クソ野郎殲滅作戦前の黒歴史…
勇者殲滅作戦開始まで、あと3日となった
そんな中俺は鏡の前に居た
「うーん…そろそろ髪切ろうかな」
この世界に来てから散髪をしていなかったので、俺の髪は伸び放題だった
「シンゴ~、入るで~」
鏡の前で髪を弄ってるとレイナが入ってきた
「鏡の前でどないしたん?」
「ん?ああ、髪が伸びてきたからそろそろ切ろうかなって思ってさ」
「確かに男の割に髪長いわ。…ウチが切ったろか?」
「お、良いのか?」
「任せとき!これでも得意なんや」
胸を張って答えるあたり、自信が有るんだな
「分かった、頼む」
「じゃあ、ちょっとの間目を瞑っててくれへん?」
「…こうか?」
目をつぶる必要あるのか疑問だが、レイナに従う
ーー10分後
「出来たで。もう目を開けて大丈夫や」
そろそろと目を開けると、さっきとあまり変わらない俺が鏡に映っていた
「…なぁ、あんまり変わって無いんだが?」
「散髪はこれで終いや。次の作業に入るで~」
あ、まだやる事あるんですね
「ほな、また目瞑っててな」
「分かった」
ーー更に10分後
「出来たー!」
「終わったのか?」
「ああ、目開けてみぃ。きっとビックリするでww」
なんか引っかかるが、どうなったのか気になるので目を開けてみると…
「……誰?」
鏡に映ってたのは知らない女の子だった
「いやー、シンゴって顔結構整っとるからもしかしたらと思ってやってみたら大当たりや!」
「…………」
顔の事云々はともかく、俺の性別否定されてる気分だぜ…(ノ△T)
「あとは服やな~」
「ちょっと待て!もしかして女物着させるつもりか!?」
「そりゃそうやん」
ふざけんなよ!あと、何当然の事聞いてんの?って顔すんなちきしょう!
「って、何さりげなく脱がせようとしてんだ!?」
「ええから、大人しくしい!」
「男として嫌に決まってんだろ!」
「ええ加減にせぇ!《麻痺》!」
レイナがそう唱えると俺の体が動かなくなる
「おまっ、こんな時に魔法使うとか卑怯だぞ!」
「暴れるんが悪いんや、観念せぇ!」
「嫌ーーーーーーーーーーー!」
◇暫くお待ち下さい◇
「…もうお嫁に行けない」
「そもそも女や無いやん」
「まあ、そうだけどな」
俺が着ている服はレイナのドレスだ
サイズが合っているのが腹立たしい
「あ、そういえばおとんがシンゴの事呼んどったで?」
「この格好で行けと言うか!」
「ええからええから。早よせなおとんが怒るでww」
くっそ、ニヤニヤしやがって!
恥ずかしいだろうが!
ーー魔王の部屋・入口
「うぅ、帰りたい…」
「ウジウジしすぎやで?覚悟決めぇ!」
「お前のせいだからね!?」
コンコン
『入ってええで』
ガチャ
「おとん、シンゴ連れてきたで~」
「おお、ありがとうな。…ところでシンゴはどこや?」
「ウチの後ろや。…ほれ、前に出ぇや」
無理やりレイナに前の方へ出される
魔王と隣のアリサさんがポカンとしている
「どや?かわええやろ?」
嬉しそうに自慢するレイナ
今だけは無性に殴りたい!
「ええと…シンゴでええんか?」
「…ああ、そうだよ」
半ば投げやりに答える
だって恥ずかしいし…
「また可愛らしくなられましたね♪」
嬉しそうに答えるアリサさん
…全然嬉しく無いっす
「ですが、もう少し色っぽい服が…ちょっと待っていて下さいな」
そう言い残し、奥の部屋に消えたアリサさん
数分後、出て来たアリサさんの手には複数の服が
「こちらを着てみて下さいな♪」
…怖い!笑っているのに目は笑っていない
着るだろ…?って言っているようにしか見えない
仕方なく、アリサさんの持ってきた服を着る
勿論隣の部屋でな
その後1時間はレイナとアリサさんの着せ替え人形にされ、魔王の話を聞けたのは夕食後だった
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…で?話というのは何だ?」
「ああ、勇者殲滅作戦の最終確認や」
まあ、大まかな事しか説明してなかったからな
「とりあえず、避難は終わってるな?」
「ああ、ばっちりや」
「そしたら200程の魔砲車を前線に、騎馬隊を中盤、歩兵隊を後方とした陣形で進軍する。航空隊は残りの魔砲車と城に残す」
「…ふむ。悪くあらへんな」
「ただ、今の所勇者一行がどれ程の規模か分からないからな…」
「…せやな」
あのクソ野郎のことだ
至る所で女侍らせてるから大規模な部隊になってるだろうな
「ま、油断せず慎重に攻めるって事で」
「了解や」
「…ところでさ、この格好いつまですりゃ良いの?」
「…さあ?」
2人で困った顔をする
…うん、黒歴史確定だなこりゃ




