表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界  作者: はらぺこ姫
第1章
10/18

報告すべき案件

ラオス視点


調査を行う世界の再編です

そしてよく朝。


穏やかな小鳥たちの鳴き声とともに集まる村人。


いつの間にか、村の中央には、演台が作られている。


村の子供達は、最前列でキラキラした目で、ラオスを見ている。


ラオスの動きを真似する子、それを注意する子など様々だ。


こほん、と咳払いをしてラオスは、報告の態勢に入る。


「皆の者、今回、急な調査にもかかわらず、ご協力感謝する。その中で、この村に足りないものを確認した。それは、医者だ。幸い、私には1人心あたりがある。この村に合うと合理的な判断の元、この村に派遣してもらうものとする」


顔を見合わせ、ざわつく村人たち。


「この村には、御老体の方々も多い。医者が必要だと判断したまでだ」


視界の端に、リアカーと、腕を組みソッポを向いた姿を確認する。


あえて、その姿を目に入れないよう、注意しながら、


「小さな未来を担う者たちが、風邪など引いても薬草のみが頼りなのが、この村の現状だ。何かあれば、相談出来る医者が必要ではないか?」


はっとした、村の若い人たちがしきりに頷いている。


母親に至っては、小さな赤ちゃんをぎゅっと抱きしめている。


同意を得られたと確信したラオスは、さらに続ける。


「そのほかの点においては、滞在時間が短かったこともあり、引き続き調査が必要であると判断する。また来るので、皆の者、そのつもりでいるように」


唖然とする顔を、再び視界の端に納め、自身の顔が綻んでいることにも気が付かないまま、ラオスは、馬上の人となる。


馬も、早く帰りたそうに、しきりに頭を振っている。


ヒヒーン。


パカラッパカラッという馬の軽快な足音と共に、ラオスは振り返る事なく、皆と合流する為に馬を走らせる。


スープが冷める前に帰る為に。

明日から、2章。1日1回になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ