わたしは小林!ファンシーランドが大ピンチ!?
現在連載している魔法少女キリングフィールド小林は僕の中では第三部に当たります。
これは僕が現在の魔法少女キリングフィールド小林を書くまでの軌跡、第一部と第二部です。
都合上、設定の矛盾、展開の破綻や第三部との繋がりの不明などが存在しますが、あまり気にしないで読んでいただければと思います。
魔法少女キリングフィールド小林
私の名前は小林マチ子。優等生の鈴太郎君に恋している、夢見る16歳。ある日私の前に魔法の王国ファンシーランドの妖精が現れたの。
「たいへーん遅刻しちゃう~。」
マチ子はパンを加えながら道路を走っていた。
ちょっと期待を込めて曲がり角を少し勢いよく曲がったその時である。
「きゃあー、曲がり角でぶつかったぁー。」
マチ子は人にぶつかって倒れた。
「いったーい。何なのよもうー。」
ぶつかった相手をみるとパンツ一丁の黒人男性だった。
「調子乗ってすみませんでした。」
マチ子は素直に謝った。
すると黒人はサングラスを外しながら言った。
「助けて欲しいぽんっ!僕は魔法の王国ファンシーランドの妖精なんだぽんっ‼」
「えぇー⁉変質者なんですか?」
「違うんだぽんっ!!僕はポンジローという妖精で決して怪しい奴じゃ無いんだぽんっ!!」
良くみると黒人は右大腿骨に10cmの裂傷を負っていた。
「あなた怪我してるじゃない。どうしたのその怪我。」
「これは追手の者にやられた傷だぽん。でも今はそんな事を言っている暇は無いんだぽん。ヤツらがそこまで来てるんだぽんっ!!」
「なんだか良くわからないけど、それなら取り敢えず逃げましょう。こっちよ。」
10分後、二人は喫茶店にいた。
「どういう事なのか説明して。」
「実はファンシーランドで異変が起こっているんだぽん。お願いだぽんっ!!ファンシーランド王国を救って欲しいぽん!!」
「えぇ~。ていうか魔法少女とかやりたくないんだけど。」
すると、黒人は狼狽した。
「ど、どうしてだぽんっ?」
「え~、だってファンシーランドの異変とか良くわからないし。それに、私には愛しの鈴太郎君がいるんですもの~。」
「鈴太郎?誰そいつぽん?」
黒人が意外にも興味を持ったものだから、小林はうっかり鈴太郎君について語り出した。
「鈴太郎君はクラスの同級生で勉強もスポーツも出来る優等生なの。秀才なのよ。」
「へぇ~。じゃあお前に家族はいるのかぽん?」
「家族?一応両親と弟の四人家族だけど?
ていうか さっき言ってた"連中"ってなんなの?追ってこないみたいだけど。」
小林は実は黒人の話に興味が湧いて来たのだ。
「いいぽん。教えるぽん。連中っていうのはファンシーランドを侵攻している悪い奴らの事で、そして南米人だぽん。」
「南米人!?じゃあファンシーランド王国はその悪い奴らに襲われてるって事なの?」
「その通りだぽんっ。奴らは牢獄を襲撃したり街を襲撃したりやりたい放題の腐れ外道なんだぽん。」
小林は何となくどうでも良かったので窓を見た。
すると、黒人はテーブルを突然叩いた。
「や、ヤツらが来たぽんっ。」
「えぇっ!?」
見ると、向こうから三人の南米人が歩いて来ていた。
「あいつらはダークネス軍の構成員だぽんっ‼」
「ダークネス軍!?」
ダークネス軍はまるで親しい友人に接するが如くこちらに話しかけて来た。
「落ち着いて聞いて欲しい。私たちはダークネス軍などではなく、ただのマフィアだ。」
「やべぇっ!!偽札掴ませたのがバレたのかぽんっ‼」
「黒人さんマフィアと取引してたの!?」
その時である。マチ子は南米人達の中に愛しの鈴太郎君がいる事に気づいたのだ。
「鈴太郎君っ!?どうしてこんなところに!?」
「えっ、小林さん?君こそどうしてこんなところに。」
「鈴太郎って南米人だぽん!?」
マフィアはこちらを見て笑った。
「あ、偽札だったんだあれ…。
いや、俺たちは一緒にダークネス軍と戦おうと思ってきたんだよ。」
「本当かぽんっ!?」
「本当だよ。ファンシーランド王国がなくなってしまえばコッチの商売ルートにも支障が出るしな。」
南米人と黒人は硬く握手をした。
「じゃあ後はこの頑固な娘さんを無理矢理でも説得するだけだぽん。」
「嫌よ、通報するわ。」
「貴様の家族がどうなってもいいのか。」
こうして私はファンシーランド王国の存亡を掛けた戦いに巻き込まれて行くのだった。