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境界  作者: はらぺこ姫
第4章
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次の仕事は

ユウ視点

ギルドに呼ばれてユウが顔を出す。


「あ、ユウさん。ギルドタグ出来ました」


と、受け付けの人の声。


「本来の実力であれば、シルバークラスなんですが。

ギルド長が報告書を見てカッパーランクだと」


よくわからないユウ。


「ランクはわかりますよね。

プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、カッパー。

一番下が見習いなんです」


それは手続きの時に聞いたので、知っている。


「ランクによって、貰える仕事が変わるんですけど。

カッパーだと、主に商隊の支援が中心になるんです」


ユウの顔が輝いたのを確認して。


「ということで、一番近い商隊の出発が、草原の街。

前回は王都から南東でしたが、今回は、北西になりますね。

放牧で有名な町です」


ギルドを出たユウは、少し考える。


「ニールさんなら知ってるかも」


そして、その足で詰所に寄ったユウ。


「ここは、観光案内所じゃ無いんだけどなあ」


とボヤきながら、草原の街の名物は、丸焼きだ。と教えてくれる。


「あの辺は、クラーケンみたいな大型の魔物は居ないからなあ。

楽しんでおいで」


~草原の街~

草原の街の同行者は、スパイスが目当てだという商人のおじさん。


草原の街にある、料理に合うスパイスの話で二人は盛り上がった。


村とは違うどこまでもなだらかな草原の景色。


草原の街近くの休憩所で、丸焼きの実演をやっている。


そう。ここまでは問題なかった。


名物の丸焼きを食べようとしたとこまでは覚えている。


その時、上空に大きな影がさして、ユウは慌てて買ったばかりの丸焼きを離すまいと掴み。


「大きな魔物は居ないって言ってたよねー。ニールさん」


上空で、ユウはドラきちに向かって叫んでいた。


「魔物じゃなくて、こんな大きな鳥だったんだねー」


何処かのんびりしたユウに。


『丸焼きを手放せば問題なかった』


ドラきちの視線が冷たい。


鳥は、草原地帯を抜け、砂漠の気配を感じさせた辺りで降下する。


やがて、巣穴には。


「可愛いねー。雛だ」


ユウくらいの大きさの雛たちが、母鳥の帰りを待っていた。


「全く。ヒヤヒヤしたじゃない」


と、鳥から女の人に変わったお姉さんが言う。


「だって。丸焼きを取られたくなかった」


とユウが返す。


その時、ドラきちが。


ピッ


と鳴く。


「へえー。丸焼きはあげられない。でも困るのよねえ。

子供たち、お腹を空かせてるもの」


とお姉さん。


ドラきちが再び。


ピッ。


「あなたたちが、うちの子達のご飯を採るのを手伝ってくれるって?」


とお姉さん。


ユウが、え?っと思った時は、崖から突き落とされていた。

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