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境界  作者: はらぺこ姫
第4章
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騎士団出動

ユウ視点

「全員配置!」


酒瓶を横に置き、団長の掛け声に、団員たちがざっと並ぶ。


ユウはその姿をキョトンと眺めた後、そっと端に並ぶ。


次々と、指示を飛ばすラオス。


街の人たちは、その間に片付けを始めている。


「そして、最後にユウ。ここの守りを頼む。

鍵を掛けて、家の中で待機」


ラオスの言葉に、抗議の声を上げかけたものの。


「これ以上、迷子の捜索まで出来ないんだよ」


とのニールの言葉に、渋々頷いた。


騎士団の人たちに守られるようにして、片付けを終えた町の人たちも帰り。


一人になったユウは窓から外を眺めていた。


心配そうに、肩にはドラきちが乗っている。


「静かだね」


王都のざわめきも、ここは少し静かだ。


その時、視界の端に赤いマントが映る。


それも、思ったより、近い。


ユウは、勢いをつけて窓から、屋根まで駆け上がった。


「おかしいな、ここを通って、ここ。でも途中で消えてる」


家の屋根の上から、見えた場所を確認しつつ、

でも途中で目視だけでは家の陰などで追えなくなり。


ユウが独り言を呟いていると。


「どうした?」


背後から声が。


「ラオスおじさん。さっき、赤いマントが見えて」


状況を説明するユウ。


「ふむ。目撃情報と一致するな」


ラオスも、地図を広げて場所を示しながら確認する。


「で、ここで消えたと」


指し示された場所で、コクコクと頷くユウ。


「騎士団の方も、ここで調査が途切れている」


そして、地図をユウに渡す。


「明るい時に確認してみるといい」


ユウが受け取ったのを確認し、ラオスも隣に座る。


お互い、何を話すべきか迷う。


いつもなら、誰かが話かけてくれていた。


でも、それも居ない。


「女神は…世界でどんな夢を見るんだろうな」


ふと、ラオスの呟き。


ユウの頭には、女神の再来と言われるラオスとエリーの娘、リリーの姿が思い浮かぶ。


「たぶん、美味しいもの、いっぱい食べる夢だと思う。

姫さん見てたら、結構食い意地はってそうだし」


その言葉に、ラオスがふっと笑う。


「それはな、作る人が上手いからだ」


ユウも、それは確かにと納得してしまった。

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