人々は大地から生えてきて何とかなった。


「一件落着と言うわけだ。」

魔法を使えなくする装置はどこに行ったかわからなくなってしまった。宇宙に放逐されたのかもしれない。それならいずれ装置は地球の重力圏を離れ、ココアは魔法を使えるようになるだろう。」


「ワシら真田忍者は時間の旅に出るよ。元々我々は死ぬはずの存在なのだ。だが、この旅の中でおそらく御子柴ココアとカカオ、千代子が生まれるのだろうな。」




新しい世界は何の変哲もない世界だった。


「小林、起きなさい。朝よ。」

母親に起こされて小林は目が覚めた。今日も何の変哲もない世界が始まるのだ。

「ああ、凄まじい夢をみてしまったなあ。」

それにしても変な夢を見てしまった。真田忍者とかが出てきた気がする。胡蝶の夢とも言うし、もしかしたら自分が真田忍者の見ている夢なのかもしれない。

「そんなわけないよね。あーあ、どこかから妖精さんが出てきて魔法の国に連れて行ってくれないかな。」

そんな事が起こるはずもなく、小林はいつも通り朝飯を喰い、着替え、学校に出かけた。


「今日は月曜日だから久しぶりに鈴太郎君に会えるよね。ねえ。」

クラスについた小林は前の席の親友に話しかけた。

「久しぶり、小林。」

「おはようココアちゃん。なんか今日はいつもより可愛いねえ。」

そうなのだ。長い付き合いだが、最近のココアはどこか精悍な顔つきに成ったような気がする。初恋でもしているのだろうか。

「わかる?ちょっと魔法使って見たんだ。」

ココアはそんな事を言い出した。

「あはは、魔法なんてあるわけないじゃん。」

そういいながらも小林はどこかで魔法の存在を願っていた。


その時、首だけになったベトナム人のおっさんを抱えた鈴太郎君が教師に入ってきた。

「見つけたぞ御子柴ココア。貴様のボディを手に入れて私は完全体となるのだ。」

セクハラ発言をしたベトナム人は黒服に連れていかれた。ココアはヤクザの娘だったのだ。こうして日常は続くのである。


第二部 完

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