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境界  作者: はらぺこ姫
番外編②姫の
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番外編②姫の奇跡

ラオス視点

ラオス×エリー結婚後の話です

「そういえば、最近境界の報告が少ないですね」


部下の一言に顔をあげるラオス。


「そう言われれば、そうだな。いつからだ?」


部下たちが全ての書類を確認する。


「あの村が光ってからでは無いでしょうか?」


部下と共に、出した結論。


「特に、異形による被害が報告されていません」


ラオスの頭に、一匹の姿が思い浮かぶ。


「…そうか。異形も、襲わないのであれば、別の意図がある可能性がある。

よし、対話を試みよ。…そうだな。美味い食べ物でも良いかも知れん」


ラオスの言葉に、部下たちは一礼をし、去っていった。


「これは、偶然か…それとも」


ラオスの手には、書類の束が握られていた。


〜シェルガード家本邸〜

「まだ、兆しは無いのか」


父上の言葉に、ラオスは心持ちうんざりする。


「兆しと言えば…異形による、被害が減りました」


ラオスの返事に、父上は顔を顰める。


「それは、すでに報告を受けている。跡取りの方だ」


父上が、軽く机を叩く。


「それに関しては、母上に報告済みです」


ラオスの態度に、父上の歯がギシリと鳴る。


「ここで、家を途絶えさせるつもりか?考えねばならん。

別の方法を…。お前、囲わんか?母上には内緒で」


ラオスの目が細まる。


「…そうおっしゃるのなら、父上がなされば良い。

母上にバレない自信があるのであれば」


これ以上、話はないとばかりに、ラオスは部屋を出ていった。


〜半年後〜

村から急いで戻ったラオスに、執事が慌てた様子で、玄関に転がり出てきた。


「奥様が、皆を呼べとお怒りです」


ただならぬ様子に、ラオスは執事に何事か聞く。


「あの、どうやら。ご主人様が、女性を…」


全て言い終えるより先に。


「シェルガード家に私は必要ありませんね。王宮へ帰ります」


怒りに満ちた、母上の声。


ラオスは、意を決して、扉を開く。


扉の奥には、母上の姿。


扉近くには、2人の女性。


その間に父上の姿が見える。


「ただいま、戻りました」


母上は、扇を口に当てたまま動かない。


父上は、助けを求めるように、ラオスを見る。


女性のうち、1人は女性礼を行い。


もう1人は、


「あら、ラオス様。お待ちしておりましたわ」


と、満面の笑みを浮かべた。


それを軽く無視し、母上の方を見る。


「母上に報告が」


ラオスの言葉に、父上がラオスの行手を遮るように立つ。


「お前の、後妻候補だ」


チラリと見ると、片方の女性はピクリとも動かず。


もう1人の女性は、満面の笑みを、更に輝かせ、ラオスの方に歩み寄ろうとしている。


「失礼。こちらも緊急の用事がありまして。

母上、コラディウス様より母上宛ての手紙です」


母上の扇がハラリと開く。


「よこしなさい」


ラオスに歩み寄ろうとした女性は、執事に止められている。


ラオスはまっすぐ、母上の扇の上に手紙を置いた。


後ろに居た侍女が、手紙を開き、母上に渡す。


「良くやったわね」


一言。


「さて…茶番はおしまいよ。お客様にはお引き取りを」


そのまま、何も言わずに、女性が立ち去るのを待つ母上。


1人は素直に、もう1人は何かを喚きながら、執事達の手によって部屋から出される。


女性に向けて伸ばした父上の手は空を切っている。


「ラオス。わかっているわね」


何事か、サラサラと手紙を書き付けながら、母上はもう、ラオスすら見ていない。


「守りなさい。獅子と盾の家紋の名において」


手紙を書き終え、封印を押すと、


「これを、お兄様。いえ、国王に」


と、侍女に渡す。


ラオスは侍女より、手紙を受け取ると、今度は、王宮へ向けて、部屋を後にした。


前半…新たな友達

後半…何かが変わった日

参照です。

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